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米国の経済政策は内容修正を求められ、漁業条件によりブレグジットの行き詰まりは続く

・トランプは法案にストップをかけ、直接給付を2,000ドルに増やすよう要求しました
・EUと英国が漁業条件に同意しないため、Brexitのデッドロックが続き、GBPのボラティリティがさらに高くなります

議会が法案を可決したと同時に、トランプは特に直接給付について、増額を要求することによってストップをかけました。現在、給付は1人あたり600ドル、カップルあたり1,200ドルになるように計画されています。トランプ氏は、1人あたり2,000ドル、カップルあたり4,000ドルにする必要があると述べています。彼はまた、議会が「無駄で不必要な項目を取り除き」そして彼に「適切な法案」を送るべきであるという内容のコメントをしました。この措置により、経済対策が遅れる可能性があり、米ドルへの影響は依然として不明です。しかし、法案の政治的障害と曖昧さにもかかわらず、USDは主要通貨ペアを超えて上昇しており、特にEUR、GBP、CAD、AUDに対して強化されています。これは、BrexitのデッドロックによるEURとGBPの低下にも部分的に起因している可能性があります。

英国のEU離脱については、EUと英国は長い間交渉の難点であった漁業について意見が分かれています。英国の漁師の大多数は、英国政府がそもそもEUに参加することによって業界を壊滅させたと感じていた為、EUを去ることに投票しました。現在活発な物議を醸している規制である共通漁業政策(CFP)は、特定の品種の魚の漁獲可能量に割り当てを課すことによって持続可能性を改善することを目的としていました。また、すべてのEU加盟国が互いの水域にアクセスできるようにします。英国は、他のすべての加盟国の中でも、最も豊富な漁業を行っており、その水域へのアクセスは、EUにとって依然として有利です。当初提示した、加盟国の漁獲割当量の60%削減に対して、ボリスジョンソンはすでにEUに、割当量の35%削減という、妥協案を提示しています。しかし、英国の漁師がより積極的な姿勢を模索しているように、英国は魚の最大の輸出国でもあり、他の州が報復として関税を課す可能性があるため、交渉に積極的に取り組むだけではあまりメリットはありません。その結果、GBPのボラティリティは高いままであり、GBPUSDのインプライドボラティリティは21.3%であり、20日間の平均値は15.2%です。