内田副総裁発言
先日の日銀政策決定会合、
植田総裁が突如タカ派化し、
円急騰となった。
それが米経済減速懸念とも重なり、
今週月曜日にはドル円は
141円台まで上昇、
日経も市場最大の暴落となった。
このマーケットの急変動に対し、
どのように対応するのか、
その意味で本日の内田副総裁の講演は
注目された。副総裁は、7月始めまでの
円安局面の影響で、日本の物価が
再上昇するリスクに言及し、それ故に
若干の利上げに踏み切った背景を説明、
そして「金融市場が不安定な状況で
利上げせず」と明確に発言、
ドル円は147円台後半へと反転した。
しかし、注意しなければならないのは、
引き締め路線に転じた日銀の方向性を
否定しているわけではない点だ。
また少し円安になり、輸入物価が
気になる状況となれば、
いつでもタカ派する余地を残している。
その意味では、一定の条件下での
ハトであり、円安になればいつでも
タカ化することは可能だ。
戻りにも制限があるということだ。
その辺りに気をつけたい。