植田総裁、中村審議員発言で円金利低下、円安
植田日銀総裁は、本日の
参議院財政金融委員会において
「現実のインフレ予想は、2%に達するには
少し距離がある」と発言、
また、ハト派で知られる中村審議委員は
「現時点でのデータに基づくと
当面は現状の政策維持が妥当」と発言し、
来週の日銀政策決定会合における
政策変更期待に水がさされた。
日本の10年金利は1%を割り込み、
0.96%前後へと低下し、
ドル円は今朝方155.35円前後まで
円高が進んでいたが、欧州市場入口では
156.38円まで買い戻しが進んだ。
ただ、昨日カナダ中銀が利下げに動き、
本日おそらくECBも利下げに動く。
相対的に円が買われやすくなる状況に
入りつつあるのかもしれない。明日、
雇用統計という重要なイベントを控え、
敢えて高値を買い進む動きもない。
本日のECBでは0.25%の利下げは
ほぼ決定的。問題は、その後の
金利パスがどのようになるかだが、
7月利下げを主張する一部委員もいれば、
次は9月以降と考える委員もいる。
先に伸びればユーロは相対的に
堅調ということになりそうだ。