予想を上回る米CPIにドル反発
来週の日銀政策決定会合において
マイナス金利解除の可能性が
かなりあること、そして、米金融政策も
近い内に緩和に向かうという観測が
強まっていることから、円高方向への
投機が仕掛けられた。しかし、米CPIが
予想以上に強く、ドル反発となった。
CPIの内容は、特にCPIが
将来また上昇するという要素は無く
トレンドとして低下傾向にあると言えるが
それでも2ヶ月連続して市場予想を
上回っていることは重要であり、米金利は
高止まりし、年内に予想される利下げは
3回と、かなり少なくなった。
15日に賃上げに関する企業側の
回答が揃う。早くも日鉄は労働側の
要求以上の賃上げに応じている。
その意味では、日銀が必要条件と
考えるレベルの賃上げは成されそう。
そうであれば、政策変更は可能だろう。
ただ、マーケットはすぐに視点を
移してしまう。もし日本がマイナス金利を
解除すれば、次は0.25%利上げを
催促されるだろうが、その実現は
かなり先になる。円高モメンタムも
消えつつあるようだ。