cTraderとは、イギリスのロンドンに本社があるSpotware Systemsが開発した取引プラットフォームです。
ただ、具体的にどのような面でMT4やMT5よりも高機能なのか分からない人が多いのではないでしょうか?
そこでこの記事では、以下の内容について詳しく解説します。
- cTraderの機能について
- MT4やMT5と比べたメリットやデメリット
この記事を読めば、cTraderの詳しい機能が理解できるだけでなく、どのトレードツールを利用した方が良いのかも合わせて理解できるようになるはずです。
ぜひ、最後まで読んでみてください。
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Contents
cTraderに対応する海外FX業者を比較!
まずは、cTrader対応の海外FX業者を比較してみました。cTrader対応のFX業者を探している人は、参考にしてみてください。
FX業者 | レバレッジ | 取引手数料※ | 初回最低入金額 |
AXIORY(ナノ/テラ口座) | 400倍 | 6ドル | 5,000円 |
Tradeview(cTrader口座) | 400倍 | 5ドル | 1,000ドル |
FxPro(cTrader 変動スプレッド) | 500倍 | 9ドル | 設定なし |
IC Markets(cTraderアカウント) | 500倍 | 6ドル | 200ドル |
※1ロットあたりの往復の取引手数料です。
cTraderが利用できる口座のレバレッジは低く、最低入金額が多く必要なFX業者もあるため、それなりに資金を用意しておくと良いでしょう。
cTraderとMT4・MT5の違いを比較
海外FX業者の提供する代表的な取引プラットフォームは、cTraderとMT4・MT5の3つ。
それぞれの違いについて比較しました。
項目 | cTrader | MT4 | MT5 |
取り扱い業者 | とても少ない | ほとんどの業者が対応 | やや少ない |
注文方式 | ECN方式 |
STP/ECN方式 |
|
取引手数料 | ECN口座のため有料 | 無料(ECN口座のみ有料) | |
操作性 | 操作しやすい | 慣れるのにやや時間がかかる | |
板情報の確認 | 対応している | 対応していない | 一部の業者は対応している |
ポジションの同時決済 | 可能 | 不可能 | |
スプレッドの提示方法 | 変動スプレッドを採用している | 変動スプレッドを採用している海外FX業者が多い | |
約定スピード | 速い | 普通 | やや速い |
時間足 | 26種類 | 9種類 | 21種類 |
ファンダメンタルズ情報の豊富さ | 多い |
少ない |
|
既存のインジケーターの数 | 60種類以上 | 50種類以上 | 120種類以上 |
インジケーターやEAの数※ | とても少ない | 合計1万5,000種類以上 | 合計7,000種類以上 |
リクオートや取引制限 | なし | STP方式の場合、やや発生するリスクがある | |
自動売買 | 可能だが難易度は高い | 可能 |
※MQL5マーケットのインジケーターとEAの合計(2023年1月19日時点)
cTraderは、MT4やMT5よりも高速取引ができるため、スキャルピングやデイトレードにおすすめです。
また、ECN方式を採用しているので、リクオートや取引制限のリスクもほとんどありません。
MT4やMT5と比べると、板情報・経済指標カレンダー・ニュース配信など、ファンダメンタルズ分析も充実しています。
ただし、取り扱い業者が限られる点やプラットフォームに対応しているインジケーターやEAの少なさが難点です。
cTraderは、高速取引をしたいかつ裁量トレード専門に取引を行っている人におすすめの取引プラットフォームです。
cTraderの6つのメリット
cTraderを利用するメリットは主に6つあります。
- 操作がシンプルで注文もスムーズ
- 板情報や各種インジケーターなどテクニカル分析がしやすい
- 日本語および日本時間にも対応
- オートチャーティストが搭載されている
- 経済指標カレンダーやニュースも確認できる
- 高速取引が可能
それぞれのメリットについて順番に見ていきましょう。
1. 操作がシンプルで注文もスムーズ
cTraderは、直感的な操作ができる取引プラットフォームです。
注文画面から買いか売りかを選ぶだけで注文ができます。
画面も見やすく、以下のような構成となっています。
ファインダーとウォッチリスト(画面左側) | 通貨ペアの気配値一覧が確認できる |
チャート(画面真ん中の上側) | 価格推移の確認とテクニカル分析ができる |
トレードウォッチ(画面真ん中の下側) | 保有ポジションの確認および管理ができる |
アクティブシンボルパネル(画面右側) | 板情報およびオートチャーティストの確認、注文ができる |
※下画面参照
また、チャートの右側から描画オブジェクト、上側から時間足の切り替えやインジケーターの挿入などができます。
2. 板情報や各種インジケーターなどテクニカル分析がしやすい
cTraderでは、MT4やMT5よりも高度なテクニカル分析が可能です。
例えば板情報を確認すれば、トレーダーが現在どの価格帯で売買したいかが一目でわかるので、売買判断がしやすくなるでしょう。
また、時間足の種類が以下のように26種類もあり、MT5(21種類)よりもさらに細かい分析が可能です。
トレードスタイル | cTraderで取り扱っている時間足 |
スキャルピング向き |
|
デイトレード向き |
|
スイングトレード向き |
|
特に短期足だけでなく、長期足の種類も多いので、トレードスタイルにかかわらず分析がしやすくなります。
代表的なインジケーターについてはMT4よりも多く揃っているため、テクニカル分析もしやすいでしょう。
3. 日本語および日本時間にも対応
cTraderは日本語に対応しているため、初めて海外FXを利用する人でもストレスなく利用可能です。
加えて画面右下の現在時刻の右側にある▼から簡単にチャートを日本時間に切り替えられます。
この点、外部からインジケーターを導入しなければ日本時間で表示されないMT4やMT5とは異なります。
ただし、日本時間に設定する場合、夏時間(UTC+8)と冬時間(UTC+9)では選択する箇所が異なるので注意しましょう。
4. オートチャーティストが搭載されている
cTraderにはオートチャーティストが搭載されています。
オートチャーティストとは、チャートパターン・キーレベル・フィボナッチなどを自動的に検出してくれるシグナルです。
取引チャンスが来ると、ターゲット価格や予想レンジを通知してくれるので、チャート分析にかかっていた時間を削減できます。
これまでテクニカル分析に多くの時間をかけていた人は、効率的にチャンスをつかんで利益を増やせるかもしれません。
オートチャーティストが利用できるFX業者は、国内外合わせても多くないので、シグナルを基に取引したい人におすすめです。
5. 経済指標カレンダーやニュースも確認できる
cTraderでは、経済指標カレンダーや配信されたニュースを確認できます。
経済指標カレンダーからは、前回の結果と今回の予想を確認可能です。検索機能があるので、自分の取引している通貨ペアの経済指標のみをチェックできます。
このように、cTraderはファンダメンタルズ分析を基に取引している人にもおすすめです。
6. 高速取引が可能
cTraderは、以下のような特徴があるため、スキャルピングやデイトレードなどに求められる高速取引もできます。
- 約定スピードがMT4やMT5よりも速い
- ECN方式に対応
- 一括決済に対応
ECN方式を採用しているcTraderなら、リクオートや取引制限をされる心配がありません。
また、MT4やMT5にはない機能として、ポジションの一括決済機能があります。
複数のポジションを保有している場合、MT4やMT5では1つずつポジションを決済しなければなりません。
よって、裁量トレードでスキャルピングする際に決済が遅れて利益が減る可能性があります。
しかし、cTraderなら大量にポジションを抱えても同時にまとめて決済ができるため、利益の確保に繋がりやすくなるでしょう。
cTraderの3つのデメリット
cTraderは便利な取引プラットフォームですが、以下のようなデメリットもあるので注意が必要です。
- 取り扱っているFX業者が少ない
- EAやインジケーターの取り扱いが少ない
- 自動売買用のプログラムを自力で作りにくい
それぞれのデメリットについて詳しく見ていきましょう。
1. 取り扱っているFX業者が少ない
cTraderはMT4やMT5に比べると、取り扱っているFX業者が少ないです。
海外FX業者は30社以上ありますが、そのうちcTraderを利用できるFX業者は2023年1月現在では数えるほどしかありません。
MT4やMT5よりも選択肢が少ないため、希望する取引条件に合致するFX業者を見つけられない可能性があります。
2. EAやインジケーターの取り扱いが少ない
cTraderには、MT4よりも多くのインジケーターが搭載されており、種類別に分けると以下の通りです。
トレンド系 | 13種類 |
オシレーター系 | 20種類 |
ボラティリティ系 | 10種類 |
ボリューム系 | 12種類 |
その他 | 11種類 |
※AXIORYが提供するcTraderの場合
移動平均線やRSIなど主要なインジケーターは利用できる一方で、インターネット上で販売・配布されているcTrader対応のインジケーターやEAは多くありません。
そのため、普段利用しているルールで取引できない可能性があります。
また、cTraderで採用しているプログラミング言語はMT4やMT5とは異なるので、手軽に自動売買しにくいでしょう。
3. 自動売買用のプログラムを自力で作りにくい
cTraderは、自分でアルゴリズムを組んで自動売買ができます。
ただ、cTraderのプログラミング言語であるcAlgoに関する日本語の説明は不十分なため、経験のない人がいきなり挑戦してもうまくいかない可能性が高いです。
自動売買ソフトを作る労力を考えると、MT4やMT5を利用した方が時間もかかりません。
cTraderは上級者向けの取引プラットフォーム
cTraderは、MT4やMT5にはない機能も揃っており、裁量のスキャルピングやデイトレードにはおすすめの取引プラットフォームです。
反面、画面は見やすいとはいえ、完全に使いこなすのが難しいツールです。対応しているインジケーターやEAの数も少なく、自動売買が難しいといったデメリットもあります。
さらに、cTraderを取り扱っているFX業者の多くは「レバレッジが低い」「ボーナスキャンペーンを開催していない」などの特徴があるので、初心者は使いづらさを感じるかもしれません。
cTraderをどうしても使いたい理由がない場合は、MT4やMT5の利用をおすすめします。
まとめ:
高いレバレッジやEAを使うならMT4やMT5の方が良い
cTraderは約定スピードの速さや取引の利便性が高いため、裁量トレードが得意な人におすすめの取引プラットフォームです。
しかし、自動売買をしたい人やレバレッジ・ボーナスなどにこだわりのある人にはおすすめできません。
cTraderよりも簡単に自動売買ができるのはMT4やMT5です。
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