米国のインフレ率は13年ぶりの大幅な伸びを記録。米ドルは国債利回りとともに上昇し、投資家は今後の金利調整を懸念しています。
米国のインフレ率は13年ぶりの大幅な伸びをみせ、
市場に警告を発しました。
消費者物価指数は前年比4.2%上昇、
予想の3.6%を大きく上回りました。
月次ベースでは、CPIも3月の0.6%から0.8%増加しました。
航空運賃、中古車、宿泊費に加えて、食料品の価格も0.4%上昇。
主に、果物、野菜、乳製品などの食料品コストによるものです。
これらはパンデミックの影響なので、
増加は一時的なものである可能性が高いと考える人もいます。
その影響は金融市場に移り、
10年債利回りは5 bps上昇して1.66%になり、
2週間ぶりの最高値に達しました。
米ドルも急上昇し、現在約90.740で取引されています。
FRBが予想よりも早く金利を引き上げるだろうとの考えから、
米国とAPACの株式市場で続落となりました。
しかし、FRB当局者は想定内とみていて、
リチャードクラリダ副議長は、
金融緩和策を維持する考えであると述べました。