中国経済指標とECBビルロワドガロー発言
中国4月小売売上高が-11.1%と、
予想-6.1%、前回-3.5%を大きく下回った。
4月鉱工業生産も予想0.4%、
前回5.0%を大きく下回る-2.9%となった。
上海等のロックダウンによる影響が如実に現れたが、
それにしても予想を大きく下回る酷い内容だった。
この数字を受けての反応かどうかわからないが、
上海は来月正常化されると報じられている。
習近平氏が「ゼロコロナ」政策を崩さないために、
影響が大きくなっているが、もし中国の方針転換があれば、
相場は大きく変わるだろう。
一方、仏中銀総裁ビルロワドガロー氏が
「弱すぎるユーロはECB物価安定目標に反する」と
具体的にユーロ水準に言及した。
今後、利上げが行われることは決定的だろうが、
ユーロの水準に言及するのは異例。
それだけ、ECB内でもユーロの水準に関して懸念があるのだろう。
米国が正常化に先行し、欧州が続くことになりそうだ。
そうなると唯一、ゼロ金利を続ける円に
再度プレッシャーがかかってくる可能性がある。
そろそろ、ユーロ円も底入れか。