今週はPCEコア・デフレーターとパウエル議長講演がポイントか

今週は、材料的には
あまり充実していない1週間。
注目されるのは、30日（木）の
米PCEコア・デフレーターと
12月1日（金）ISM製造業景況指数、
そしてパウエル議長の
パネルディスカッションだろう。

今月は米国株が目覚ましく上昇した。
こうした状況下では、金融状況は
緩和されることになるので、
パウエル議長としてはインフレの再加速に
つながらないように釘を刺したくなるの
ではないだろうか。利上げは
終わりということを明確化すると、
さらに株価は上昇し、インフレを
再刺激してしまうことになる。

一方のマーケットは、利上げは終わり、
今後は金融緩和しかない、株価は
ただただ上がるという方向に傾きがちだ。
VIX指数は13と大変低い位置にある。
この楽観はどこかで
揺さぶられる可能性がある。

その意味では、木曜日に開催される
OPEC＋も注目だろう。おそらく、
サウジが頑張って減産で
合意を目指すのだろう。
万が一、合意がなされず、
原油価格が急落した場合、
金利は急低下し、円高に反応するだろう。