豪ドルの乱高下
昨日、中国中央政治局会議において、
より積極的な財政政策と「適度に緩和的」
な金融政策を実施する方針が決められた。
「適度に緩和的」という表現が2010年
リーマンショック以降使われていなかった
ことから、非常に強力な経済対策が
実施されるとの思惑で、豪ドルは急騰、
ドル円も「リスクオン」として
急上昇した。結果的に豪ドル円は
2.3円近い驚異的な上昇となった。
しかし、具体的な政策が何も決まらない
中で、これほどの動きはあまりにも
「過剰」。本日は調整売りに、
高値から1.3円下落している。
豪中銀の政策発表は予想通り
据え置きだったが、「政策は十分に
制限的である必要がある」との文言が
削除され、2月以降の利下げを滲ませる
ものとなり発表直後から豪ドルは下落した。
明日の米CPIを前に、米金利が
上昇しており、ドルは全般的に
上昇しているが、だんだんCPIで
サプライズも起こらなくなり、このままの
ペースで行けば米金利も少しずつ
下がって行くだろう。
来年に向けてドル円、クロス円は
戻り売りの姿勢で臨みたい。