と考えている人もいるのではないでしょうか。
FXにおけるリスクリワードとは、1回の取引におけるリスク(損失)とリワード(利益)の比率を示す数値です。
この記事では、以下について詳しく説明します。
- リスクリワードについて
- リスクリワードの計算式
- リスクリワードを用いた資金管理方法
リスクリワードを意識すると、ロジカルなトレードができるようになります。これからFXにチャレンジする方は、ぜひ参考にしてください。
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Contents
FXにおけるリスクリワードとは
FXにおけるリスクリワードとは、1回の取引におけるリスク(損失)とリワード(利益)の比率を示す数値です。
リスクリワードは、1回の取引によるリスクに対してどれくらいの利益が見込めるかを示しています。
例えば、リスクリワードが「1」であれば、1回のトレードで取るリスクと得られるリワードが同じということを指しています。具体的な数値を示して説明すると、「3万円のリスクを取って、3万円のリターンが期待できる」という状況が、リスクリワード「1」の取引です。
リスクリワードの重要性
ここでは、FX取引でリスクリワードが重要な理由について解説します。
勝率を維持するのは難しい
FX取引で、勝率100%を維持することはできません。
FX取引をしている為替市場は、とても巨大なマーケットです。どれだけ念入りに情報を集めても、世界のどこかで発生したトラブルで大きく相場が動くこともあります。
例えば、感染症の世界的な大流行や戦争の勃発によって、為替相場が大きく上下することもあるでしょう。世界中で突発的に発生する出来事は誰にも予測できません。そのため、どれだけ情報を持っていたとしても、必ずトレードで負ける時があります。
リスクリワードを常に意識してトレードしていなければ、たった一回のトレードで資金が全て無くなってしまう可能性もあるでしょう。
勝率を維持するのが難しいFXだからこそ、リスクリワードが重要な指標となるのです。
感情的なトレードを避ける
また、安定して利益を出し続けるためには、感情的なトレードを避け、リスクリワードを意識して取引することが重要です。
FXで失敗する人の特徴として、一時的な感情でトレードの判断をしていることが挙げられます。
感情的なトレードを避けるためには、リスクリワードを意識して判断するとよいでしょう。
例えば、エントリーしたタイミングで「損切りラインは30pipsにしよう」と考えていたとします。しかし、いざ30pips手前になると「もう少し待ったら、また回復するかもしれない」という考えが浮かんできます。
このように、一時の感情に流されて判断を誤り、逆に損失が大きく膨らんでしまう可能性もあるでしょう。感情に任せたトレードでは、あとで振り返って原因を分析することもできません。
リスクリワードの数値を意識すれば、ロジカルにトレードの判断ができるようになります。また、トレードの根拠がはっきりしているので、あとで振り返って原因分析をする際にも役立つでしょう。
リスクリワードの計算式
リスクリワードは「期待利益 ÷ 期待損失」で計算できます。
リスクリワードの計算式について、具体的な事例をもとに解説してみましょう。
例えば、エントリーする前に2万円を利益確定ライン、1万円を損切りラインとして設定したとします。この場合、期待利益が2万円で期待損失は1万円なので、リスクリワードは「2 ÷ 1 = 2」となります。
また、リスクリワードは過去のトレードを振り返る際に使うことも可能です。過去に行ったトレードの平均利益が3万円で平均損失が1万円だった場合、過去のトレードにおけるリスクリワードは「3 ÷ 1 = 3」となります。
リスクリワードは、新たに取引する際の目安だけでなく、過去の取引を分析する数値として利用できることも覚えておきましょう。
リスクリワードを用いたFXの資金管理方法
リスクリワードを参考にトレードする際には、勝率も意識しておきましょう。
仮に、勝率が低くても、リスクリワードが高ければ投資資金が無くなることはありません。逆に、勝率が高かったとしても、リスクリワードが低ければ損失が大きくなるので注意しましょう。
例えば、期待損失が1万円で期待利益が1万円のトレードの場合、リスクリワードは「1」です。このトレードを10回繰り返したとして、勝率が50%であれば「期待利益5万円 - 期待損失5万円 = 期待リターン0円」という結果になります。
また、勝率51%であれば「期待利益5.1万円 - 期待損失4.9万円 = 期待リターン0.2万円」という結果になります。つまり、リスクリワード「1」のトレードをする場合、勝率50%以上でなければ利益を見込めないということです。
一方、期待損失が1万円で期待利益が2万円のトレードの場合、リスクリワードは「2」です。このトレードを10回繰り返した場合、勝率40%であったとしても「期待利益8万円 - 期待損失6万円 = 期待リターン2万円」となります。
つまり、リスクリワードが「2」のトレードでは、10回中6回のトレードで損失が発生したとしても利益を得られるでしょう。
FXで勝率をコントロールするのは困難ですが、リスクリワードは自分でコントロールできます。
1トレードごとのリスクリワードをコントロールして、期待リターンを高めることが大切です。
FXでの理想的なリスクリワードとは
一般的に、リスクリワードの理想的な数値は「2〜3」とされています。
しかし、理想的なリスクリワードは、個人のレベルによって異なるものだと考えておきましょう。
例えば、FX初心者は失敗することも多く、勝率が安定しないでしょう。その場合、リスクリワードを大きく設定して、資金管理していくことが大切です。
逆に、FX歴の長いベテランは、自分のトレードスタイルが確立しているため勝率も安定しています。
自分の勝率に合わせたリスクリワードを設定することで、期待リターンも安定するでしょう。
定期的に自分のトレードを振り返りながら、最終的にリスクリワード「2〜3」あたりで設定できるように調整していきましょう。
FXでリスクリワードを改善する方法
リスクリワードを改善するためには、取引方法を工夫するとよいでしょう。
リスクリワードを改善する具体的な方法として、「OCO注文を活用する」「トレードを振り返る」という2つの方法が挙げられます。各トレード方法について解説します。
OCO注文を活用する
OCO注文とは、2種類の指値注文を一度に出す注文方法です。
2種類の指値注文のうち、どちらかの注文が約定した時点で、もう一方が自動的にキャンセルされます。
リスクリワードが改善されない原因として、トレードの判断基準が曖昧であることが挙げられます。リスクリワードを改善したい場合、OCO注文を活用するとよいでしょう。
仮に、利確ラインと損切りラインを決めてエントリーしたとしても、チャートの動きに惑わされて数値で判断できなくなります。
しかし、OCO注文で、損切りラインと利確ラインに指値を設定して、その後、何もしなければ自動的にリスクリワードの数値を守ったトレードが可能です。
OCO注文を設定した場合、その後のチャートは見ないほうがよいでしょう。チャートを見ていると、指値ポイントの手前で利益確定したくなります。指値ポイントの手前で利益確定したばかりに、余計な損失が発生することもあるので注意しましょう。
トレードを振り返る
リスクリワードを改善するためには、定期的にトレードを振り返ることも大切です。
自分の平均的な勝率がわかれば、勝率に合わせてリスクリワードを調整することもできます。
例えば、過去のトレードを振り返ったときに勝率40%だった場合、リスクリワードを1.5以上に設定することで期待リターンを高められるでしょう。
また、過去の勝率が60%であるにもかかわらずリスクリワードが0.5となっており、損失が発生していることもあります。
勝率が60%あれば、無理にリスクを取らずにリスクリワード1のトレードをすることで、1トレードあたりの期待リターンを高められます。
FXにおけるリスクリワードは、過去のトレードを振り返り、改善を繰り返していくことが大切です。
まとめ:リスクリワードは安定して稼ぐうえで重要
この記事では、FXにおけるリスクリワードについて解説しました。
勝率をコントロールしにくいFXの世界では、リスクリワードによって資金管理をしていくことが重要です。
リスクリワードは「期待利益 ÷ 期待損失」で計算します。
リスクリワードが高いトレードは、多少勝率が悪くても利益を出せます。
逆に、リスクリワードが低いトレードの場合、勝率が高くても損失が発生する可能性があるので注意しなければいけません。
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