英減税案にポンド急落
欧州及び欧州各国の
PMIが発表されたが、
フランスの製造業、
ドイツのサービス部門の
落ち込みが激しい。
これを材料にユーロドルが売られた。
もっとひどいのは英ポンドだ。
リズ・トラス政権財務相クワーテング氏が
所得税と法人税減税を打ち出したが、
財政支出拡大への懸念から
英国債は急落し、英10年金利は
米国債と同程度の3.8%まで上昇した。
そして英ポンドは底抜け状態で、
1985年来の1.0520の安値が
視野に入ってきた。
英国は高いインフレ率に苦しみ、
英中銀はインフレ抑制に、
利上げを繰り返しているが、
そばでインフレを焚き付けるかのような
政策をトラス政権は採っている。
投機筋には格好のターゲットとなりそうだ。
金融緩和しながら為替介入する
日本も中々ひどいが、同じ程度ひどい
ターゲットが出てきた為、円からポンドに
投機の対象がシフトするかもしれない。