と疑問に思ったことはありませんか。
日本円を海外の通貨に交換して預金する外貨預金、円安が続くため人気を集めていると聞きます。
しかし、安全に運用できるイメージがある外貨預金ですがしっかりとデメリットもあり、気を付けなければ損をしてしまう可能性もあり得るのです。
そこでこの記事では、以下の内容について詳しく解説します。
- 外貨預金とは
- 外貨預金のデメリット
- 外貨預金よりもFXがおすすめな理由
これから外貨預金を始めようと考えるなら、外貨預金のデメリットを学びながらFXとどちらが良いか検討した方が良いでしょう。
外貨預金のデメリットに興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
外貨預金とは
まずは外貨預金の基本的な仕組みを紹介します。
外貨預金とは、日本円を海外の通貨に交換して預け入れる預金のことです。
外貨（海外の通貨）には米ドルやユーロ、ポンド、オーストラリアドルなど様々な種類があり、持っている日本円を交換して預金できます。
金融機関が外貨預金を商品として提供しており、日本円の預金よりも高い金利で預けることができるため人気を集めています。
円預金よりも高い金利の商品
外貨預金は日本円の預金よりも高い金利が設定されていることがあります。
金利は各金融機関が提供する外貨預金の商品によって異なりますが、日本は現在低金利国なため、日本円で預金するよりも金利が高い国の通貨で預金した方が有利と考える人が利用しています。
特に、投資に抵抗があると感じる人が少しでも高い金利を求めて、外貨預金を利用することもあるのです。
円安による為替差益
外貨預金の魅力の1つに、為替差益があります。
例えば、1ドル＝100円の時に100万円を1万ドルに交換し、外貨預金を始めたとします。
数年後、1ドル＝150円レートだった場合、この時点で1万ドルを日本円に交換すると1万ドル×150円＝150万円の日本円となります。
外貨預金を始めた時に交換した100万円が150万円に増えて利益が出ることを為替差益と呼び、海外の通貨と日本円が円安の状態になると発生する特徴を持ちます。
ここ数年円安が続くことから、外貨預金が少しずつ人気を集めているのです。
円高による為替差損
為替差益とは反対に、為替差損がでることもあります。
例えば、1ドル150円の時に100万円をドルに交換すると6,666ドルで外貨預金を始められます。
数年後、1ドル＝100円のレートだった場合、6,666ドルを日本円に交換すると約66万円となります。
100万円で始めた外貨預金が数年後に66万円となり、損が出ることを為替差損と呼び、海外の通貨と日本円が円高の状態になると発生する特徴を持ちます。
預金の名前がついていることから安全なイメージがありますが、為替レートの変動で損をしてしまうことがあるのです。
資産をリスクヘッジできる
日本円の預金に比べるとリスクある外貨預金ですが、行われる目的として資産のリスクヘッジがあります。
資産の形成にあたり1つの商品やお金に集中させてしまうとリスクが高い状態となります。
例えば、日本円の預金だけを行うよりも、海外の通貨で外貨預金を同時に行うことで、日本円の価値が暴落した時のリスクヘッジとなります。
他にも日本円よりも海外の通貨の価値が高まった時に為替差益を逃さないためにも、資産形成において外貨建ての資金を持つことは有効的と言われています。
外貨預金のデメリット
資産のリスクヘッジ先として活用される外貨預金、安心安全な資産に見えつつもデメリットも存在します。
- 為替手数料が発生する
- 円高で元本割れリスクが発生
- 預金保険制度の対象外
- 投資先としては効率が悪い
- 確定申告が必要になる場合もある
外貨預金を行うデメリットを一つずつ解説していきます。
為替手数料が発生する
外貨預金では、預ける際に日本円から外貨への交換、引き出す際に外貨から日本円への交換が行われます。
この日本円と外貨を交換する際に為替手数料として異なるレートが設定され、入出金で手数料を取られてしまうのです。
日本円を外貨に交換する時の為替レートをTTS、外貨を日本円に交換する時の為替レートをTTBと呼び、それぞれに異なるレートが設定されます。
例えば、現在の米ドル円為替レートが1ドル100円だった場合、TTSは1ドル101円のレート、TTBは1ドル99円のレートといったように設定され、手数料を支払う形となります。
日本円預金のように少ない手数料で預金できるわけではないため注意しましょう。
円高で元本割れリスクが発生
外貨預金では円高に傾くと為替差損が発生すると紹介しました。
為替レートは常に一方向に動き続けるわけではなく、数年や数十年単位でトレンドが変わり、円安から円高の時代が訪れることもあるのです。
2024年現在、米ドル円を見ると1ドル160円と円安のレートですが、2026年や2027年には1ドル120円まで円高に傾いている可能性もあるのです。
円安時に外貨預金を始めると円高に傾いた時に、大きく為替差損が発生するため気を付けるようにしましょう。
預金保険制度の対象外
日本円で預金を行う場合、預金保険制度によって銀行が経営破綻すると「元本1,000万円まで」のお金が保護されます。
しかし、外貨預金は預金保険制度の対象外であり、銀行が経営破綻した際にはお金が保護されません。
もし、100万円のお金を外貨預金し、1年後に銀行が経営破綻すると100万円は返金される補償がないのです。
そう簡単に銀行の経営破綻は起こるわけではありませんが、万が一の際には保護されない資産であることを覚えておきましょう。
投資先としては効率が悪い
外貨預金は円安時の為替差益を求めて、資産形成における投資先の1つとして利用されることもあります。
しかし、他の投資に比べると預金となるため投資としての効率が悪く、外貨預金よりも他の投資で資金を運用していた方が効率が良い場合が多いです。
特に外貨預金と似た仕組みで投資ができるFXは比較されることが多く、FXで投資をしていた方が良い場合もあります。
効率良い投資先を考えるのであれば、外貨預金よりもFXや他の投資を検討した方が良いでしょう。
確定申告が必要になる場合もある
外貨預金で為替差益が発生した場合、確定申告が必要となることもあります。
外貨預金で確定申告が必要となるのは、為替差益で20万円以上の利益が発生した場合です。
雑所得として申告する必要があり、他にも本業以外の収入がある場合には計算してから申告しなければなりません。
そのため、外貨預金で19万円の利益が発生した場合でも、他の収入の状況によっては確定申告が必要となるため気を付けましょう。
ただし、外貨預金の金利によって得た利子は利子所得となるため、確定申告の必要はありません。
外貨預金のデメリットを考えるならFXがおすすめ
外貨預金を行う人の多くは資産のリスクヘッジや、投資の1つとして取り組む場合が多いです。
もし投資として外貨預金に取り組むのであれば、デメリットを考慮するとFXの方が実際にはおすすめです。
ここからは、外貨預金よりもFXがおすすめな理由を紹介していきます。
外貨預金よりも利益を得やすい
FXは外貨預金よりも利益を得やすい特徴を持ちます。
外貨預金の為替差益は円安方向に為替レートが動くことで発生しますが、FXは円安と円高どちらに動いても利益を狙えます。
それは通貨を買うと同時に売ることでも取引が行え、円安に傾けば買いによる取引、円高に傾けば売りによる取引が行えるためです。
今後円安だけではなく円高方向に為替レートが動いた時に、外貨預金で損をしたくないという人はFXが相性良いでしょう。
外貨預金と似た取引ができる
FXには取引の期間を決めておく、トレードスタイルが存在します。
| トレードスタイル | 取引期間 |
| スキャルピング | 数秒～数分 |
| デイトレード | 当日中 |
| スイングトレード | 数日～数週間 |
| ポジショントレード | 数週間以上 |
ポジショントレードと呼ばれるスタイルは数週間以上の期間で取引を行い、外貨預金のように数年や数十年ポジションを持ち続けられます。
FXにも外貨預金のように金利となるスワップポイントが設定されるため、金利による利益を得ることもできます。
さらに外貨預金よりも少ない手数料かつ、短時間で取引から入出金を行えるため、手間も考えるとFXの方が楽と言えるでしょう。
損失や元本割れは分析や技術で回避
FXはテクニカル分析やトレードスキルを磨くことで、損失を最小限に抑えたりできます。
円高に傾く時も売りによる取引や技術によってリスクを低減できますが、外貨預金は引き出さない限り損失が発生し続け、元本割れが起きてしまうこともあります。
もちろんFXでも元本割れ以上の損失を出してしまうこともありますが、トレーダーの技術次第で十分に回避することもできます。
少額でもレバレッジを活用できる
外貨預金は預け入れた金額のみの運用となりますが、FXにはレバレッジがあります。
レバレッジとは資金を何倍にも増やせる仕組みのことで、10倍のレバレッジを使えば100万円の資金でも1,000万円分の取引が可能です。
特に外貨預金は少額よりも多くの資金を預けなければ為替差益も微々たるものですが、FXなら少額でもしっかりとした利益を得ることもできます。
少額からでも為替の投資を始めたいと考える場合にはFXがおすすめです。
まとめ：外貨預金を始める前にFXも検討してみよう
外貨預金とは、日本円を海外の通貨に交換して預け入れる預金のことで、円安に動けば為替差益を得られ、円高に動けば為替差損で資産が減ってしまうことがあります。
為替手数料の発生や投資先としての効率の悪さ、預金保険制度の対象外などのデメリットを考えると、FXで長期的な運用をした方が効率が良いでしょう。
特に少額からでもFXなら始められるため、少ない資金を上手く活用しようと考えるなら、外貨預金よりもFXがおすすめです。
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