イスラエルとハマスが戦争状態に
ハマスによる攻撃、報復としての
イスラエルによる空爆により、犠牲者が
双方で1000人を超える状況となった。
ネタニヤフ政権は「戦争」状態にあるとし、
ハマス根絶に向けて動き出すだろう。
問題は、イスラエルとハマスの戦闘から、
これを超える状況になるのかどうか
であろうか。ハマスの行動の背後に
イランがいると誰もが思う。
もし仮にイスラエルとイランの
本格的な戦争となると、
状況は一気にエスカレートするだろう。
今は中東情勢を固唾をのんで
見守るしかない。原油価格、金価格が
上昇し、影響でユーロドルが下げている。
有事のドル買いとも言えるが、
エネルギー価格の上昇は、欧州企業にも
日本企業にも打撃だ。
しかも、需要減退から輸出での
外貨獲得が困難になっている。
株価には当然マイナスだが、
他の市場の動きと比べて、
日経やダウ等の動きは極めて緩慢。
戦線拡大を望むわけではないが、
これまでの事態とは質的に異なっており、
戦線拡大、特にイスラエルとイランが
戦うことになるならば、市場インパクトは
かつてないものとなるだろう。