雇用統計結果を受けて、米利下げ確率高まる

先週金曜日に発表された米雇用統計は、
非農業部門雇用者数こそ22.7万人と、
予想22.0万人を上回ったが、失業率が悪化
したことを受けて、ドル円は売られた。
12月FOMCにおける利下げ確率は
87％にまで高まっている。

こうした結果から、海外市場では当初ドル
円が売られ149.38円前後まで下落したが、
ボウマン理事等のタカ派的発言もあり、
切り返して150円前後での引けとなった。

本日は、週末にシリアでアサド政権が崩壊
すると言う事態も受けて、ユーロ円の
売りがふくらみ、157.86円前後まで
下げたが、後場途中から米金利が上昇を
開始し、ユーロ円の買い戻しも入り、
前場とは反対の動きとなった。

中央銀行政策決定会合が、今週から来週に
かけて集中する。日本は利上げ観測が
高かったが、米利下げが行われるとなると
日本も利上げは避けるだろうと言う
思惑から、ドル円は下げ渋り始めた。
円安阻止のために利上げを温存したいので
あれば、150円前後の現状レベルでは
切り札は切れないと言うことなのだろう。
レンジ相場が続きそうだ。