FOMC待ちの静かなマーケット

このところの為替マーケットは、
ドル上昇が著しかったので、久しぶりの活況であった。
しかし、FOMCを前にし、膠着感を強めている。

FOMCでは経済見通し等が上方修正されると思われるが、
会見ではパウエル議長は
「ハト派」姿勢を徹底するだろう。
また、補完的レバレッジ比率に関する特例措置が
延長される可能性もある。
延長が決定すれば、
その瞬間、米長期金利は急低下するだろうから、
その分ドルは落ちることになる。

1.9兆ドルの経済対策が発表され、
株価は上昇し、ドルも上昇した。
しかし、その経済対策を
どうやってファイナンスするのか、という問題は残る。
バイデン政権は意外に早く増税に動く構えである。
そうなると、株価にはマイナス、ドルにもマイナスだろう。
バブル的部分が剥がれ、ドル下落リスクとなる。
マーケットは今年後半の好景気の
その先を折込始めているかもしれない。