米ドルは高値更新――パウエル氏のFRB議長再任を受け、市場のタカ派的期待感、強まる
バイデン大統領は月曜、パウエル氏を連邦準備制度理事会(FRB)議長に、ラエル・ブレイナード氏を副議長に再任した。このニュースは一時、市場を後押したが、来年早い時期に金利の引き上げが行われるとの見方が強まったことを受け、米ドルが急騰。一方、米国株価指数は概ね、下げに転じ、取引を終えた。
外国為替市場では、同ニュースに反応し、主要6通貨に対するドル指数(DXY)は96.239の高値を付けた。一方、EUR/USDは1.1236まで下落。加えて、投資家が、日本の思惑からは逸れ、来年には更なる利上げが実施されるほか、テーパリング(量的緩和の縮小)が加速されるとの見方が強まったことを受け、米ドルも対円で高値を更新。現在、DXYは96.55で取引されており、年間最高値の96.60からわずかに下落。