オーストラリアの第3四半期のGDPが予想を上回り、米ドルが引き続き下落圧力を受けているため、AUDUSDは高値を更新。長期的には、CADとMXNは米国の新政権から大きな恩恵を受ける可能性があります

•オーストラリアの第3四半期のGDPが予想を上回った後、AUDUSDは0.7390近い値を記録しました。
•米国の期待インフレ率は2019年7月以来最高に跳ね上がります
•バイデンが大統領の移行を開始したとき、CADとMXNは長期的に大きな恩恵を受ける可能性があります

オーストラリアの第3四半期のGDPは、市場の予想を上回る3.3％の前期比成長率に達しました。この数字は、AUDUSDが0.7390近い値に達するのに一役買いました。これは、特に中国のCaixin PMIがリリースされた昨日、多くの動きを示さなかったことを考えると、強いポジティブなシグナルです。景気後退からのこの跳ね上がりは、RBAの知事Philip Loweの弁舌によっても確認されており、RBAは必要に応じてさらに多くのことを行う準備ができていると述べています。本日、RBAは、市場の期待に応えて、オフィシャルキャッシュレートを0.1％に据え置くことを発表しました。

一方、米ドルは下方圧力に直面しています。債券市場からわかるように、期待インフレ率は17か月ぶりの高値に上昇しました。通常の10年および30年国債の利回りは急上昇し、後者は1.683％に達し、10bps増加しています。投資家は、バイデン政権が来年政府支出を大幅に増やす可能性が高いと見ています。火曜日に、米国議員の超党派グループは、9億800万ドルのCOVID救済計画を導入しましたが、それは広範囲にわたる支持を得ることができませんでした。それにもかかわらず、物事が正しい方向に進んでいることは前向きなシグナルです。

バイデンは昨日大統領の諜報ブリーフィングを受け始め、大統領の移行、ワクチンのニュース、潜在的な刺激策、イエレンの新しい任命など、過去数週間にわたる米国の動向はすべて、米国の隣国（カナダとメキシコ）に対する長期的な強気の兆候を示しています。バイデン政府は、少なくとも地域的な貿易摩擦の緩和、関税の引き下げ、そして北米のCOVIDパンデミックを制御するためのより協調的な取り組みをするつもりです。この方向性は、議会の構成に関係なく、CADとMXNが長期的に大きな恩恵を受ける可能性が高いことを示唆しています。