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海外FXで経済指標発表前後のみの取引が禁止されている理由を解説!

「値動きが大きくなる経済指標発表時に取引をしたい...」
「海外FX業者が経済指標発表時のみの取引を禁止しているのはなぜ? 」

アメリカの雇用統計などの経済指標発表時には、大きく価格が動くケースも珍しくありません。

たくさん利益を得るために、経済指標発表時に高いレバレッジで取引したいと考えている人も多いのではないでしょうか?

しかし、多くの海外FX業者では経済指標発表前後のみを狙ったトレードを禁止しており、納得がいかない人もいるでしょう。

そこでこの記事では、以下の内容について詳しく解説します。

この記事でわかること

  • 海外FX業者が経済指標発表時のみの取引を禁止している理由
  • 禁止されている取引をしたらどうなるのか?
  • 経済指標の発表を普段のトレードにどう活かせば良いのか

記事の後半では、最低限知っておくべき経済指標について解説します。

より、経済指標とFXの値動きの関連性についての知識が得られるので、ぜひ、参考にしてみてください。

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海外FX業者が経済指標発表時のみの取引を禁止する理由

経済指標の発表直後は価格が動きやすいです。

例えば、2022年8月に発表された米雇用統計でドル/円は133.07円から134.85円まで一気に動きました。

つまり、雇用統計前後で1.7円(170pips)の値動きがあったのです。

毎月雇用統計の前後になるとFXで利益を得るチャンスといった宣伝をする国内FX業者もあります。

ただ、海外FXの場合は、規約で経済指標のみを狙った取引を禁止している業者が多いです。

ではなぜ海外FX業者では経済指標のみを狙った取引を禁止しているのでしょうか。

経済指標のみを狙った取引はFX業者の損失補填が増える

理由の1つ目は、ゼロカットシステムによる損失の補填が増えるからです。

ゼロカット採用の業者では、ロスカットが執行されず含み損が口座残高を超えても、追証が発生しません。

そして、口座残高以上の損失分に関しては、FX業者が負担する必要があるのです。

つまり、マイナス分が増えれば増えるほどFX業者は補填する金額が増え、経営に与える影響も大きくなります。

特に経済指標発表前後は、値動きが大きくなりやすいため、ハイレバレッジとゼロカットを利用したギャンブル的なトレードをする人がいます。

これらの理由があり、経済指標発表前後のみのトレードを禁止しているFX業者が多くあるのです。

ボーナスを使った複数口座間の両建てに使われるリスクがある

海外FXでは、ボーナスを使った複数口座間の両建ても禁止しています。

ボーナスを使った複数口座間の両建てとは、同一業者や他の業者の別口座と両建てを行うこと。

例えば、双方ともにボーナスがある口座で、A口座では「ロング」を、B口座では「ショート」をします。

そして経済指標の発表により、どちらかに大きく価格が動いた場合、以下のような状況になります。

価格が上昇した 価格が下落した
A口座のロングポジション たくさんの利益を得られる ロスカットにより全額失う
B口座のショートポジション ロスカットにより全額失う たくさんの利益を得られる

片方の口座は、ロスカットにより口座内の資金を全額失う可能性が高いです。

しかし、ボーナスが入っているので、実損失は多くありません。

一方、もう片方の口座については、相場が動けば動くほど大きな利益が発生します。

つまり、複数口座での両建てをすると、価格が大きく動きさえすれば簡単に多くの利益を得られます。

ただ、このような行為をされた海外FX業者にとっては、ロスカットされた損失の補填をしなければなりません。

このような理由があり、ボーナスを使った複数口座間の両建てを禁止しているFX業者がほとんどです。

経済指標のみを狙って取引した場合のリスク

多くの海外FX業者では、経済指標のみを狙って取引する行為を禁止しています。

経済指標のみを狙って取引した場合、トレーダーにはどのようなリスクがあるのか解説します。

  1. 口座の凍結や利益の没収
  2. 取引ができなくなる

それぞれのリスクについて詳しく見ていきましょう。

1. 口座の凍結や利益の没収

経済指標発表時のみを狙ったトレードは、多くの海外FX業者が禁止しているため、ばれると口座凍結や利益を没収されます。

もちろん、出金もできません。

ただ、経済指標以外も積極的に取引をしている場合は、利用規約違反に該当しないです。

2. 取引ができなくなる

経済指標発表時のみを狙って取引をして口座を凍結されると、解除される可能性は低くなります。

二度とその業者を使えなくなる可能性があるので、経済指標のみを狙って積極的に取引をしないようにしましょう。

海外FX業者で取引する際に経済指標を活用する3つのポイント

海外FX業者で取引する際、経済指標を参考にするのは問題ありません。

主なポイントは3つあります。

  1. 経済指標発表前後にポジションを保有するのはおすすめしない
  2. 経済指標の結果を参考に取引を行う
  3. 取引する通貨ペアに関連する重要な指標や要人発言に注目する

それぞれのポイントについて順番に説明します。

1. 経済指標発表前後にポジションを保有するのはNG

経済指標の発表結果は、プロでも予測を外すケースも珍しくありません。

もちろん、予測した通りの結果になれば利益を得られますが、逆に大きな損失を被るリスクがあります。

また、長期目線で見た場合、指標の発表直後から一気に価格が動くケースは多くありません。

慌てて経済指標発表前後にエントリーすると、だましに遭うので、損失を被る可能性が高くなります。

さらに、一部の指標や要人発言は深夜に発表されるため、全てチェックしようとすると普段の生活にも悪影響を及ぼします。

よほど予測に自信がない限り、経済指標発表前後にポジションを保有するのはやめましょう。

2. 経済指標の結果を参考に取引を行う

経済指標の結果を参考に取引を行うのは禁止されていません。発表後しばらく経ってから取引するのなら口座凍結や利益没収のリスクも低くなります。

例えば雇用統計の結果が良かったので、ファンダメンタルの視点から上昇しそうと予想し、ロングエントリーをするのは合理的です。

また金融政策発表で金融引き締めの発言があったため、下落するかもしれないと予想し、ショートでエントリーするのも良いでしょう。

このように経済指標の結果が出た後にエントリーしても決して遅くありません。

3. 取引する通貨ペアに関連する重要な指標や要人発言に注目する

基本的には、全ての経済指標を押さえるのではなく、取引する通貨ペアに関連する重要度の高い指標や要人発言に絞って注目しましょう。

例えば、ユーロ/円を中心に取引したい場合、ECBの金融政策発表や要人の発言・日本および米国の金融政策発表のみチェックするだけで十分です。

特にECBのラガルド総裁の発言は注目されているため、必ずチェックしましょう。

海外FXで取引する際に最低限押さえておきたい経済指標

FXの経済指標は平日ほぼ毎日発表されています。そのため、FX初心者はどの経済指標が重要なのか分からないのではないでしょうか?

そこで、海外FXで取引する際に、最低限押さえておきたい経済指標は3つ紹介します。

  1. 雇用統計
  2. GDP
  3. 各国の金融政策決定会合

それぞれの経済指標の特徴を見ていきましょう。

1. 雇用統計

雇用統計とは、各国の雇用情勢を調べた経済指標のこと。雇用は国の経済成長に直結するため、どの国でも注目度が高い指標です。

特に、毎月第一金曜日に発表されるアメリカの雇用統計は、数ある経済指標の中でも非常に注目されています。

雇用に関するあらゆるデータが発表されますが、特に注目度が高い項目は、失業率と非農業部門雇用者数です。

アメリカの雇用統計は、米ドル絡みの全ての通貨ペアに影響を与えるため、必ずチェックしましょう。

2. GDP

GDPも重要な経済指標で、正式名称は国内総生産です。

国全体の経済の大きさを測る指標のひとつで、一定期間内に生産されたモノやサービスの付加価値の合計額を表します。

四半期(3ヶ月)に一度公表され、非常に注目度が高い統計であり、GDPが公表される前には世界中のエコノミストがGDP成長率を予想します。

GDP成長率がその予測から大幅に乖離すれば、株価や金利、為替相場などが大きく変動することもあるので、結果を必ず押さえておきましょう。

3. 各国の金融政策決定会合

各国の金融政策決定会合も大きな影響を与えます。

特に日銀金融政策決定会合、FOMC、ECB政策理事会の3つはFXトレーダーにとって重要です。

特に、FOMCは最も注目度が高い政策決定会合です。2022年に入ってアメリカは積極的な利上げを行っており、さらに注目度が高まっています。

ECBは2022年7月に11年ぶりに利上げをしました。マイナス金利を解除し、今後さらなる利上げに踏み切るかが注目されます。

この3つの金融政策決定会合は、FXトレーダーであれば知っておきましょう。ユーロ、米ドル、円絡みの通貨ペアを取引しないトレーダーも、押さえておくべき指標です。

まとめ:海外FXでは経済指標前後のギャンブルトレードは避けよう

経済指標発表前後を狙ったトレードは禁止している海外FX業者がほとんどです。

しかし、経済指標発表前後ではなく、発表の内容を参考に取引をするのは問題ありません。

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