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FXのフラクタルとは?構造の特徴と使い方を解説!

FXのフラクタルとは?

トレーダー
「フラクタル構造ってなに?」
トレーダー
「チャートって本当にフラクタルで形成されるのかな・・・」

と疑問に思ったことはありませんか?

長期足チャートの一部が短期足チャート全体と似た動きを形成する性質をフラクタルと呼びます。

各時間足のチャートで似た形のチャートが見つかることから、テクニカル分析の一種としてフラクタル構造が使われることがあり、上手く使えば短期トレードでしっかりと活躍します。

この記事では、以下の内容について詳しく解説します。

この記事でわかること

  • フラクタルとは
  • FXのチャートでフラクタルを見つける方法
  • フラクタルを使ったトレード手法

フラクタルはトレード手法としても使えますが、FXの知識として覚えておくとチャートの分析に役立つため、最低限の見つけ方だけでも覚えておくことをおすすめします。

フラクタルに興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。

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フラクタルとは

フラクタルとは、FXのチャート上で見つかる類似するチャートの形のことです。

各時間足ごとのチャートを見ることで同じ形が見つかり、日足の形が4時間足、4時間足の形が1時間足で見つかります。

時間軸が上位の長期足から短期足へ拡大していくことで見つけることができ、同じ値動きが発生する現象を利用してトレード手法として活用できます。

フラクタル構造

FXのフラクタルは、フラクタル構造の自己相似性という特殊な幾何学的構造のことです。

具体的には、図形の全体をいくつか分解していく中で、全体と同じ形が再現される構造です。

シェルピンスキーの三角形がフラクタル構造の図形として有名であり、三角形の中に無数の三角形を切り取ることができます。

このフラクタル構造がFXのチャートでも部分的に見つかったことから、テクニカル分析の一種として使われています。

複数の時間軸で似たチャートが見つかる

フラクタルはFXのチャート上において、異なる時間足のチャートで見つかります。

週足チャートの中の日足、日足の中の4時間足、4時間足の中の1時間足、において同じ動きのチャートを見つけられます。

見つける際のポイントとしては長期足から短期足のチャートを見ることであり、日足のチャートの一部が1時間足の全体となって現れることもあります。

トレンド相場で見つけやすい

FXにおけるフラクタルは基本的に、トレンド相場で見つかりやすいです。

レンジ相場では見つかりづらく、トレンド相場で類似するチャートが見つかる特徴からテクニカル分析として活用できます。

トレンド相場を攻略できる手法と共に使いやすく、同様にテクニカル分析もトレンド系と組み合わせやすいです。

ただフラクタル自体は類似するチャートの形状となるため、直接テクニカル分析でトレードのタイミングを見計らうより、トレンドの流れを追う際に使いやすい特徴を持ちます。

FXのチャートでフラクタルを見つける方法

FXのチャートでフラクタルを見つける方法を紹介します。

チャート上でフラクタルを見つける時は、

・長期足を確認→短期足を確認

・トレンド相場で出現

がポイントとなります。

普段自分が見ているチャートの時間足の上位チャートを見て、トレンド相場を見つけ、再び自分が普段見ているチャートで同じ形の値動きがないかを探してみましょう。

例えば、普段1時間足でトレードを行っているなら、4時間足もしくは2時間足を確認し、トレンドを見つけたら同じ時間帯部分を1時間で確認します。

4時間足のトレンドチャートと似た値動きを1時間足で見つけることができれば、それがフラクタルです。

フラクタル構造自体は類似した図形が見つかる現象ですが、FXの場合は完全に同じチャートが形成されるわけではありません。

ある程度類似したチャートとなるため、細かい値動きに注目するのではなく、大まかなトレンドの値動きを把握してフラクタルを見つけましょう。

フラクタルを使ったトレード手法

フラクタルを見つけることができれば次の値動きを上位の足から予測できますが、それだけでは精度が低く上手くトレードに使うことができません。

そこで、以下の二つのテクニカル分析を組み合わせることで、フラクタルを上手く手法として使うことができます。

  • 移動平均線
  • エリオット波動

それぞれの手法の使い方を解説します。

移動平均線

(上図チャートは、上位足のフラクタルが見つかった前提のチャートです。)

フラクタルと移動平均線を用いることで、トレンドフォローとなる順張りトレードを行うことができます。

上位足となる長期足で上昇トレンドを確認した後、短期足でフラクタルとなる類似する部分を見つけます。

短期足は上位足と似た値動きが続くため、移動平均線をサポートラインとしてチャートが下回るまで、買いによるトレードが有効的となります。

チャートが移動平均線を上から下に突き抜ける時、上昇トレンド終了のサインでもあるため売りで利確をしましょう。

この手法では、移動平均線をメインのテクニカル分析としてトレードで使いつつ、フラクタルによって上位足と同じチャートが形成される値動きを補助の分析として使用します。

移動平均線の解説はこちら

エリオット波動

エリオット波動とは、5つの推進波と3つの調整波から形成されるチャートパターンの一種です。

チャートがトレンドを形成する時、エリオット波動のパターンに類似しやすく、フラクタルと組み合わせやすいテクニカル分析として有名です。

例えば、上位の長期足でエリオット波動が確認できた場合、短期足でも同じくエリオット波動が確認できることから、エリオット波動の波に乗るトレードが可能となります。

2波までの値動きが確認できている場合、買いによるトレードで3波や5波までの上昇幅を狙うことができます。

エリオット波動とフラクタルはセットで使う場面も多いため、一緒に覚えておくことをおすすめします。

エリオット波動の解説はこちら

FXのトレードでフラクタルを使うメリット

実際のトレードでフラクタルを使うメリットがいくつか存在します。

  • トレンド相場に乗りやすい
  • 短期トレードが行いやすい
  • 視覚的にチャートの動きを捉えやすい

一つずつメリットを紹介していきます。

トレンド相場に乗りやすい

フラクタルを使うことで、トレンド相場を上手く活かせるトレードが行えるようになります。

上位足となる長期足のチャートにおいて上昇もしくは下降トレンドが確認できた場合、下位となる短期足のチャートでもフラクタルで同方向のトレンドが出現しやすいです。

そのため、長期足と同じトレンド方向のトレードが行いやすく、上手くトレンドに乗ったトレードで利益を伸ばすことが可能です。

フラクタル自体をトレードのサインとして使わなくても、どこまでトレンドが伸びるのかなどを予測する際にも使え、補助としてテクニカル分析に用いることもできます。

短期トレードが行いやすい

FXのフラクタルでは長期足から短期足のチャートを確認するため、短期トレードで使いやすいメリットを持ちます。

特に短期トレードでも、デイトレードもしくはスイングトレードでも一週間単位を目安とする場合に使いやすいです。

二種類の短期トレードスタイルは1時間足~5分足の短期足チャートを用いることが多く、日足や4時間足でフラクタルを確認する使い方ができます。

普段使うチャートの時間足よりも長期足のチャートの種類が多ければフラクタルを確認しやすいため、長期トレードよりも短期トレードの方がフラクタルを使いやすい環境にあります。

視覚的にチャートの動きを捉えやすい

フラクタルはテクニカル分析の中でも数字ではなくチャートのパターンを覚えるため、視覚的に動きを捉えやすい特徴を持ちます。

チャートの形を覚えることで使えるため、数字が苦手という人とも相性が良いです。

チャートパターンのテクニカル分析はどれだけ多くの種類を覚えているのかによって、攻略できる相場の場面が変わります。

たくさんのチャートパターンを覚えることで多くの相場を攻略できるため、フラクタル以外のチャートパターンも覚えていきましょう。

FXで使われるチャートパターンを紹介

FXのトレードでフラクタルを使う時の注意点

フラクタルをトレードで使う際には注意点も存在します。

  • FXのチャートは必ずフラクタルで構成されるわけではない
  • フラクタルは見つけづらい
  • ファンダメンタルズに弱い

一つずつ注意すべきポイントを紹介していきます。

FXのチャートは必ずフラクタルで構成されるわけではない

FXのチャートは必ずフラクタルで構成されるわけではないため、常にフラクタルを分析として使えるわけではありません。

それとフラクタルはトレンド相場を得意とするため、レンジ相場では上手くフラクタルを短期足で見つけることもできません。

常に使えるテクニカル分析ではなく、見つけることができた時に使えるということは覚えておきましょう。

フラクタルは見つけづらい

フラクタルのチャートは一致するほど類似するわけではないため、見つけづらいという弱点もあります。

全てのチャートで出現するわけではなく、見つけづらさもあることから、簡単に使えるテクニカル分析ではないことを覚えておきましょう。

何度もフラクタルを探す練習をしつつ、他のテクニカル分析と組み合わせて使うことで、上手くフラクタルを使えるようになります。

ファンダメンタルズに弱い

フラクタルはファンダメンタルズ(経済指標など)発表による値動きに弱い特徴も持ちます。

例えば、長期足で上昇トレンドが確認でき、短期足でフラクタルとなるチャートが形成される途中であれば、上昇トレンドを狙う買いによるトレードが有効的です。

しかし、短期足が上昇トレンド形成中に米国雇用統計などの強いファンダメンタルズが発表されると、チャートが急激に動きフラクタルから外れる値動きが発生します。

最悪の場合として急落して買いポジションはロスカットされてしまう恐れがあるのです。

そのため、フラクタルを使う時には完全に同じ値動きを辿ると信頼しきらずに、ファンダメンタルズ分析も用いてリスクある場面は避けていきましょう。

FXで急騰急落が起こりやすい米国雇用統計について

まとめ:フラクタルを理解して短期チャートの動きを予測しよう

フラクタルとは、チャート上で見つかる類似するチャートの形のことで、長期足の一部トレンドが短期足でも類似する形で出現する現象です。

似たチャートが形成されることからチャートパターンのテクニカル分析として使うことができ、移動平均線やエリオット波動と組み合わせると手法として使うことができます。

ただし、フラクタルは毎回のトレンド相場で見つかるわけではないのと、あくまでも似た形として完全一致で出現するわけではないため、使う際には補助のテクニカル分析として使うのがおすすめです。

もし、他のテクニカル分析と組み合わせて使うのであれば、テクニカル分析を表示させやすい取引ツールMT4を取り扱う業者を使ってみましょう。

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