次は米PPIが重要か
昨日の米CPI、予想を上回る強い数字に
ドルは急騰した。特にオーナー帰属家賃の
上昇が著しかったが、もしかすると
何らかのエラーで高く表示された
可能性もあり、しばらく状況を注意して
見てみたいところ。
その意味では、16日(金)の米PPIが
重要になってくるだろう。FRBが最も
重視しているPCEコアデフレーターが
どのようになるかは、
PPIを見てみる必要がある。
ただ、経済は成長し、失業率は低く、
株価も高く、賃金も上昇している
経済では、インフレを抑えることは
困難かもしれない。
5月利下げの可能性は消え、6月以降、
年内4回に見通しがシフトしている。
その一方、日本の金融政策は
内田副総裁が説明したように
ゼロに近い金利がずっと続くことになる。
金利差を考えても、円が上昇する道筋は
見え難い。神田財務官の歯切れも悪く、
さらなる円下落を想定したい。