FRBが驚きのハト派シフト
本日早朝に行われたFOMCでは、
注目されたドットチャートが
3回の利下げと、9月の1回を
大きく下回った。会見でも、
パウエル議長は過剰に利下げを
織り込むマーケットに対し、
敢えて押し戻そうとはせず、
利下げが議論になっていること、
いつ利下げに踏み切るかを
議論していることを認めた。
これまでの対応とは大きく変化しており、
インフレは大きな問題ではなく、
過度な引き締めを
長く続けることの方がリスクとした。
市場のこれまでの想定以上に、
早いタイミングでの利下げが確実になった。
また、本日はSNB、BOE、ECBと
連銀の政策発表が相次ぐ。
SNBは政策維持を決めた。
BOE、ECBも政策は維持されるだろうが、
最も経済状態の悪いECBの場合、
近い将来の利下げを暗示するかもしれない。
そうなると、
金融政策を緩和することができない
円が買われることになる。今後、
世界は利下げ競争になるため、
どこまで円が戻るのか、
そこが最大の焦点となりそうだ。