スイス中銀、0.25%利下げ
スイス国立銀行が政策金利を0.25%下げ、
1.25%とした。事前の予想では、かなり
拮抗していたのだが、政策変更なしとする
予想がわずかに上回っていたので、
多くの市場関係者は、利下げなしと
想定していたかもしれない。結果発表後、
スイスフランは0.8840前後から、
0.8900前後へと売られた。
これまでのスイスフランの動きを見ると、
3月の利下げ前後より、インフレ鎮静を
理由に利下げに転じるとの観測から、
スイス売りがかなり進んだ。しかし、
5月末にはスイス売りが進み過ぎ、
インフレに悪影響があるため、
為替介入を進める、と中銀総裁が
発言して以来、スイスショートの
アンワインド、そして欧州政局を反映し、
リスクオフ通貨として買われた為、
かなりスイス高に進んだ。
今回はその影響もあり、
スイス売りを促す政策に転じている。
ドルスイスの上昇は、ドル全体も
上昇させた。ドル円も堅調だ。基本的に
ドル円の上昇トレンドは続くと思うが、
あまり高いところは介入リスクもあり、
高値追いは避けたいところ。