と悩んでいませんか?
ほとんどの海外FX業者では、複数の口座のうち1つのみFX上級者向けのECN口座を提供しています。
ただ、どのようなメリットがあるのか、おすすめのECN口座がわからない方も多いでしょう。
そこでこの記事では、以下の内容について詳しく解説します。
この記事でわかること
- STP方式との違いや仕組み
- 利用するメリット
- おすすめのECN口座
この記事を読めば、ECN口座の仕組みはもちろん、なぜFX上級者に選ばれている口座なのかも分かります。
約定力が高く、スプレッドの狭い口座を探している方は、ぜひ参考にしてみてください。
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Contents
海外FXのECN口座の仕組み
海外FX業者では、NDD方式と呼ばれる注文方式が主流です。NDD方式はSTP方式とECN方式に分かれます。
それらのうちECN口座は、電子取引所(インターバンク)を利用して機関投資家などと売買のマッチングを直接行う注文方式です。
DD方式(ほとんどの国内FX業者が採用)やSTP方式とは異なり、FX業者を通さないので、狭いスプレッドや約定力の高さが魅力です。
ただし、ECN方式が採用されている口座は限られています。また、他の口座とは異なり、FX業者が設定する取引手数料が別途かかります。
ECN方式とSTP方式の違い
ECN口座もSTP方式もNDD方式(FX業者のディーラーが介在できない方法)の1種です。
どちらの方式も海外FX業者では一般的ですが、両者にはどんな違いがあるのでしょうか?
ECN方式とSTP方式は以下の点で違いがあります。
- マッチング方法
- スプレッド
- レバレッジ
- 最低入金額
順番に見ていきましょう。
1. マッチング方法
ECN方式とSTP方式では、マッチング方法が異なります。
ECN方式は、顧客が電子取引所で注文を行う方法です。電子取引所では、個人投資家以外にヘッジファンドやFX業者、銀行など機関投資家も参加しています。
そして、トレーダーと電子取引所で売買している他の投資家の注文が合致すれば、自動的にマッチングされる仕組みです。
仮に、トレーダーがドル円130円で買い注文を出したとします。電子取引所では、投資家が以下のようにさまざまな注文を出していますが、双方が最も得をする価格でマッチングします。
- ドル円132円売り注文
- ドル円131円売り注文
- ドル円129円売り注文
例えば、この3つの中で買い主であるトレーダーと売主である投資家双方に最も有利になる注文は「ドル円129円売り注文」です。
なぜなら、買う側はできるだけ安い価格、売る側はできるだけ高い価格で約定した方が、利益を得やすいからです。
一方のSTP方式は、一旦海外FX業者が顧客から注文を受けます。そして、電子取引所にアクセス可能な金融機関から提示されたレートの中から、トレーダーに最も有利な注文とマッチングさせる仕組みです。
なお、STP方式を利用して注文した場合、FX業者は顧客に対してスプレッドと呼ばれる手数料を上乗せしたレートを提示します。
2. スプレッド
ECN方式とSTP方式では、スプレッドに大きな差があります。なぜなら、ECN方式の口座は電子取引所が提示している最も条件の良いレートで取引できるからです。
例えば、以下の表はXMのスプレッドです。
ドル円のスプレッド(取引画面上で見られるレート) | ドル円のスプレッド(往復の取引手数料を含む) | |
マイクロ・スタンダード口座 (STP方式) |
1.7pips | 1.7pips(取引手数料なし) |
Zero口座 (ECN方式) |
0.1pips | 1.1pips(取引手数料あり) |
※スプレッドは2022年4月14日1時時点
表を見れば分かる通り、ECN方式の口座は、STP方式の口座よりも遙かにスプレッドが狭くなります。
ただし、一般的にECN方式の口座では取引手数料がかかり、トータルコストは高くなるので注意が必要です。
3. レバレッジ
一部の海外FX業者では、ECN方式を採用している口座のみレバレッジを低めに設定しています。
以下の表は、各業者の口座毎の最大レバレッジです。
FX業者 | STP方式の口座の最大レバレッジ | ECN方式の口座の最大レバレッジ |
BigBoss | 2,222倍 | 1,111倍 |
XM | 1,000倍 | 500倍 |
AXIORY | 400倍 | 400倍 |
Tradeview | 500倍 | 200倍 |
FBS | 1,000~3,000倍 | 500倍 |
LAND-FX | 無制限 | 1,000倍 |
Titan FX | 500倍 | 500倍 |
XMやTradeviewなどのFX業者では、ECN方式の口座のみレバレッジが下がっています。
またBigBossでも、プロスプレッド口座のレバレッジは下がりますが、ハイレバレッジの1,111倍のレバレッジで取引できます。
ECN口座でレバレッジが高い環境で取引したいのであれば、必ず公式サイトで確認しておきましょう。
4. 最低入金額
一部の海外FX業者で取引を始めるためには、初回に指定された金額以上を入金しなければなりません。
以下の表にもあるように、一部の業者では、最低でも10万円を用意する必要があります。
FX業者 | ECN方式の口座の最低入金額 | STP口座との違い |
BigBoss | 設定なし | なし |
XM | 500円 | なし |
AXIORY | 5,000円 | なし |
Tradeview | 10万円 | 1万円(XLeverage口座) |
FBS | 1,000ドル | 1ドル(セント口座) |
LAND-FX | 10万円 | 1,000円(スタンダード口座) |
つまり、多くの資金を用意しなければECN方式の口座を使えません。
一方で、BigBossのようにECN方式の口座でも最低入金額の設定がない業者もあります。
資金が数万円以下の方は、事前にECN口座の最低入金額を確認しておきましょう。
ECN方式の口座を利用するメリット
海外FX業者でデイトレードやスキャルピングをしたい方には、ECN方式の口座をおすすめします。
ECN方式の口座を利用するメリットは4つあります。
- 約定拒否がない
- 約定スピードが速い
- 板情報を確認できる口座もある
- スプレッドが狭い
それぞれのメリットについて見ていきましょう。
1. 約定拒否がない
ECN方式の口座を利用して取引した場合、約定拒否は発生しません。その理由は、電子取引所の注文の中から自動的に注文がマッチングする仕組みだからです。
つまり、FX業者は一切約定に関わりません。
2. 約定スピードが速い
ECN方式の口座では、電子取引所でトレーダーと金融機関の注文がすぐにマッチングされるため、約定スピードは速いです。
というのも、電子取引所は参加者が多いため、マッチングしやすいからです。加えて、ECN口座ではマッチングしにくい100万通貨以上の大口注文もスムーズに約定します。
ただし、反対注文が極端に少ないケースや市場への参加者が少ない場合(年末年始など)は、約定スピードが遅くなるので注意が必要です。
3. 板情報を確認できる口座もある
ECN口座を介した取引では、一部板情報を確認できるFX業者もあります。板情報とは、価格毎のポジション量が一目でわかるものです。
板情報を見れば、多くのトレーダーがどの価格帯の注文をしているかも把握できるため、今後の値動きの流れやトレンド転換しそうかなどを判断できます。
4. スプレッドが狭い
ECN方式の口座では、スプレッドが狭い環境で取引できます。したがって、スキャルピングやデイトレードをしたい方は、ECN口座を利用しましょう。
また往復の取引手数料を含めても、STP方式より狭いスプレッドで取引できるケースがほとんどです。
ECN方式の口座を利用するデメリット
ECN方式は、スプレッドも狭く約定力も高いですが、いくつかデメリットもあります。
- 取引手数料がかかる
- 最大レバレッジが低い口座もある
- ボーナスを受け取れない口座がほとんど
それぞれのデメリットについて、順番に見ていきましょう。
1. 取引手数料がかかる
ECN口座のスプレッドはとても狭く、中にはドル円やユーロドルなどの通貨ペアが0.0~0.2pipsのFX業者もあります。
しかし、スプレッドが狭すぎると、FX業者は収益を得られません。そのため、大半の業者は、ECN口座のみ手数料を設定しています。
以下の表は、各海外FX業者の取引手数料の一覧です。
FX業者 | 取引手数料 |
BigBoss | 9ドル |
XM | 10ドル |
AXIORY | 6ドル |
Tradeview | 5ドル |
FBS | 6ドル |
LAND-FX | 6ドル |
Titan FX | 7ドル |
※BigBossのスタンダード口座は取引手数料無料です。
※1ロットあたりの往復の取引手数料です。
したがって、取引コストを求めるときは、往復の取引手数料も含めて計算する必要があります。
例えば、BigBossの取引手数料は1ロットあたり往復9ドルです。仮にドル円のスプレッドが0.2pipsだった場合、取引手数料も合わせるとトータルコストは1.1pipsになります。
0.2pips(ドル円のレート)+0.9pips(取引手数料)=1.1pips
2. 最大レバレッジが低い口座もある
ECN口座のみ最大レバレッジが低いFX業者もあります。
例えば、STP口座の最大レバレッジが1,000倍に対して、ECN方式の口座が500倍のケースでは以下のデメリットがあります。
- 必要証拠金が多く必要になる
- 保有できるロットが少なくなる
レバレッジが下がった場合、ポジション保有に必要な証拠金が多くかかります。したがって、安全に運用するためには、多くの資金を口座に預けなければなりません。
加えて保有できるロットも少なくなるので、利益を得にくくなります。
3. ボーナスを受け取れない口座がほとんど
ほとんどの海外FX業者では、ECN口座のみボーナス付与の対象から外れます。
FX業者 | ボーナス |
BigBoss | あり |
AXIORY | あり |
XM |
|
IronFX | ボーナス対象外 |
FBS | ボーナス対象外 |
そのため、ボーナスを元手に取引をしたい方は注意が必要です。
なお、ECN方式かつボーナスがもらえる口座で取引したいのであれば、BigBossがおすすめです。
BigBossのプロスプレッド口座(ECN方式)なら、取引毎にもらえるBigBossPointや入金ボーナスキャンペーン(不定期開催)が両方とも対象になります。
約定力も高いので、ぜひ口座開設してみてください。
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海外FX業者7社のECN口座を一覧で比較
多くの海外FX業者ではECN口座を提供しています。そこで、海外FX7社のECN口座を比較しました。
FX業者 | ECN方式の口座 | 最大レバレッジ | スプレッド(USD/JPY)※ | 取引手数料(往復1ロットあたり) | ボーナス対象かどうか | 最低入金額 |
BigBoss | ||||||
プロスプレッド口座 | 1,111倍 | 1.3pips | 9ドル | 対象 | 設定なし | |
XM | Zero口座 | 500倍 | 1.1pips | 10ドル | 口座開設ボーナスのみ対象 | 500円 |
AXIORY | ナノ口座 テラ口座 |
400倍 | 0.9pips | 6ドル | 対象 | 5,000円 |
Titan FX | Zeroブレード口座 | 500倍 | 1.1pips | 7ドル | なし | 2万円 |
Tradeview | ILC口座 | 200倍 | 1.3pips | 5ドル | なし | 10万円 |
cTrader口座 | 400倍 | 1.3pips | 5ドル | なし | 10万円 | |
FBS | ECN口座 | 500倍 | 1.5pips | 6ドル | なし | 1,000ドル |
LAND-FX | ECN口座 | 1,000倍 | 1.1pips | 6ドル | なし※ | 1,000ドル |
※LAND-FXのボーナスキャンペーンは2022年7月10日現在未開催です。
※スプレッドは変動制で、2022年4月14日1時時点
※表に記載されているスプレッドは、往復の取引手数料を含めた実質スプレッドです。
ECN口座で最もレバレッジが高いのは、BigBossの1,111倍です。また、スプレッドが狭い業者はAXIORYでした。
なお、ほとんどのECN口座では、ボーナスが付与されません。
ECN口座は、スプレッドの狭さだけでなく、レバレッジの高さや最低入金額なども踏まえて選びましょう。
ECN口座を提供しているおすすめの海外FX業者3選
ECN口座を探しているけど、どのFX業者を選べばよいのか悩んでいる方も多いでしょう。
そこでECN口座を提供しているおすすめの海外FX業者を、スプレッド・レバレッジ・ボーナスの有無などから選びました。
- BigBoss
- AXIORY
- Tradeview
それぞれの業者のECN口座で取引するメリットについて解説します。
1. BigBoss
BigBossは2013年設立の海外FX業者です。BigBossでは、ECN方式のプロスプレッド口座を提供しています。
FX業者名 | BigBoss |
ECN口座 | プロスプレッド口座 |
スプレッド(プロスプレッド口座) |
|
取引手数料(1ロットあたり往復)※ | 9ドル |
レバレッジ | 1,111倍 |
ボーナス | 全てのボーナスが対象 |
最低入金額 | 設定なし |
最低取引単位 | 0.01ロット |
ロスカット水準 | 20% |
※スプレッドは変動制で2022年4月14日1時時点
※表に記載されているスプレッドは、往復の取引手数料を含めた実質スプレッドです。
BigBossのECN口座を利用するメリットは2つあります。
- プロスプレッド口座もスタンダード口座と同じ条件で取引可能
- 資金が少なくても取引しやすい
BigBossは、他社とは異なり、スプレッドの狭いプロスプレッド口座でも「レバレッジ1,111倍」「ボーナスがもらえる」などの条件で取引可能です。
さらに「最低取引単位は0.01ロット」「最低入金額の設定なし」なので、資金の少ない方もECN口座を利用しやすいです。
海外FX初心者で約定力の高い環境で取引したい方は、ぜひ口座開設してみてください。
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2. AXIORY
出典:AXIORY
AXIORYは約定力の高さやスプレッドの狭さに定評のある海外FX業者です。
AXIORYは4つの口座を提供していますが、そのうちFXが取引できるECN口座は、ナノ口座やテラ口座です。
FX業者名 | AXIORY |
ECN口座 |
|
スプレッド |
|
取引手数料(1ロットあたり往復) | 6ドル |
レバレッジ | 400倍 |
ボーナス | 全てのボーナスが対象 |
最低入金額 | 5,000円 |
最低取引単位 | 1,000通貨 |
ロスカット水準 | 20% |
※スプレッドは変動制で2022年4月14日1時時点
※表に記載されているスプレッドは、往復の取引手数料を含めた実質スプレッドです。
AXIORYを利用するメリットは3つあります。
- スプレッドが狭い
- 約定力が高い
- ボーナスがもらえる
AXIORYは、取引手数料が1ロットあたり往復6ドルと海外FX業者の中でも低水準のため、スプレッドが狭いです。
また「約定率99.99%」「約定スピードも速い」などのメリットがあり、デイトレードやスキャルピングもしやすいといえます。
ただし、最大レバレッジが400倍と低く、大きな利益を狙いにくいです。
さらにキャンペーンでもらえるボーナス額も少ないので、ボーナスをたくさんもらいたい方向きのFX業者ではありません。
3. Tradeview
出典:Tradeview
Tradeviewは、海外FXの中でもスプレッドの狭さが高く評価されています。
TradeviewのECN口座は、ILC口座とcTrader口座です。
FX業者名 | Tradeview |
ECN口座 |
|
スプレッド(ILC口座・cTrader口座ともに) |
|
取引手数料(1ロットあたり往復) | 5ドル |
レバレッジ |
|
最低入金額 | 10万円 |
最低取引単位 | 0.1ロット |
ロスカット水準 | 100% |
※スプレッドは変動制で2022年4月14日1時時点
※表に記載されているスプレッドは、往復の取引手数料を含めた実質スプレッドです。
Tradeviewを利用するメリットは以下の2つです。
- スプレッドが狭い
- cTraderを利用できる
Tradeviewは、ユーロドルのスプレッドが特に狭いといえます。他にポンド系の通貨ペアもスプレッドが狭いです。
cTraderも利用でき、板情報を確認したり、複数ポジションを同時に決済できたりします。
ただし、ILC口座・cTraderともに最大レバレッジは高いとはいえません。加えて、ロスカット水準が100%のため、ロットを上げすぎるとポジションがロスカットされやすくなります。
まとめ:海外FXのECN口座はスプレッド以外の条件を見て選ぼう
海外FX業者が提供しているECN口座は、スプレッドの狭さや約定力などにこだわりのある上級者向けの口座です。
ただし、スプレッドだけを見て選ぶのはおすすめできません。
FX業者によって、適用されるレバレッジやボーナスの対象になるのかなどが異なるからです。
また、最低取引単位が0.1ロット以上や最低入金額が数万円以上の業者は、初心者には利用しにくいといえます。
ECN口座の環境で取引したいけど資金が少ない方は、BigBossをおすすめします。
BigBossで取引するメリットは3つあります。
- 最大2,222倍のレバレッジで取引できる
- 取引毎にBigBossPointがもらえる
- 約定力が高いSTP/ECN方式を採用
BigBossでは最大2,222倍の高いレバレッジで取引できます。さらに取引毎にBigBossPointを獲得できます。
また、プロスプレッド口座ではSTP/ECN方式を採用しており、約定力の高い環境で取引できます。
ぜひ、口座開設をしてみてください。
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