ブレイナード氏、テーパリングには「雇用のさらなる改善が必要」

ブレイナード理事は、資産購入縮小のためには、
雇用が更に改善することが必要と明言しました。
新型コロナ前の雇用水準に「680万人足りないほか、
パンデミック前のトレンドに対して
910万人下回っている」と説明しました。

パウエル議長もかなりハト派的だが、
もしFRB議長交代となれば
最有力候補であるブレイナード氏の発言は無視できない。
雇用の数字が完全に明らかになるのは、
失業手当の支給が完全に終わる9月以降。
そうであるならば、9月のFOMCではテーパリングの判断を下せない。
それ以降となる。

そうなると、市場の織り込みはテーパリングを織り込み過ぎているので、
失望からドルが売られる展開が予想される。
実質金利も低く、対ユーロ等でドル安が進みそうだ。