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サイコロジカルラインとは?FXトレードでの使い方や活用時のポイントを紹介

サイコロジカルラインとは?

トレーダー
サイコロジカルラインって何?
トレーダー
FXトレードでどうやって使ったらいい?

と疑問に思ったことはありませんか?

サイコロジカルラインとは、投資家の心理を数値化したテクニカル分析で、相場の過熱感を把握できます。

シンプルで使いやすい相場分析ですが、トレンドの方向や強弱を把握できないという弱点があるため、FXトレードで活用する際はポイントを押さえておくことが大切です。

そこでこの記事では、以下の内容を詳しく解説します。

この記事でわかること

  • サイコロジカルラインの概要
  • FXトレードでの使い方
  • 活用時の注意点やポイント

サイコロジカルラインの使い方やポイントを押さえておけば、FXで利益を狙いやすくなるでしょう。

FXトレードに取り入れてみたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

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サイコロジカルラインとは

サイコロジカルライン(Psychologiical line)とは、投資家の心理を数値化したオシレーター系テクニカル分析です。

コインゲームをしたときの表と裏が出る確率は50%です。

ところが、表が連続で出続けると「そろそろ裏が出てもいいはず」という心理になります。

このような心理はFX相場の市場参加者の中でも起こり、下落相場が続いたときに「そろそろ上昇に転じるのではないか」と判断するトレーダーが増えやすくなります。

この心理を数値化したものがサイコロジカルラインです。

実際にFX取引に取り入れる際は、数値を確認し、現在の相場が売られ過ぎ・買われ過ぎなのかを判断します。

サイコロジカルラインの計算方法

サイコロジカルラインの数値は、以下の計算式で算出されます。

対象期間内の終値が上昇した日÷対象期間の日数×100%

為替レートの上昇幅は考慮されず、価格上昇が起きた日数から計算されます。

例えば、12日間のうち終値が上昇した日数が5日の場合は、約41%となります。

5日÷12日×100%=約41%

日数のみのデータで計算されるため、シンプルなテクニカル分析といえるでしょう。

サイコロジカルラインの使い方

サイコロジカルラインをFXトレードに取り入れる際は、数値を見て以下のように活用します。

数値 トレード方法
75%以上 買われ過ぎと予測でき、売りエントリーが有効
25%以下 売られ過ぎと予測でき、買いエントリーが有効

それぞれ詳しく紹介します。

75%以上で買われ過ぎのサインで売り

下図のように75%以上を示す場合、買われ過ぎと捉えられます。

この売買サインが出ているときは、売りによるトレードで利益を狙うのが効果的です。

ただし、75%を超えた瞬間から下落するのではなく、さらに数値が上昇することもあります。

25%以下で売られ過ぎのサインで買い

下図のように25%以下を示す場合、売られ過ぎのサインとして捉えられます。

売られ過ぎのサインが出ているときは、買いによるトレードが有効です。

なお、25%を下回った瞬間から上昇に転じるわけではなく、そのまま数値が下落する場合もあります。

25%のラインに触れたときに買いエントリーすると、そのまま価格が下落して含み損を抱えてしまうことになるので、チャートや他のテクニカル分析をあわせて確認するようにしましょう。

サイコロジカルラインを使う際の注意点

サイコロジカルラインを使う際は、以下の点に注意が必要です。

  1. 値幅が加味されていない
  2. トレンドの方向感や強弱は把握できない
  3. だましが多い

それぞれ詳しく紹介します。

1.値幅が加味されていない

サイコロジカルラインは為替レートの値幅を計算に取り入れず、日数のみで算出するため、細かい相場分析にはあまり向きません。

例えば、2日間価格の上昇が続いており、1日目は100pips上昇、2日目は5pips上昇した場合でも、1日目も2日目も同じ上昇が続いた1日としてカウントします。

本来であれば、大きな値動きがあったことを考慮した相場分析をするのが理想とされています。

サイコロジカルラインは、現在の相場が買われ過ぎなのか、売られ過ぎなのかを大まかに捉えるための分析と覚えておきましょう。

2.トレンドの方向感や強弱は把握できない

サイコロジカルラインやRSIなどのオシレーター系テクニカル分析は、相場の過熱感を予測する際に役立ちますが、トレンドの方向や強弱の判断には適していません。

例えば、買われ過ぎのサインが出ても、上昇トレンドの発生ではなく、一時的に買われ過ぎた状態であることを意味します。

そのため、相場を分析する際は、トレンドの方向や強弱を把握できるトレンド系テクニカル分析と併用するのがおすすめです。

おすすめのトレンド系テクニカル分析はこちらで詳しく解説!

3.だましが多い

だましとは、テクニカル分析で導いた売買方向と逆方向に値動きする現象のことをいいます。

サイコロジカルラインが75%を上回っても、為替レートが上昇し続けることがあるので、すぐにエントリーするのは避けましょう。

売買サインが出たときは、その後の値動きを観察したうえでエントリーするのがおすすめです。

もしくは、他のテクニカル分析で売買サインが出ていないかを確認するのも効果的です。

複数のテクニカル分析で同じ売買サインが確認できれば、だましに遭うリスクを抑えやすくなります。

FXのだましを回避するためのポイントはこちらで詳しく解説!

サイコロジカルラインを使う際のポイント

サイコロジカルラインを取り入れるときは、以下のポイントを押さえておきましょう。

  • 大まかな相場の過熱感の把握に使う
  • 他のテクニカル分析と組み合わせる
  • 中長期の相場を分析するときに取り入れる

それぞれ詳しく紹介します。

1.大まかな相場の過熱感の把握に使う

サイコロジカルラインには、為替レートの上昇幅が加味されていないため、大まかな相場の過熱感を把握するために活用しましょう。

25%を下回っているときは、相場で売られ過ぎと考えている人が増えていると仮定し、他のテクニカル分析を確認するのがおすすめです。

他のテクニカル分析でも、買い注文の売買サインが確認できたときは利益を狙えるチャンスと捉えましょう。

2.他のテクニカル分析と組み合わせる

サイコロジカルラインは、以下のテクニカル分析と組み合わせることで、相場分析の精度が高まります。

  • RSI
  • ストキャスティクス
  • 移動平均線

それぞれ詳しく紹介します。

RSI

RSI(アールエスアイ Relative Strength Index)は、過去の一定期間における価格の上昇幅と下落幅の合計のうち、上昇幅がどれほど占めるのかを表すテクニカル分析です。

例えば、特定期間の上昇幅の合計が700pips、下落幅の合計が300pipsの場合、RSIは70%を示します。

一般的に、RSIが70%を超えると買われ過ぎ、RSIが30%を下回ると売られ過ぎと判断できます。

サイコロジカルラインが75%以上(25%以下)、RSIが70%以上(30%以下)を示しているときは、売りエントリー(買いエントリー)をするのが有効です。

RSIの使い方や手法はこちらで詳しく解説!

ストキャスティクス

ストキャスティクス(Stochastic oscillator)は、%K(Fast)と%D(Slow)の2本の線で構成されているテクニカル分析です。

2本の線が80%以上に位置するときは買われ過ぎ、20%以下に位置するときは売られ過ぎと捉えるのが一般的です。

サイコロジカルラインが75%以上(25%以下)、%K(Fast)と%D(Slow)の2本の線が80%以上(20%以下)を示しているときは、売りエントリー(買いエントリー)をするのが有効です。

移動平均線

移動平均線とは、一定期間の平均値を結んだテクニカル分析です。

上向きであれば上昇トレンド、下向きであれば下落トレンドと判断できます。

また、移動平均線の角度が大きいときは、トレンドの勢いが強いことを示唆します。

移動平均線では、設定期間の異なる短期線と中期線を使ったトレード方法が有効です。

下図のように、短期線が長期線を下から上へ突き抜ける「ゴールデンクロス」、短期線が長期線を上から下へ突き抜ける「デッドクロス」が見られたときは利益を狙えるチャンスです。

それぞれ以下のような売買サインとして活用できます。

ゴールデンクロス 上昇を示唆するので買いエントリーが有効
デッドクロス 下落を示唆するので売りエントリーが有効

サイコロジカルラインが25%以下(75%以上)のときに、ゴールデンクロス(デッドクロス)を確認できたら、買いエントリー(売りエントリー)をするのが有効です。

3.中長期の相場を分析するときに取り入れる

為替レートの上昇幅が加味されていないサイコロジカルラインは、大まかな相場の過熱感を把握するのに向いています。

そのため、瞬発力が求められるスキャルピングより、ポジションの保有期間が長いスイングトレードやポジショントレードとの相性が良いとされています。

スイングトレードのポイントはこちらで詳しく解説!
ポジショントレードのポイントはこちらで詳しく解説!

サイコロジカルラインについてのよくある質問

最後にサイコロジカルラインについてのよくある質問に回答していきます。

サイコロジカルラインの期間はどのくらいに設定するのがいい?

一般的に12日で設定するトレーダーが多い傾向があります。

12日間で設定すると、終値が上昇した日数が3日ある場合の数値は、以下のように求められます。

3日÷12日×100%=25%

RSIとの違いは何?

RSIは過去の一定期間における価格の上昇幅と下落幅の累計のうち、上昇幅がどれほど占めるのかを表すものです。

一方、サイコロジカルラインは、対象期間のうち終値が上昇した日の割合を数値化したものです。

RSIであれば為替レートの上昇幅や下落幅を考慮した相場の過熱感を把握できます。

まとめ:サイコロジカルラインを活用して利益を狙おう

サイコロジカルラインは、投資家の心理を数値化したテクニカル分析で、相場の過熱感を把握できます。

値幅が加味されていない数値なので、FXトレードに取り入れる際は他のテクニカル分析と併用するのがおすすめです。

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