といった疑問をもっていませんか?
FXのRSIとは、相場の過熱感を視覚的に判断できるテクニカル指標で、レンジ相場での反転やトレンド転換・継続などの予測に活用できます。
他のテクニカル指標と組み合わせて使うこともできるので、RSIの使い方を押さえておけばトレード手法の幅が広がるでしょう。
そこでこの記事では、以下の内容について詳しく解説します。
この記事でわかること
- RSIの概要
- RSIを使ったFXのトレード手法
- RSIをFXトレードに使うときの注意点
RSIで相場分析をするスキルを身に付ければ、相場分析の精度が高まってFXトレードで利益を狙いやすくなるでしょう。
RSIを使ってトレードをしたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
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Contents
FXのRSIとは
RSIは「Relative Strength Index」の略称で、日本語では相対力指数と呼ばれるオシレーター系テクニカル指標です。
一定期間の為替相場の上昇幅と下落幅の累計を算出し、上昇幅の累計が値動き全体の何%を示しているかを指数化したものです。
RSIは、下図のように0%~100%の間で変動し、70%~100%の値を示すときは買われ過ぎ、0%~30%の値を示すときは売られ過ぎと判断します。
RSIの計算方法
RSIは基本的に以下の計算式で求めます。
RSI=A÷(A+B)×100(%)
A=一定期間の上昇幅の合計
B=一定期間の下落幅の合計
例えば、過去14日間の上昇幅の合計が500pips、下落幅の合計が1,500pipsのときは、以下のように算出します。
RSI=500÷(500+1,500)×100=25%
RSIを使う際は自動計算されるので計算式を覚える必要はありませんが、計算方法を知っておくとRSIがどのような数値を示すものなのか理解しやすくなります。
RSIの期間設定値
RSIの上昇幅と下落幅を累計する期間は、自身で変更することができます。
期間設定には決まりがありませんが、RSIの開発者であるワイルダー氏が14日間を推奨しているため、14日間とするのが一般的です。
トレードスタイルや分析する時間足に応じて変更するのも有効ですが、RSIの使い方に慣れるまでは14日の設定にするのがおすすめです。
RSIの使い方と手法
RSIはFXにおいて以下の手法としての使い方ができます。
- 買われ過ぎ・売られ過ぎを判断する
- ダイバージェンスでトレンド転換を予測する
- リバーサルでトレンド継続を予測する
- RSI50%を使った順張り手法
一つずつRSIの使い方を詳しく解説します。
1.買われ過ぎ・売られ過ぎを判断する
RSIの基本の使い方は、現在の相場状況が「買われ過ぎ」もしくは「売られ過ぎ」なのかを判断します。
・RSIが70%以上:買われ過ぎ
・RSIが30%以下:売られ過ぎ
RSIが70%以上で買われ過ぎを示す時、その後売りが増えると予測して「売り」(ショート)によるトレードが有効的となります。
RSIが30%以下で売られ過ぎを示す時、その後買いが増えると予測して「買い」(ロング)によるトレードが有効的となります。
このようにRSIは相場の過熱感を分析し、その後チャートが過熱方向とは反対側に動くと予測して逆張りによるトレードを仕掛けることができます。
2.ダイバージェンスでトレンド転換を予測する
ダイバージェンスとは、相場とオシレーター系テクニカル指標の動きが逆行する現象をいいます。
トレンド転換を示唆するサインとして以下のように活用するのが基本です。
現象 | 相場 | RSI | 売買方向 |
強気のダイバージェンス | 安値が切り下がっている | 安値が切り上がっている | 買い |
弱気のダイバージェンス | 高値が切り上がっている | 高値が切り下がっている | 売り |
例えば、下図のように安値を切り下げている相場で、RSIが安値を切り上げているときは、上昇トレンドに転換する可能性があります。
一方、チャートが高値を切り上げている相場で、RSIが高値を切り下げている場合は下降トレンドへの転換が予測できます。
3.リバーサルでトレンド継続を予測する
リバーサル(ヒドゥン・ダイバージェンス)とは、ダイバージェンスと同様に相場とオシレーター系テクニカル指標の動きが逆行する現象です。
大きな違いは、ダイバージェンスがトレンド転換を示唆するのに対し、リバーサルはトレンドの継続を示します。
RSIのリバーサルの売買サインは、以下の通りです。
現象 | 相場 | RSI | 売買方向 |
強気のリバーサル | 安値が切り上がっている | 安値が切り下がっている | 買い |
弱気のリバーサル | 高値が切り下がっている | 高値が切り上がっている | 売り |
例えば、下図のようにRSIは高値を切り上げているのに対し、チャートは高値を切り下げているときは下降トレンドの継続が予測できます。
一方、RSIが安値を切り下げているのに対し、チャートは安値を切り上げている場合は上昇トレンドの継続が予測できます。
▶リバーサル(ヒドゥンダイバージェンス)の特徴や見つけ方はこちらで詳しく解説!
4.RSI50%ラインを使った順張り手法
RSIの中心のライン50%は、買いと売りが拮抗するどちらも優勢ではない状況を示すラインです。
この50%のラインを用いて、RSIの動きを利用した順張りトレード(トレンドに従う取引)に使うこともできます。
RSIが50%ラインを下から上に突き抜ける時は、売りから買いが優勢となるため「買い」(ロング)によるトレードが有効的となります。
逆に50%ラインを上から下に突き抜ける時は、買いから売りが優勢となるため「売り」(ショート)によるトレードが有効的となります。
基本RSIは逆張りの手法として使われることが多いですが、50%ラインを用いることで順張りトレードに使うこともできるのです。
RSIをトレードで利用する際の注意点
RSIを実際にトレードで使う時にはいくつかの注意すべきポイントがあります。
- RSIのサインがダマシとなる場合がある
- トレンド相場では使いづらくなる
- RSIが機能しない相場もある
- RSI単独での相場分析は信頼度が高くはない
一つずつRSIを使う上で注意するポイントを解説します。
RSIのサインがダマシとなる場合がある
RSIなどのテクニカル分析を使う時に気を付けなければいけないのがダマシです。
ダマシとはテクニカル分析が示すトレードサインと、チャートが逆行してしまう現象のことです。
例えば、RSIが70%を超えて売りによるトレードが有効的と示されるのに、チャートはいっこうに下落することなく上昇が続き、売りでトレードを行っていたら損失を抱えてしまうでしょう。
このようにRSIでも、ダマシが発生することがあるため、しっかりと損切りラインを決めてからトレードを行うなどのリスク管理が必要となります。
トレンド相場では使いづらくなる
RSIは基本的にレンジ相場に強く、トレンド相場だと使いづらい注意点もあります。
70%以上で買われ過ぎ、30%以下で売られ過ぎと判断します。
一方的なトレンドが続く相場においては価格の反転が起こらないため、基本的なRSIの使い方では上手くトレードが行えない可能性が高くなるでしょう。
ただし、50%ラインを用いることでトレンド相場でRSIを役に立てることは可能です。
それでも他のトレンド系テクニカル分析と比べると信頼度は下がるため、強いトレンド相場においてはRSI単体の利用は控えた方が良いです。
RSIが機能しない相場もある
レンジ相場においても、ボラティリティが低い相場だとRSIが機能しなくなります。
ボラティリティとは価格変動制のことで、値動きの激しさを表す用語です。
レンジ相場の往復の値動き幅が狭くなり、RSIが70%と30%に届かなかったり、RSIがほとんど反応しない場面もあります。
そのため、ボラティリティが低い場面ではRSIを使ったとしても、レンジ相場で上手くトレードが行えないでしょう。
RSI単独での相場分析は信頼度が高くはない
RSIはオシレーター系テクニカル分析として相場の過熱感を分析できますが、トレンド相場においては他のトレンド系テクニカル分析を使った方が有効的です。
さらに単純に現在の相場が買われ過ぎなのか売られ過ぎなのかだけを分析するため、単体でのチャート分析には限界があります。
そこで、チャートのテクニカル分析を行う時には単体ではなく、他のテクニカル分析と組み合わせて使った方が良いです。
複数のテクニカル分析を組み合わせて使うことで分析の信頼性を上げることができ、上手く価格の予測を行えるようになります。
RSIを実際の手法として使う時のポイント
RSIを実際の手法としてトレードで使う時には、以下のポイントを意識すると上手く使うことができます。
- 相場の強いトレンドには逆らわない
- レンジ相場では逆張りサインとして使う
- 複数の時間足でチャートとRSIを確認する
それぞれどのようなポイントを意識すれば良いか解説していきます。
相場の強いトレンドには逆らわない
強い上昇もしくは下降トレンドが発生する時、RSIを使うのであればトレンドに逆らわないようにしましょう。
例えば、上昇トレンド中にRSIが買われ過ぎのサインを示したとしても、売りによるトレードではなく買いによる順張りトレードを行うと良いです。
強いトレンドに逆らって逆張りを行うと、一瞬にして含み損を抱えてしまう恐れがあります。
強いトレンドが発生する時はRSIの50%ラインなどを用いて順張りトレードを行うか、RSIは補助のテクニカル分析として用いるのがおすすめです。
レンジ相場では逆張りサインとして使う
レンジ相場でRSIを使う時には、逆張りのサインとして使うようにしましょう。
RSIが買われ過ぎを示す時には売りによるトレード、売られ過ぎを示す時には買いによるトレードを行います。
そもそもの値幅が狭くなるレンジ相場において、RSIを使いながら順張りトレードを行ってしまうと、狙える値幅が狭くなるためトレードの効率が落ちます。
しっかりとレンジ内の値幅を狙えるように、レンジ相場中にはRSIを使った逆張りサインを使うと効率的です。
複数の時間足でチャートとRSIを確認する
RSIでチャートを分析する時、普段見ている時間足だけではなく複数の時間足のチャートを確認すると、奥深い分析が行えるようになります。
例えば、普段1時間足を使っている場合には、4時間足や日足のチャートを確認し、30分足と5分足のチャートも確認しておくと良いです。
現在使う時間足よりも長い時間足のチャートを確認することで、大きなチャートの流れを読むことができます。
逆に短い時間足のチャートを確認することで、直近の値動きの特徴を掴むことができます。
普段一つの時間足しか確認しない人は、複数の時間足でチャートとRSIを確認するようにしてみましょう。
RSIと他のテクニカル指標を組み合わせた手法
RSIは単体で使うより他のテクニカル分析と組み合わせることで、信頼度の高い相場分析ができるようになります。
RSIと相性の良い主なテクニカル指標は、以下の通りです。
- 移動平均線
- MACD
- ボリンジャーバンド
これらのテクニカル指標とRSIを組み合わせたトレード手法を紹介します。
1.RSIと移動平均線
移動平均線は向きと角度を見ることで、相場の方向性や強さを確認できるトレンド系テクニカル指標です。
移動平均線の角度が大きいときはトレンドの継続、緩やかなときはレンジ相場の継続を示唆します。
RSIは、トレンド相場よりレンジ相場の方が利益を狙いやすい傾向があります。
そのため、RSIの売買サインが出たときは、移動平均線の傾きからレンジ相場が継続するのかを予測したうえでトレードしましょう。
例えば、下図のように移動平均線の傾きが大きいときはRSIの買われ過ぎのサインが出たあとでも価格は下がりませんでしたが、移動平均線の傾きが小さいときは買われ過ぎのサインが出たあとに下落しました。
移動平均線の傾きが大きいときは強いトレンドが継続することを示唆しているため、RSIの売買サインが出たとしてもエントリーを避けた方が良いでしょう。
2.RSIとMACD
MACD(マックディー Moving Average Convergence and Divergence)は移動平均線を基にしたテクニカル指標で、トレンドの方向性や転換を予測できます。
RSIで逆張りトレードをするときは、MACDで以下の売買サインが出ているのかを確認するのがおすすめです。
手法 | シグナルサイン | 売買方向 |
ゴールデンクロス | MACDラインがシグナルラインを下から上に抜ける | 買い
(押し目買い) |
デッドクロス | MACDラインがシグナルラインを上から下に抜ける | 売り
(戻り売り) |
例えば、下図のようにRSIで売られ過ぎのサインとMACDのゴールデンクロスが出現していれば、買いエントリーで利益を狙うのが有効です。
一方、RSIで買われ過ぎのサイン、MACDでデッドクロスが出現したときは売りエントリーで利益を狙いましょう。
複数のテクニカル指標で売買サインが重なったときは、勝率の高いエントリーポイントとして活用できます。
3.RSIとボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドとは、移動平均線と2本の標準偏差で構成されたテクニカル指標です。
価格が標準偏差+2σ(一番高値のライン)と−2σ(一番安値のライン)の間に収まるという考え方に基づく指標で、価格がライン内に収まる確率は95.45%といわれています。
下図のようにRSIで買われ過ぎのサインが出ているときは、標準偏差+2σにチャートが近づいていれば相場が反転する可能性が高いと判断できます。
一方、RSIの売られ過ぎのサインが出ているときに、価格が標準偏差-2σに近づいている場合は反転を予測して買いエントリーするのが効果的です。
チャート上にRSIを表示させる方法
ここではTradingViewでチャート上にRSIを表示させる方法を紹介します。
①まず、チャート左上の「インジケーター」をクリックします。
➁次に検索タブで「RSI」と検索し「RSI(相対力指数)」を選択します。
③選択出来たらチャート下にRSIが追加されます。
まとめ:RSIのトレード手法を身に付けてFXで利益を狙おう
RSIは、レンジ相場での価格の反転やトレンド転換、継続を予測できるオシレーター系テクニカル指標です。
RSI単体で相場分析をすると、だましに遭う可能性があるので、本記事で紹介した移動平均線やMACDIといった他のテクニカル指標と組み合わせるのがおすすめです。
RSIや他のテクニカル指標を併用してトレードをしたい方は、30種類以上のインジケーターが利用できるMT4やMT5を採用しているFX業者を選びましょう。
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