GBPUSDは英国のEU離脱交渉がプラスの方向に動き、米ドルは下落、商品価格を引き上げるにつれて、週の高値に達します

•GBPUSDは、Brexitの前向きなニュースと、クリスマス前の合意の可能性をめぐって勢いをつけました。
•米ドルは主要なカウンターパートに対して下落し、原油と金属の価格を押し上げました
•米国の失業保険請求は80万3000件に減少し、2週間の増加後に初めての減少を記録しました

EUと英国は本日11：00GMTに新しい貿易協定を締結し、GBPUSDを週の最高値に引き上げると予想されています。交渉はまだ進行中であり、最終的な合意はまだ確認されていませんが、この前向きなニュースは、それでもなお、市場に多くの楽観的な見方をもたらしています。BBCの英国人ジャーナリストであるクエンスバーグのコメントによると、英国政府はこの協定締結に「非常に自信を持っている」ようです。協定は約2,000ページに及ぶとされ、12月31日まで残り数日で双方の議会の承認を得る必要があります。この協定により、英国企業はEU市場に「関税ゼロ、割当ゼロ」でアクセスできるようになるという情報があります。英国のEU離脱が始まって以来、英国はこれまでにオーストラリアやEUが自由貿易協定を結んでいない米国を含む50カ国以上と取引を行ってきました。しかし、これらの協定はまだ達成されておらず、英国経済と現地通貨に多くの不確実性を残しています。

一方、USDは、GBP、AUD、NZDがUSDに対して上昇したため、水曜日の取引セッション中に大幅に下落しました。米ドル安に伴い、原油や金属などの価格が上昇しています。歴史的に、商品の価格は米ドルが上昇すると下落し、米ドルが下落すると上昇する傾向があります。この逆相関は、主に2つの理由に起因しています。まず第一に、米ドルはほとんどの商品のベンチマーク価格設定要因であり、米ドルが弱くなると、購入コストが高くなり、価格が上昇します。第二に、米ドルが下落すると、トレーダーはより大きな購買力を持ち、当然より多くの商品を要求するため、供給側の価格が高くなります。

マクロの面では、米国での週の失業保険金請求は、12月19日までの1週間で80万3000件に減少しました。前週は89万2000件に達していて、これは2週間増加後の初めての減少でした。民主党は、トランプの要求に応じて、2,000ドルの小切手による一般市民への直接給付を進めることに同意しました。議会が協力して、COVID援助をできるだけ早く提供することを願っています。