反動のドル買い戻し
先週は、ハト派的なFOMCと
弱い米雇用統計で米金利が低下し、
ドルが急落した。しかし今週に入ると、
その動きは長続きせず、
ドルは激しく買い戻され、
先週の動きは完全に帳消しとなった。
株式市場では、米金利低下を反映して
相場は好調だが、為替市場の場合、
米国よりも相手の国経済が
好調ということはない。米金利以上に
相手の国の金利が低下する可能性が高い。
そうであるならば、為替市場における
ドルの優位はまだ揺るがないことになる。
RBAの利上げで豪ドルが急低下したのは、
その声明文がハト派的と解釈された為だが
高金利通貨の代名詞であった
豪ドルの金利も米国を超えることはない、
という事がほぼ確実となった。
金利面におけるドルの優位性は
揺るがない。未だにマイナス金利を続ける
日本の状況を考えると、
円の下落トレンドはまだ続きそうだ。