と悩んだことはありませんか？
FXのロットとは、FXにおける取引単位のことです。国内の多くのFX業者は1lot＝10,000通貨としています。
【自己資金とレバレッジに応じたロットの目安】
| 自己資金/レバレッジ | 1倍 | 5倍 | 10倍 | 25倍 | 2,222倍 |
| 1万円 | 0.01 lot | 0.05 lot | 0.10 lot | 0.25 lot | 22.22 lot |
| 5万円 | 0.05 lot | 0.25 lot | 0.5 lot | 1.25 lot | 111.1 lot |
| 10万円 | 0.10 lot | 0.5 lot | 1.00 lot | 2.50 lot | 222.2 lot |
| 25万円 | 0.25 lot | 1.25 lot | 2.5 lot | 6.25 lot | 555.5 lot |
| 50万円 | 0.50 lot | 2.50 lot | 5.00 lot | 12.50 lot | 1,111 lot |
※1ドル100円、1lot＝10,000通貨で計算
※多くの業者は0.1lot（1,000通貨）からの取引になります
ロット数の調整によってFXはリスクとリターンが大きく変わるため、自分のスキルレベルや資金量に合わせながら、適切なロットでトレードを行っていくのが理想です。
そこでこの記事では、以下の内容について詳しく解説します。
- ロットについて
- ロットとレバレッジの関係性
- ロットごとの損益計算
ロットの調整が行えるようになると、リスクをコントロールしながらもチャンス場面でしっかりと利益を増やせるトレードが行えるようになるでしょう。
ロットについて知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
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Contents
FXのロットとは
1章ではFXのロット（lot）について詳しく説明します。
ロットとはFXにおける取引通貨単位
FXのロットとは、FXにおける取引単位のことです。国内の多くのFX業者は1lot＝10,000通貨としています。
ロットを上げることで資金が多く投入される状態となり、ロットを下げることで資金の投入量が少ない状態となります。
FXにおいて最初に覚えておくべき用語の1つではありますが、リターンやリスクをコントロールできる重要な取引単位でもあるため、多くのトレーダーが日々ロット数の調整を行いながらトレードを行っています。
▶FXの通貨単位である1,000通貨の意味をさらに分かりやすく解説！
FXでロットが使われる理由
FXでロットが単位として使われる理由として、各国の通貨の単位を1つにまとめる目的があります。
例えば、日本の100円と米国の100ドルでは価値が異なり、欧州の100ユーロも価値が異なります。
異なる単位ではトレードを行いづらくFX上で認識しやすいよう単位として揃えるため、1lotや10lotといったロットが使われるようになったのです。
1,000通貨や10,000通貨といった通貨単位でも揃えられていますが、桁数が多すぎて取扱いが大変になってしまうこともあるため、ロットの方が好まれて使われています。
FXにおけるロット数の考え方
この章では、適正ロットの考え方について紹介します。
ロット数はレバレッジに応じて変わる
FXではレバレッジをかけることにより、本来所有する資金よりも大きな額の取引が可能です。
よって、取引するロット数は用意できる証拠金やレバレッジによって異なります。
同じ自己資金でもレバレッジが大きくなればなるほど保有できるロット数が上がります。
適正ロット数は以下の計算式で求めることができます。
適正ロット数＝証拠金×レバレッジ数÷為替レート
例えば、証拠金1万円で1ドル150円の時、ドル円は何ロット取引できるか計算していきましょう。
国内FXの場合、レバレッジを最大25倍かけることができるため最大で25万円の取引が可能です。
1万円×25倍＝25万円
取引可能金額を現在のドル円ルートで割ると実際に取引できる通貨数を求めることができます。計算式は以下の通りです。
25万円÷150円＝約1,667通貨
約1,667通貨は0.16ロットです。国内FXの最低取引量は0.1ロット（1,000通貨）からになるので、証拠金1万円で取引できるロット数は最大0.1ロットです。
また、レバレッジを15倍に設定した場合15万円の取引が可能になり、0.1ロット（1,000通貨）の取引ができます。
レバレッジが14倍以下だと証拠金1万円で取引できるロット数は0.1ロット未満になり取引できません。
証拠金1万円で取引する場合は15倍以上のレバレッジをかける必要があります。
レバレッジは自分で設定できますが、ハイレバレッジで取引をすると利益が大きくなる分、損失も大きくなる点には注意が必要です。
適正ロット数の決め方
初心者の場合、1回の取引で最大損失額を口座資金の2％以内に抑えられるようにロット数を考えます。
例えば、口座資金が50万の場合は、1回の取引で許容できる損失額は1万円です。
10pipsを損切りラインに設定した場合、1ロット以下で取引することで損失額を1万円以内に抑えられます。
損失許容額からロット数を判断できれば、大きな損失を出すリスクを減らすことができます。
FXのロットと損益の求め方
ロット数が大きければ大きいほど、損益も大きくなります。
ロット数の調整で発生する利益と損失の数字も覚えておくと良いでしょう。
FXではトレードにおける変動幅をpipsとして、1pip（小数点第二位）あたりで獲得できる利益と損失はロット数によって変わります。
下記表は1pipsあたりで獲得できる損益の表です。（損失の場合はマイナス）
| 1pips | 10pips | 100pips | |
| 0.1lot（1,000通貨） | 10円 | 100円 | 1,000円 |
| 1lot（10,000通貨） | 100円 | 1,000円 | 10,000円 |
| 10lot（100,000通貨） | 1,000円 | 10,000円 | 100,000円 |
| 100lot（1,000,000通貨） | 10,000円 | 100,000円 | 1,000,000円 |
ロット数を上げると1pips当たりの獲得利益が増えることが分かります。
例えば、1ドル150円で1lot（10,000通貨）をロングし、150.020で利確した場合200円の利益になります。また、10lot（100,000通貨)を保有している場合は2,000円の利益が生じます。
自分が用意した資金量から1pipsや10pipsあたりで期待と許容できる損益を考え、ロット数を調整してトレードを行うと良いでしょう。
FXのロットとリスク管理
FXのロットはトレードにおけるリスク管理で重要となる数値の1つです。
ロットを変えることで利益が大きくなると同時に、莫大な損失を抱えてしまう恐れもあります。
実際にトレードを行う上で、初心者の方が押さえておきたいlotを使ったリスク管理を紹介します。
資金に対して損益の増減が多い場合にはロットを下げる
少しの価格変動で利益や損失が大きく動く場合、資金が潤沢にあるなら問題ありませんが簡単に10％以上の損益が出てしまうならロットを下げましょう。
例えば、10,000円の資金に対して1pipsの値動きで1,000円の損益が出る場合、-10pips動いてしまうと一瞬でロスカットされてしまいます。
これは非常にリスクが高い状況であり、一瞬の判断ミスで資金を失う恐れがあるためlot数を下げてリスクをコントロールしなければなりません。
損益幅のリスクは〇％といった決まりなどはありませんが、簡単に資金全部が失われてしまうロット数や少しの値動きで冷や汗をかいてしまう状況はリスクが高すぎるため注意してください。
ちなみに、ロスカット（強制執行）は各FX業者で水準が異なり、資金が0円になる前の証拠金維持率20％のラインで設定されたりするため、ロスカット水準も事前に確認しておきましょう。
値動きが激しい時間帯はロットを下げる
FXは値動きが激しい時間帯や日にちが存在します。
例えば、米国雇用統計といった指標発表時や日本時間の早朝はスプレッドも広がり、非常にリスクが高い状態となります。
こういったリスクが高い状況ではトレードを行わないことがベストですが、もしトレードを行うのであればしっかりとlotを下げてリスクをコントロールしましょう。
ただ多くのFX業者で値動きが大きく動く指標発表時は禁止されていたり、口座凍結の措置を取られてしまう可能性があります。
こちらも別の意味でリスクになるため、指標発表前のトレードは控えましょう。
勝率が高いのに資金が増えない場合はロットを上げる
トレードの勝率が高くしっかりとpipsを獲得しているのに、資金が順調に増えていかない場合はロット数を上げましょう。
トレードに買っているのに資金が増えないのはリスクが低すぎる状態となり、FXを通して本来得られる利益が得られていない機会損失となっている恐れがあります。
例えば、資金10万円を用意し、0.1lot（1,000通貨）のポジションで1pipsの値幅獲得から10円の利益しか得られない場合、1,000円の利益を得る場合は100pisp獲得しなければなりません。
この状態で-100pispの損失が出たとしても1,000円の損失として、資金がほぼ増減していない状況となります。
ある程度リスクを取らなければ利益も増えないため、必要なリスクは取りつつ利益を狙うようにしましょう。
ロット以外に損切りラインは必ず決める
ロットによるリスク管理と同時に、損切りラインによるリスクの徹底も行いましょう。
損切りラインは、損失を抱えた際に強制的に損失確定決済を行う価格のことです。
一定額以上の損失を出さないために損切りラインを決めておくことで、損失が増えすぎてしまうリスクを抑えられます。
例えば、資金に対して損失が20％出るラインで損切りを行うといった設定です。
損切りはロット調整だけでは管理できないリスクを抑えられるため、必ず覚えるようにしましょう。
まとめ：ロットを調整してチャンスを掴める準備をしよう
ロットはFXにおける建玉でもあるポジション量を調整するための取引単位のことで、ロットを上げれば利益と損失が上昇し、ロットを下げれば利益と損失が減少します。
基本FX業者のレバレッジは固定されていることが多いため、ロットの調整でリスクコントロールができます。
ちなみに、ロットを調整しつつもFXで勝率を上げるためにはテクニカル分析などを使ったトレードの攻略が必要となるため、しっかりと手法やトレードルールを組み立てておきましょう。
それと少額でトレードを始めるなら、今回のロット調整によるリスクコントロールを覚えて海外FXの高いレバレッジを使うと効率が良いです。
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