海外FXトレード手法

海外FXでもトラリピはできる? 国内FXと比較したメリットを解説

「海外FXでもトラリピをしたい」
「トラリピEAの導入方法がわからない」
「海外FXでトラリピをするメリットやデメリットとは? 」

国内FX業者のマネースクエアHDが提供するトラリピは、リスクを抑えてコツコツと利益を積み重ねられる初心者に人気の高い手法です。

ただ、国内業者はレバレッジが低いので、ポジション保有に必要な資金が多くなります。

そのため、レバレッジが高い海外FXでトラリピができたら少ない資金で取引できるのにと考えている方も多いのではないでしょうか?

そこでこの記事では、以下の内容について詳しく解説します。

この記事でわかること

  • トラリピの基礎知識
  • トラリピEAの導入手順
  • 海外FXでトラリピをするメリット

などについて詳しく解説します。

この記事を読めば、なぜ海外FXでトラリピをした方が良いのかわかるようになります。トラリピをする手順も解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

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トラリピの基礎知識

トラリピとは、トラップ・リピート・イフダンの略称で、国内FX業者のマネースクエアHDが特許を取得している自動売買サービスです。

レンジの上限と下限を決めて、その範囲内で買いと売りを繰り返す注文方法です。

また、他社では、以下のようなトラリピと類似のリピート系注文サービスを提供しています。

  • 外為オンラインのiサイクル注文
  • アイネット証券のループイフダン
  • インヴァスト証券のトライオートFX

一方、海外FXでは、リピート系注文サービスを独自に提供している業者はありません。

トラリピと一般的な取引の違い

FXの取引では為替の差益を得ることで利益を獲得可能です。したがって、価格が安い時に買い高い時に売る、あるいは価格が高い時に売り安い時に買い戻して利益を得ます。

一般的に、多くの利益を得るためには、一度保有したポジションを利益が多くなるまで保有し続けなければなりません。

しかし、トラリピでは、一定の価格帯で買いと売りの注文を繰り返して、細かく利益を積み重ねていきます。

したがって、一挙に大きな利益を狙うというより、小さな利益をコツコツ狙うイメージです。

そして、両者のうち利益を最大化しやすいのはトラリピです。

というのも、FXの通貨ペアの高低差はそこまで高くありません。以下は2021年のドル円のチャートですが、最も安い価格と高い価格から算出される高低差は13円(1,300pips)です。

したがって、2021年1月に1ドル102円でドル円を買って、同年11月に115円で売却しても1,300pipsしか利益を得られません。

一方、マネースクエアが発表したデータによれば、2021年のドル/円の総推移(4時間足の高低差の合計)は25,457.7pipsでした。

つまり、トラリピで売買を繰り返した方が、より多くの利益を獲得できるチャンスがあったわけです。

トラリピの具体的な注文方法

ここからはトラリピの具体的な注文方法についても見ていきましょう。

トラリピは一定の範囲内で価格が動くことを想定して注文を行います。

したがって、まずは、通貨ペアの価格が長期的にどの範囲で動きそうか予測を立てます。

仮に現在の価格が1ドル100円のケースで考えてみましょう。そしてドル円の価格が100円~120円の範囲で動くと予測を立てた場合、買いポジションを0.5円上昇するごとに(100円、100.5円、101円)注文する設定を行います。

加えて、保有したポジションの価格がいくらになったら決済するのか決定しましょう。

ポジション 新規買い注文 決済注文
1つ目のポジション 100円 100.5円
2つ目のポジション 100.5円 101円
3つ目のポジション 101円 101.5円
4つ目のポジション 101.5円 102円
5つ目のポジション 102円 102.5円

トラリピでは、上の表のように一定の価格毎に注文を設定します。

今回のケースでは100円から120円の範囲に0.5円上昇するたびに注文を設定しました。

さらに決済する価格も同じように一定の値幅上昇した位置に置きます。

もちろん、ドル円の価格が長期的に120円まで上昇する場合でも、一本方向に上昇していくわけではありません。

以下のように上がったり下がったりを繰り返しながら上昇するでしょう。

  1. 103円まで上昇
  2. 101円まで下落
  3. 110円まで上昇
  4. 106円まで下落
  5. 108円まで上昇
  6. 104円まで下落
  7. 115円まで上昇
  8. 114円まで下落
  9. 120円まで上昇

一般的な方法では、100円で買いポジションを保有したら120円まで持ち続けます。

しかし、一時的に下落した後の上昇局面も利益を獲得できます。

加えて、狭い範囲内でのレンジ相場でも利益を狙いやすいでしょう。

トラリピで損失を被るリスク

トラリピは設定した範囲内での値動きが続く限り、細かく利益を積み重ねられます。

ところが、ひとたび設定した範囲外に価格が動くと、利益を得られなくなるので注意が必要です。

例えば、1ドル100~120円の範囲内に買いポジションのみでトラリピを仕掛けた場合、以下のようなリスクがあります。

価格 買いポジションのみを注文した時
100円を割れた場合 保有しているポジションが全て含み損を抱える
120円を超えた場合 トラリピの設定範囲から外れるので新たに注文をしなくなる

特にドル円が100円を割れると、保有しているポジションの含み損が増え続け、決済もできません。

その結果、含み損が著しく大きくなると、ロスカットにより大きな損失を被るリスクも発生します。

トラリピの取引をする場合は、ロスカットされる確率は減らすために、できるだけ設定範囲を広げましょう。

トラリピを使う3つのメリット

トラリピは裁量トレードと比べて以下のメリットがあります。

  1. ずっと相場分析し続ける必要がない
  2. 自動的に取引するので楽
  3. 感情的なトレードを避けられる

それぞれのメリットについて順番に見ていきましょう。

1. ずっと相場分析し続ける必要がない

トラリピで取引する場合、相場分析はほとんど必要ありません。

なぜなら、最初に設定する時のみ、どのくらいの価格帯で推移するのか予測して注文の設定を行うからです。

一度設定を行った後は、相場環境が大きく変わらない限りは、何も分析する必要はありません。

さらに相場分析にも長い時間はかからないため楽です。上限と下限の範囲が大きければ、多少アバウトな予測でも相場環境次第で、利益を獲得し続けられます。

2. 自動的に取引するので楽

一般的に裁量トレードでは、以下の手順で取引をしなければならないので、トレード技術が高くなければ利益を得にくくなります。

  1. 注文ルールを決める
  2. 条件を満たしたら自分の判断でエントリーする
  3. 自分の判断で決済する
  4. 再びエントリーまで待ち続ける

したがって、チャートを見ながらエントリーのチャンスを待ったり、エントリー後の価格の推移を見守ったりするなど忙しいです。

特に、エントリーする前には、刻々と変わる相場のチャート分析を行いながらチャンスを待たなければなりません。

しかし、トラリピであれば、一度設定を済ませるだけで後は自動的に注文を繰り返すのみです。

たまに損益状況の確認や設定の変更を検討する必要はありますが、ずっとチャートを見続ける必要はありません。

トラリピなら、仕事や家事で忙しい方でも利益を得るチャンスを逃しにくくなります。

3. 感情的なトレードを避けられる

裁量トレードが全て自分で判断する必要があるので、損したくないという気持ちが強くなり過ぎると、損切りが遅れたり利確を早くしすぎたりする危険性があります。

さらに、もっと利益を増やしたいという自分都合の考えで、資金に見合わないロットで取引してしまう方も少なくありません。

中には、頭ではこれらの行為が良くないとわかっていても、なかなか感情的なトレードを止められずに悩んでいる方も多いのではないでしょうか?

トラリピは自動売買かつ自分の感情が介入しないので、成績が安定化しやすくなります。

初心者はもちろん、中上級者にもおすすめの手法です。

海外FXでもトラリピ自体は可能

トラリピを取引するためには、マネースクエアを利用する必要があります。

しかし、実は海外FXでもMT4やMT5にトラリピのロジックを組み込んだEAを設定すれば、同じようなルールで自動売買が可能です。

ただし、トラリピそのものが使えるわけではないので注意が必要です。また、マネースクエアのようなFX業者がEAを販売・配布しているとは限りません。

EAの販売・配布元が個人のケースも多いため、以下の点に注意して慎重に検討する必要があります。

  • EAの成績は良いのか
  • 信頼できる販売元なのか
  • EAの購入費用が高すぎないか

EAを利用する前には、必ず少額で動かしてみてください。

検証の結果、成績が安定していれば、本格的に稼働しましょう。

成績のよいEAの探し方はこちらで解説!

海外FXでトラリピのEAを使って取引するメリット

海外FXでトラリピをするメリットは5つあります。

  1. レバレッジが高い
  2. ゼロカットシステムにより損失は限定的
  3. ゼロカットされる証拠金維持率が低い
  4. ボーナスがもらえるので少額から取引を始めやすい
  5. さまざまな通貨ペアやCFD商品を取引できる

それぞれのメリットについて順番に見ていきましょう。

1. レバレッジが高い

トラリピを行う場合、注意しなければならないのはポジションを保有した際の必要証拠金です。

想定通りに価格が動けば、すぐに利確ができます。

以下の表は、国内FXと海外FXで3つのポジション(1万通貨で1円下落する毎に)を保有した際に必要な証拠金です。

ポジション 国内FX(25倍)で1万通貨保有するのに必要な証拠金 海外FX(1,111倍)で0.1ロット(1万通貨)保有するのに必要な証拠金
130円 52,000円 約1,301円
129円 51,600円 約1,291円
128円 51,200円 約1,281円
3ポジション分の必要証拠金 154,800円 約3,873円

海外FXはレバレッジが高いので、国内FXと比べると、1万通貨保有するのに必要な証拠金を抑えられます。

資金が少ない方でもトラリピでのトレードがしやすいでしょう。

海外FX15社のレバレッジの比較はこちら!

2. ゼロカットシステムにより損失は限定的

FXでは、相場環境が急激に変化すると、稀にロスカットが執行されずに含み損が口座残高を上回るケースがあります。

国内FXでは、口座残高を超えた含み損については、追加で証拠金を入金しなければなりません。

したがって、数百万円以上の追証が発生した場合、借金を負うリスクもあります。

一方、海外FXではゼロカットシステムがあり、含み損が口座残高を超えてもゼロに戻されます。

つまり、損失が入金額に限定されるので、借金を負うリスクはありません。

トラリピは、売買方向と逆に価格が動き続けた場合、ポジションをたくさん抱える必要があります。ポジションが多いほど、含み損も大きくなりやすいため、損失が限定的であれば安心して取引できます。

3. ゼロカットされる証拠金維持率が低い

海外FXと国内FXでは、ゼロカットされる証拠金維持率が異なります。

国内FXでは、ゼロカットされる証拠金維持率を50%もしくは100%に設定している業者がほとんどです。

一方、海外FXでは20~30%が一般的で、中には0%の業者もあります。

ゼロカットされる証拠金維持率が低ければ、含み損を抱えたポジションが強制的に決済されるリスクが減ります。

想定と逆方向に価格が動いた時に、多くのポジションを保有せざるを得ないトラリピとの相性も良いです。

4. ボーナスがもらえるので少額から取引を始めやすい

一部の海外FX業者は、口座開設や入金時にボーナスがもらえるキャンペーンを開催しています。

もらったボーナスは、取引の元手として利用できるため、資金をあまり用意できない方でも多くのロットで取引が可能です。

トラリピでは複数のポジションを保有するのが前提となっており、証拠金の多い方が取引しやすくなります。

資金が多くない方は、ボーナスキャンペーンがあるFX業者を選びましょう。

海外FX15社のボーナスの比較はこちら!

5. さまざまな通貨ペアやCFD商品を取引できる

国内FXでトラリピや類似するサービスを利用する場合、当然その証券会社が提供している通貨ペアや商品でしか利用できません。

例えば、マネースクエアでは以下の商品でのみトラリピでの取引が可能です。

種類 トラリピができる商品
FXの通貨ペア
  • 米ドル/円
  • ユーロ/円
  • ユーロ/米ドル
  • ユーロ/英ポンド
  • 豪ドル/円
  • 豪ドル/米ドル
  • 豪ドル/ニュージーランドドル
  • ニュージーランドドル/円
  • ニュージーランドドル/米ドル
  • カナダドル/円
  • 米ドル/カナダドル
  • 英ポンド/円
  • 英ポンド/米ドル
  • トルコリラ/円
  • 南アフリカランド/円
  • メキシコペソ/円
CFD商品
  • 日経225
  • NYダウ
  • ナスダック
  • 原油ETF
  • 金ETF
  • FTSE100
  • DAX

一方、海外FXでは国内FXよりも多くの商品を提供しているので、当然トラリピのEAで取引できる商品も多くなります。

米ドル/スイスやポンド/ドルなどの主要通貨はもちろん、ユーロ/カナダドルや米ドル/トルコリラといったマイナーな通貨まで取引の対象に含まれます。

したがって、自分のお気に入りの通貨でのトラリピも可能です。

海外FXでトラリピのEAを使って取引するデメリット

海外FXでトラリピのEAを使って取引する際、以下のようなデメリットもあるので注意が必要です。

  1. 取引コストが高くなる可能性がある
  2. 国内FXで利用するよりも手間がかかる
  3. トラリピEAの購入費用が必要
  4. 税金が高い

それぞれのデメリットについて順番に見ていきましょう。

1. 取引コストが高くなる可能性がある

海外FXは国内FXよりもスプレッドが広く、取引手数料がかかる口座もあります。

トラリピは何度も取引を繰り返すため、スプレッドが広いFX業者を利用すれば、多くの手数料を支払わなければなりません。

スプレッドが広がりやすい商品でトラリピを使う際は、取引コストが高くならないように注意する必要があります。

リアルタイムスプレッドを見る際の注意点はこちらで解説!

2. 国内FXで利用するよりも手間がかかる

国内FXでトラリピをする場合、口座を開設したら簡単な設定をするだけで利用可能です。

運用資産表も公式サイトで確認できるので、ポジション保有に必要な証拠金額や評価損益、ロスカットにかかる価格などもわかります。

一方、海外FX業者を利用する場合、トラリピEAを探したりEAをMT4などに設定したりする手間などがかかります。

EAの設定には知識も必要になるため、慣れるまでは難しいかもしれません。

とはいえ、一度やり方を覚えれば、さまざまなトラリピEAの中から自分に合うものを選べるようになるので便利です。

3. トラリピEAの購入費用が必要

国内FXで提供されているトラリピは無料(手数料はかかる)で利用可能です。しかし、海外FXでトラリピEAを使う場合、購入費用がかかるケースもあります。

トラリピEAを購入しても成果が出なければ、その費用は無駄になるので、成績が良いものを購入しなければなりません。

4. 税金が高い

海外FXと国内FXでは税率が異なります。

海外FXの税率 15~55%
国内FXの税率 一律20.315%

国内FXではいくら利益が多くなっても20.315%の税金しかかかりません。

しかし、海外FXの場合は、利益が増えると最大55%の税金がかかります。

海外FXで数百万円以上の利益を安定的に得られるようになった場合は、節税対策をしなければ、手元に残るお金が少なくなります。

海外FX業者でトラリピEAを使ってトレードする手順

海外FX業者でトラリピEAを使ってトレードする手順を簡単に解説します。

  1. 海外FX業者の口座を開設
  2. MT4をダウンロード
  3. トラリピEAをインターネット上から探してくる
  4. VPSを契約して導入する
  5. トラリピEAをMT4にセッティングする
  6. トラリピでのトレード開始

FX業者の口座を開設したら、まずMT4をダウンロードしましょう。

MT5でも良いのですが、対応しているEAが少ないため、トラリピができない可能性があります。

また、海外FXで自動売買する際には、VPSと呼ばれる仮想環境を構築しなければなりません。VPSは少なくとも月額1,000円以上の費用がかかります。

そして、インターネット上で販売・配布されているEAをMT4にセッティングしましょう。ここまでの作業が完了したらトラリピでの取引が始められます。

このように、海外FX業者でもEAを使えば、トラリピで取引が可能です。

まとめ:海外FXなら良い取引環境でトラリピができる

海外FX業者でトラリピをした場合「レバレッジが高い」「ボーナスがもらえる」などのメリットを享受できます。

ポジション保有に必要な証拠金を抑えられるので、資金が数万円しかない方でも、利益を得られる可能性が高くなります。

ただし、トラリピの設定範囲が狭すぎたり注文頻度が多すぎたりすれば、ロスカットされるリスクが高くなるため注意が必要です。

レバレッジが高くロスカットされる証拠金維持率低いFX業者を探しているのであれば、BigBossをおすすめします。

BigBossのロスカットされる証拠金維持率は20%と低水準です。

BigBossで取引するメリットは3つあります。

  1. 最大2,222倍のレバレッジで取引できる
  2. 取引毎にBigBossPointがもらえる
  3. 約定力が高いSTP/ECN方式を採用

BigBossでは最大2,222倍の高いレバレッジで取引できます。さらに取引毎にBigBossPointを獲得できます。

また、プロスプレッド口座ではSTP/ECN方式を採用しており、約定力の高い環境で取引できます。

ぜひ、口座開設をしてみてください。

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