ECB理事会が今週の焦点
今週、そして来週と、中央銀行のイベントが続く。
今週は、7日(火)豪準備銀行理事会(予想、0.4%利上げ)、
9日(木)ECB理事会、
10日(金)米5月消費者物価指数に注目か。
なかでもECB理事会は重要。
利上げ路線は既に織り込まれているが、
インフレに対する考え方を180度変えてきているので、
どの程度タカ派シフトしているかチェックしたい。
欧州経済は米国ほど強くないが、
インフレと賃金が同じように動くので、インフレには寛容ではない。
商品価格がドル建てであるならば、
ドルに対しユーロの価値を上げなければならない
という意向も出てくるかもしれない。
そして米消費者物価指数は超重要。
来週FOMCで、0.5%利上げと決まっているとは言え、
予想通り対前年比8.3%のインフレ率ではマズイだろう。
一部には、景気後退に配慮して利上げペースを鈍化させる
との観測もあったが、ブレイナード氏がしっかり否定した。
ドル安、円安の中、クロス円の上昇がどこまで続くか注目したい。