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海外FXでのpips(ピップス)とは?1pipsでいくらの損益が発生するのか徹底解説

pips(ピップス)とは?

トレーダー
海外FXのpipsとは?
トレーダー
クロス円やユーロドルのpipsの見方が分からない...
トレーダー
1pipsでいくら損益が発生するの?

FXについて学び始めた際、頻繁に「pips(ピップス)」という用語を目にします。
pipsとは値動きの最小単位で、利益や損失が分かります。

しかし、FX会社や通貨ペアによって1pipsの定義が異なるため、よく分からない人も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、以下の内容について詳しく解説します。

この記事でわかること

  • FXでpipsが使われる理由
  • pipsを日本円に換算する方法
  • 1pipsで発生する損益の計算方法

この記事を読めば、pipsの基本的な使い方が分かるので、損益の計算が楽になります。

ぜひ、最後まで読んでみてください。

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FXのpipsとは変動幅を表す

FXの共通単位として使用されるpipsは、percentage in pointを略したもので、為替相場の変動幅を表す単位です。

変動幅に連動してFXで獲得できる利益や損失が決まるため、重要な指標です。

pipsは、買値と売値の差であるスプレッドを表す時にも用いられます。
例えば、買値が1ドル130.00円で売値が130.05のとき、スプレッドは0.05円。この場合は5pipsと表します。

FXの1pipsはいくらなのか?

1pipsがいくらを表すかの定義は、通貨ペアに円を含むか、含まないかによって変わります。

基準となる小数点単位 1pips 代表例
円を含む通貨ペア 小数点第2位 0.01円 ドル円、ユーロ円、ポンド円…など
円を含まない通貨ペア 小数点第4位 0.0001ドル ユーロドル、ポンドドル、豪ドル(米)ドル…など

ドル円を例に考えてみましょう。

1ドル130.00円の時にドル円を買い、その後130.60円になった場合の値幅は0.60円(60pipsの利益)です。

130.60円(決済した価格)-130.00円(新規注文した価格)=0.60円

では、ユーロドルの場合はどうなるでしょうか?

1ユーロ=1.0200ドルの時に買い、1.1980ドルになった場合の値幅は0.178ドル(1,780pipsの利益)になります。

1.1980ドル(決済した価格)-1.0200円(新規注文した価格)=0.178ドル(1,780pips)

日本円を含む通貨ペアでは1pips=0.01円

日本円を含む通貨ペアの場合は、1pips=0.01円です。したがって、ユーロ円やポンド円などのように日本円を含む通貨ペアも、全て共通です。

ドル円の1pipsの事例 1ドル130.00円で買い、130.01で決済した
ポンド円の1pipsの事例 1ポンド160.00円で買い、160.01円で決済した

なお、国内FXでは1pipsは1銭(1円の100分の1)と呼ばれますが、同じ意味です。

日本円を含まない通貨ペアの1pips=0.0001ドル

海外FXでは、日本円を含まない、つまり外国通貨同士のペアも取引可能です。例えば、ユーロドル・ポンドドル・豪ドル(米)ドルなどが取引量の多いメジャーな通貨ペアがあります。

これらの通貨ペアでは、1pips=0.0001ドルになります。

したがって、1ユーロ1.0200ドルで買い、1.0201ドルで決済した場合の値幅は1pipsです。

1.0201ドル(決済した価格)-1.0200ドル(新規注文した価格=0.0001ドル

なお、1pipsを円に換算したい場合は後ろに来る通貨と円のレートで計算する必要があります。

つまり、ユーロドルの場合はドルが後ろに来るので、ドル円のレートを見て日本円に計算しなければなりません。

通貨ペア 日本円へ換算する際の通貨ペアのレート
ユーロドル ドル円
ポンドドル ドル円
ユーロポンド ポンド円

したがって、0.0001ドルの損益が発生した際、1ドル140円なら以下のように計算します。

0.0001ドル×140円=0.014円

FXの取引にpipsが使われている理由

FX市場ではリアルタイムにさまざまな通貨ペアが入り混じって取引されています。

そのためドル円は「50銭の円安」、ユーロドルは「0.01ドルのユーロ安」といったように値動きを表現していると、混乱を招いてしまうでしょう。

そこで通貨単位にかかわらず、変動幅が一目で分かるように共通単位として「pips」が採用されるようになりました。pipsのおかげで、どの通貨ペアを取引した場合でも簡単に損益を計算できるようになったのです。

1pipsあたりの損益が分かれば投資がしやすくなる

FX初心者がまず覚えなければならないのは「1pipsの値幅でいくらの損益が発生するのか」という点です。

他にも専門用語がありますが、どれよりも優先して覚えましょう。

1pipsあたりの損益を計算できれば、投資効率の善し悪しが判断できるようになります。

FXのトレードで利益を得るには、エントリーした後どのくらい動いたらいくらの損益が発生するのかを想定しておかなければなりません。

1pipsでいくらの損益が発生するかについては、値幅だけでなくロットによっても変わります。

したがって、最初に以下の表を覚えておきましょう。

1pipsの損益 10pipsの損益 100pipsの損益
0.01ロット(1,000通貨) 10円 100円 1,000円
0.1ロット(1万通貨) 100円 1,000円 10,000円
1ロット(10万通貨) 1,000円 10,000円 10万円

例えば1ドル100円の時に、ドル円の買いポジションを1ロット保有すると仮定します。

この時、想定した価格まで動いて利確と損切りをしたら、いくらの損益が発生するのか把握しておかなければなりません。

100.01円に上昇した(利確) 99.99円に下落した(損切り)
1ロット取引した場合の損益 1,000円の利益 1,000円の損失

つまり、このケースでは1pips動くと1,000円の損益が発生します。

では、仮に1pips動いた時の損益が分からなかった場合はどうなるのでしょうか?

この場合、想定した価格になるまで、損益が分からなくなります。仮に大きいロット(例えば1ロット)で取引していた場合、あまりの損失の大きさに驚くでしょう。

このように、知らないうちに無謀なトレードをするリスクを避けるためにも、1pips動いたらいくらの損益が発生するのかを把握しておかなければなりません。

海外FXでpipsを使って損益を計算する方法

FXの損益はpipsをもとに以下の式から簡単に計算できます。

損益=獲得したpips×0.01(1pips基準値)×ロット数

日本円を含む場合と含まない通貨ペアに分けてpipsを基にした損益計算方法を解説しましょう。

まず、ドル円を1ロット取引して100pipsを獲得した場合、10万円の利益を得られます。

100pips×0.01円×10万通貨(1ロット)=10万円

一方、ユーロポンド(1ユーロ0.9ポンドと仮定)を1ロット取引して100pipsを獲得した場合、以下のような計算式を使います。

  • 損益=獲得したpips×1pipsの値段
  • 1pipsの値段=ロット数×0.0001×為替レート

1pipsあたりの値段は9ポンドなので、以下のように計算可能です。

  • 10万通貨(1ロット)×0.0001×0.9=9ポンド
  • 9×100pips=900ポンド

そして、100pips獲得した場合の損益は900ポンドになります。

100(獲得pips)×9ポンド(1pipsの値段)=900ポンド

そのため、1ロット取引して100pips値幅を獲得した場合は900ポンドの利益です。

さらに日本円に換算する場合は、ポンド円のレート(仮に1ポンド160円とする)を確認するので損益は以下のようになります。

900ポンド×160円(ポンド円のレート)=14万4,000円

海外FXでpipsを活用する時の注意点

pipsの性質を理解すれば、利益や損失を即座に計算できます。しかしpipsばかりを頼りにすると、思わぬ損失を被るかもしれません。

pipsを活用する場合、以下の点に注意しましょう。

  1. 海外FXでは損切りの目安にpipsを使わない方が良い
  2. 毎月の目標利益に執着しない

具体的な例を交えつつ、順番に解説します。

1. 海外FXでは損切りの目安にpipsを使わない方が良い

FXで一度に大きく損失を出さないために欠かせないのが損切りです。

損切りのラインを決める方法として、主に次の考え方があります。

  • pipsで決める=100pips下落したら損切りしよう
  • 損失額で決める=含み損が1万円に達するタイミングで損切りしよう

どちらも似ているように感じますが、pipsだけで損切りラインを決めるのは危険です。

なぜなら、取引数量によって同じpipsでも生じる損失額が10倍、100倍と異なるからです。

例えば、100pips逆行した場合に被る損失額は1ロットと10ロットでは大きく異なります。

ロット 100pips逆行した時の損失額
1ロット 10万円
10ロット 100万円

損切りラインは、pipsだけでなく、取引量も踏まえて決めなければなりません。

あくまで自己資金に対して、許容できる損失額をベースに設定しましょう。

2. 毎月の目標利益に執着しない

毎月「1000pips獲得」などと利益の獲得目標を掲げているトレーダーは多くいます。実際にSNSなどでも、目標pipsを宣言しているトレーダーを目にした経験があるのではないでしょうか。

しかし、pipsを目標設定に使うのは、あまりおすすめできません。

なぜなら、トレード手法や相場環境によって、利益の得やすさは常に変動するからです。

具体的な数値を目標にした場合、心理的にもさまざまな弊害が表れます。

例えば「目標達成できないとかっこ悪い」といった理由で、一発逆転を狙うとどうなるでしょうか?

この場合、正常な判断力が失われているので、利益を得るどころか大きな損失を被るリスクが高くなります。

もちろん、1回のトレードで獲得したいpipsを目安として設定するのは構いません。しかし、あくまでも目安であって、仕事や勉強のような目標設定のやり方では損失を被るでしょう。

まとめ:海外FXで利益を得るには1pipsでいくら損益が発生するか把握しよう

FXではpips、すなわち為替レートの変動幅によって損益が決まります。したがって、1pipsの値幅でいくらの損益が発生するのかは、必ず把握しておきましょう。

基本的に日本円を含む通貨ペアであれば、1ロット取引する場合に発生する利益は1pips=1,000円前後と覚えておけば、損益の計算がしやすくなります。

また、損益の計算に自信がない人は、少額でも良いので実際にトレードすれば理解できるようになります。

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