PPIがインフレ圧力を示し、米ドルは高値を維持。小売売上高は予想を超える落ち込みとなりました。
米国の生産者物価指数は5月に前月比0.8%上昇し、
過去最高を記録しました。
増加の大部分は、牛肉、子牛肉、トレーラーハウス、機械、設備、家具などの
商品価格の上昇によるものです。
PPIは、消費者が支払う最終価格のみを測定する、
より広く採用されているCPIとは異なります。
PPIでは、企業や政府が支払う中間価格も測定されています。
それゆえに、CPIが13年間で最も速いペースで上昇している中、
エコノミストはPPIからインフレ要因を探しています。
市場はFRBが予想よりも早く政策を引き締めると予想しているため、
インフレ圧力が米ドルを押し上げました。
しかし一方で、小売売上高のデータは米ドルを少しだけ引き下げています。
5月は予想を超える落ち込みとなり、
先月から-1.3%、市場予想の-0.8%でした。
予防接種が旅行や娯楽への支出を後押しし、
消費者は支出を商品からサービスに移行しています。
DXYインデックスは現在90.5前後で推移、
FRB議事録を待っています。