と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
ゼロカットシステムとは、口座残高以上の損失が出た場合には損失分をFX会社が負担してくれるサービスです。
これにより、口座に預けている以上の損失を防ぐことができます。
そこでこの記事では、以下の内容について詳しく解説します。
この記事でわかること
- ゼロカットシステムとロスカットシステムの違い
- ゼロカットのメリット・デメリット
- ゼロカットが執行される流れ
この記事を読めば、ゼロカットの仕組みがわかり、安心してトレードができるようになります。ゼロカットを採用しているおすすめのFX業者も紹介するので、ぜひ最後まで読んでみてください。
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Contents
ゼロカットシステムとは
ゼロカットシステムとは、口座残高以上の損失が出た場合には損失分をFX会社が負担してくれるサービスです。
これにより、口座に預けている以上の損失を防ぐことができます。
海外では多くのFX業者が導入していますが、国内ではゼロカットを適用していません。
ゼロカットとロスカットの違い
ゼロカットとロスカットは、まったく別の意味を表す言葉です。
ゼロカットは口座残高以上の損失が出た場合に損失分をFX会社が負担してくれるサービスである一方、ロスカットは一定の証拠金維持率を下回った際にポジションを強制決済するシステムです。
なお、ロスカットされる証拠金維持率の基準は、FX業者により異なります。
FX業者 | ロスカットされる一般的な証拠金維持率 |
---|---|
海外FX | 20%が多い |
国内FX | 50%が多い |
証拠金維持率をどのように算出するのか、以下の条件で計算してみましょう!
- レバレッジ25倍
- ドル円(1ドル110円)を1万通貨買う=必要証拠金4万4千円(1万通貨を保有するのに必要な資金)
- 口座残高10万円
1万通貨分のドル円を買うための必要証拠金は、4万4,000円です。
そして、必要証拠金の維持率を計算すると以下の結果になります。
したがってドル円を1万通貨購入した時点の証拠金維持率は227.272%です。
例えば、口座残高が8,800円まで減った場合、証拠金維持率が30%となり海外FX業者の場合はロスカットされます。
国内FX業者の場合は証拠金維持率50%の2万2,000円になった時点でロスカットされます。
海外と国内で異なる追証
また、海外FXと国内FXでは追加保証金(追証)の意味が異なります。
海外FXでは、口座残高を下回った損失分に対してゼロカットを採用していない業者の場合、支払い義務が生じます。これを追証といいます。
一方、国内FXでは証拠金維持率が100%を下回った際に証拠金維持率が100%を上回るよう口座への入金を求められます。これを追証といい、入金しなければポジションを解消されてしまいます。
ゼロカットシステムのメリット
海外FX業者の多くはゼロカットを採用しています。ではゼロカットの採用は、トレーダーにどのようなメリットがあるのでしょうか?
ゼロカットのメリットは2つ。
- ハイレバレッジの取引を安心して行える
- 追証がないため借金を背負うリスクがない
それぞれのメリットについて、詳しく見ていきましょう。
1.ハイレバレッジの取引を安心して行える
ハイレバレッジでの取引は、大きな利益を見込める一方で大きな損失を伴う可能性があります。
ですが、ゼロカットシステムを採用しているFX業者であれば、急激な為替変動により大きな損失を出してしまった場合でも口座残高以上の損失は発生しません。
よって安心してハイレバレッジな取引を行えます。
2.追証がないため借金を背負うリスクがない
繰り返しますが、ゼロカットシステムでは口座残高以上の損失分はFX会社が負担してくれます。
ゼロカットシステムを採用していない業者の場合、口座残高を上回った損失分は追証として支払い義務が生じます。
追証を求められた際、手元にお金がなければ借金を背負い返済しなければなりません。
国内FXにおいても、ゼロカットが適用されないためまれに借金を抱えるリスクがあります。
実際、2008年9月に発生したリーマンショックでは、大暴落により一部のトレーダーが莫大な借金を抱えました。国内FXを利用する際は、ロスカットが執行されずに大損するリスクもあるので注意してください。
BigBossでは最大レバレッジ2,222倍でゼロカットシステムを採用しているので、安心して大きな利益を狙えます。
ゼロカットシステムのデメリット
一方でゼロカットには以下のようなデメリットも存在します。
- ゼロカットされる前に別の口座から補填される
- 負担額が上回りFX会社が破綻してしまう可能性がある
それぞれについて詳しく解説します。
1.ゼロカットされる前に別の口座から補填される
ゼロカットシステムを採用しているFX会社の多くは、ゼロカットになる前に別の口座の残高から証拠金を補填する方式をとっています。
この場合、他の口座に入ってた残高まで使われてしまうので、想定外の大きな損失となってしまうデメリットがあります。
2.負担額が上回りFX会社が破綻してしまう可能性がある
ゼロカットが施行された際、トレーダーの損失はFX業者が補います。そのため、負担額が内部留保を上回った場合、FX会社が破綻する可能性があります。
FX会社が破綻すると、最悪の場合、資金を引き出せなくなるリスクがあります。
どうして日本国内ではゼロカットシステムを採用できないのか
海外では多くのFX会社がゼロカットシステムを採用している一方で、国内ではどうしてゼロカットシステムを採用できないのでしょうか。
国内業者がゼロカットを導入できない理由は、日本ではゼロカット自体が法律上禁止されているからです。
(損失補塡等の禁止)
第三十九条
二 有価証券売買取引等につき、自己又は第三者が当該有価証券等について生じた顧客の損失の全部若しくは一部を補塡し、又はこれらについて生じた顧客の利益に追加するため当該顧客又は第三者に財産上の利益を提供する旨を、当該顧客又はその指定した者に対し、申し込み、若しくは約束し、又は第三者に申し込ませ、若しくは約束させる行為
三 有価証券売買取引等につき、当該有価証券等について生じた顧客の損失の全部若しくは一部を補塡し、又はこれらについて生じた顧客の利益に追加するため、当該顧客又は第三者に対し、財産上の利益を提供し、又は第三者に提供させる行為
引用元:金融商品取引法(e-Gov)
日本国内では、業者がトレーダーの損失分を負担する行為を禁止しています。つまり「ゼロカット=損失分の負担」と捉えられるので、導入できません。
ゼロカットシステムが施行される流れ
BigBossの場合、ゼロカットが執行される手順は補填処理+ゼロカットが実行となる条件を満たしてから4時間以内に残高がある他の口座から自動的に処理が行われます。
トレーダーが残高以上の含み損を抱えると、他の口座にある残高とクレジットで補填します。含み損とは、保有しているポジションの損益がマイナスになっている状態です。
他の口座の残高やクレジットで補填してもマイナス残高の場合は、ゼロカットが執行され、残高がゼロになります。
ここからは、マイナス残高の口座が1つの場合と2つの場合に、それぞれどのようにゼロカットが執行されるのか見ていきましょう。
マイナス残高の口座が1つで、別に現金やクレジットが残っている口座が複数ある場合
マイナス残高になった口座が1つ、他に現金やクレジットが残っている口座が複数ある場合は、補填に使用される口座の優先順位があるので注意が必要です。
- 補填が必要な口座の通貨と同じ通貨の口座が優先
- 現金の多い口座が優先
- 全ての口座で現金がない場合は、クレジットが多い口座が優先
- 有効な現金残高(またはクレジット)が同額の口座が複数ある場合は、口座開設日時の古い口座が優先
以下のように口座を4つ保有している場合(口座Dのみドル口座かつ1ドル150円とする)で考えてみましょう。
口座 | 現金とクレジット | 口座開設日 |
口座A | マイナス100万円(クレジットは1万円) | 2022年10月10日 |
口座B | プラス50万円(クレジットは7万円) | 2022年11月1日 |
口座C | プラス10万円(クレジットは1万円) | 2022年12月1日 |
口座D | プラス2,000ドル(クレジットはなし) | 2023年2月1日 |
口座Aの口座通貨は円のため、口座Bか口座Cからの補填が優先されます。
そして現金が多い口座が優先されるため、口座Bの50万円、口座Cの10万円という順番で補填されます。
マイナス100万円+(50万円+10万円)=マイナス40万円
次にドル口座の口座Dの2,000ドル(30万円)が補填されるので、この時点で口座Aのマイナス残高は10万円です。
マイナス100万円+(50万円+10万円+30万円)=マイナス10万円
他の口座の現金がないため、クレジットから補填する必要があります。最初に補填に使用する口座は、最もクレジット金額の大きい口座B(7万円)です。
そして、口座Aと口座Cのクレジット金額はどちらも1万円のため、口座開設日の古い口座から補填に使用されます。
つまり口座A(1万円)、口座C(1万円)の順番で補填に使用されます。しかし、全ての口座の現金とクレジットを補填にしようしてもマイナス残高を0にできません。
マイナス100万円+(50万円+10万円+2,000ドル)+(7万円+1万円+1万円)=マイナス1万円
この場合、残ったマイナス1万円は、BigBossがゼロに戻します。
マイナス残高の口座が2つで、別に現金やクレジットが残っている口座が2つある場合
マイナス残高になった口座と現金やクレジットが残っている口座のどちらも2つ以上ある場合は、マイナス残高の大きい口座から補填されます。
以下のケースで考えてみましょう。
- 口座A=マイナス50万円(クレジットは1万円)
- 口座B=マイナス20万円(クレジットは5万円)
- 口座C=プラス30万円(クレジットは10万円)
- 口座D=プラス10万円(クレジットはなし)
最初にマイナス残高が大きい口座Aから順番に補填が行われるので、口座Cの現金30万円、口座Dの現金10万円が補填に使用されます。次にクレジットによる補填が行われるため、口座Cのクレジット10万円の順番で補填されると、口座Aのマイナス残高はゼロとなりました。
マイナス50万円+(30万円+10万円+10万円)=0円
次に、口座Bの残高であるマイナス20万円は、口座B、口座Aの順番でクレジットを補填に使用します。
マイナス20万円+5万円+1万円=マイナス14万円
その結果、口座Bの残高はマイナス14万円になりました。この時点で他の口座の現金やクレジットは残っていないので、BigBossが口座残高をゼロに戻します。
このように、ゼロカットがある海外FX業者なら口座残高以上の損失を抱えません。
また、ゼロカットが執行されるタイミングはFX業者により異なります。例えば、残高がマイナスになった時点で自動的に執行される、入金したタイミングで執行されるなど違うので注意しましょう。
ゼロカットシステムの注意点
ほとんどの海外FX業者では、ゼロカットを採用しています。ゼロカットはトレーダーにとってメリットが多い仕組みです。しかし、海外FXを利用する際いくつか注意点もあります。
- ゼロカットを導入していない業者もある
- 別口座で両建てを行うと規約違反になる場合がある
- 連絡しなければゼロカットを執行しない業者もある
順番にどのようなケースがあるのか見ていきましょう。
1. ゼロカットを導入していない業者もある
海外FXのなかには、一部ゼロカットを導入していない業者もあります。
ゼロカットを導入していない業者では、口座残高以上の損失が発生すれば、トレーダーが負担しなければなりません。
当然、その場合、借金を負うリスクがあるので注意してください。また、想定外の暴騰や暴落が発生すると、自分は損をしていなくても、業者が破綻してしまうケースもあります。
その実例が2015年のスイスフランショックにより破綻した大手海外FX業者のアルパリUKです。
スイスフラン暴騰により、多くの顧客は損失を被り、アルパリUKは顧客に対して追証を請求しました。
ところが、あまりにも値動きが激しかったので、追証を入れられる顧客はほとんどいません。
顧客が追証を支払えないときは、業者が引き継ぐ必要があります。
しかし、追証を支払えない顧客がたくさんいたため、アルパリUKは破綻に追い込まれました。
その際、顧客の保有していたポジションは強制的に決済。当然、新規のポジションを持ったり、口座開設をしたりもできなくなりました。
破綻しないFX業者の選び方
資金を預かるFX業者には、破綻しない、悪質な詐欺をしないなどの信頼性が求められます。
FX業者の信頼性を見極めるためには以下の2点を確認してください。
- 資金の管理方法
- 金融ライセンスを持っているのか
顧客から預かった資金を管理する方法には分別管理や信託保全があります。
分別管理 | FX業者の運営資金とトレーダーの資金を、切り離して管理する方法 |
---|---|
信託保全 | FX業者が銀行と提携して、トレーダーの資金を管理する方法 |
信託保全であれば、想定外の恐慌などでFX業者が大きな損失を被り破綻をしても、第三者である信託銀行から預けた資金が返還されます。
監査も入っており、不正ができないため、より信頼できるでしょう。
また、FX業者が保有している金融ライセンスもチェックしてください!
金融ライセンスとは、投資事業を行うための営業許可証です。世界中のさまざまな国が発行していますが、なるべく信頼性の高い金融ライセンスを保有している業者を選びましょう。
なお、金融ライセンスを取得するには、金融機関による監査が必要です。
取得難易度も異なり、中でもイギリスの金融ライセンスは、審査が厳しいと言われており信頼できるでしょう。
一方で、金融ライセンスを取得していない業者は、詐欺をする恐れがあります。
預けた資金の管理方法と金融ライセンスの有無は、必ず確認しておきましょう。
2.別口座で両建てを行うと規約違反になる場合がある
両建てとは買いの注文と売りの注文を同時に発注する取引のことで、両方の注文が釣り合った状態になり同時に保有している間は損失が発生しません。
例えば、1万円ずつ入金した2つの口座を用意し、片方では買いの注文を、もう片方は売りの注文をおこないます。相場がどちらかに進めば、片方は1万円でゼロカットされますが、もう片方は利益を伸ばし続けることができます。
このように、両建てはゼロカットシステムを利用すると利益が出る仕組みになります。そのため、ゼロカットシステムを採用しているほとんどのFX業者では両建てを禁止しています。
▶BigBossの両建てのルールはこちらで解説!
3.連絡しなければゼロカットを執行しない業者もある
ゼロカットが適用されるタイミングはFX業者によって違います。
以下の表は、各海外FX業者のゼロカットが適用されるタイミングです。
なお、こちらからサポートに連絡しなければ、ゼロカットを執行しない業者もあります。
BigBoss | 補填処理+ゼロカットが実行となる条件を満たしてから4時間以内に残高がある他の口座から自動的に処理が行われる |
---|---|
XM | 入金時にゼロカット |
Titan FX | ロールオーバー時にゼロカット(日本では月曜7時頃) |
Tradeview | 入金時にゼロカット |
HotForex | 24時間以内に自動でゼロカット |
LAND-FX | サポートへ連絡してゼロカット |
Traders Trust | サポートへ連絡してゼロカット |
サポートへの連絡を挟まずに、自動でゼロカットを適用してくれる業者の方が手間もかからないのでおすすめです。
しかし、自動ゼロカットでも、ゼロカットがなかなか実行されないケースがあります。その場合は、焦らずにカスタマーサービスへ「ゼロカットしてください」と連絡しましょう。
サポートへ連絡しなければゼロカットを適用しない業者を使っていたと考えてみてください。
混乱を避けるためにも、なるべく自動的にゼロカットしてくれる業者を選びましょう。
まとめ:FXをするならゼロカットがある海外FX業者がおすすめ
海外FXでも安心してトレードできるのは、追証なしのゼロカットがあるからです。
ゼロカットを導入している海外FX業者であれば、大きな損失を出しても借金を抱える心配がありません。
ハイレバレッジでも、ゼロカットは適用されるので、安心して取引ができます。
なお、ゼロカットを導入しているおすすめのFX業者はBigBossです!
BigBossで取引するメリットは3つあります。
- 最大2,222倍のレバレッジで取引できる
- 取引毎にBigBossPointがもらえる
- 約定力が高いSTP/ECN方式を採用
BigBossでは最大2,222倍の高いレバレッジで取引できます。さらに取引毎にBigBossPointを獲得できます。
また、プロスプレッド口座ではSTP/ECN方式を採用しており、約定力の高い環境で取引できます。
ぜひ、口座開設をしてみてください。
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