

といった疑問はありませんか?
フィボナッチリトレースメントとは、フィボナッチの考え方を組み込んだテクニカル指標です。
FXトレードに取り入れると、相場の一時的な反転ポイントを視覚的に判断しやすくなります。
この記事では、以下の内容について詳しく解説します。
この記事でわかること
- フィボナッチリトレースメントの概要
- フィボナッチリトレースメントの引き方と使い方
- FXトレードで活用するときの注意点
フィボナッチリトレースメントをFXトレードで活用できれば、トレンド相場での押し目買いや戻り売りを狙えたり、反転のタイミングを予測したりできるようになります。
FXトレードにフィボナッチリトレースメントを活用したいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
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フィボナッチリトレースメントとは
フィボナッチリトレースメントとは、フィボナッチの考え方を組み込んだテクニカル指標です。
フィボナッチは、イタリアの数学者レオナルド・フィボナッチが発見したフィボナッチ数列のことを指します。
トレンドは常に一定方向に値動きしているわけではなく、一時的な下落や上昇を繰り返しながら形成されます。
上昇トレンドの一時的な下落を押し目、下落トレンドの一時的な上昇を戻り目といい、フィボナッチリトレースメントを使うことで押し目と戻り目が起こりやすい価格帯を予測できるようになるのです。
なお、チャートに表示させると、下図のようにフィボナッチ比率に基づいた5つのラインが自動で引かれます。
各ラインは、反発しやすいポイントとされています。
中でも「23.6%」「38.2%」「50%」のラインで反発する場合は、トレンドの勢いが弱いと判断できます。
フィボナッチリトレースメントの引き方
ここでは、MT4を例にフィボナッチリトレースメントの引き方を紹介します。
上昇トレンドの場合
上昇トレンドの場合は、100%ラインが安値、0%ラインが高値になるように引きます。
MT4を起動したら「挿入」「フィボナッチ」「フィボナッチリトレースメント」の順番でクリックします。
上昇トレンドの場合は、安値(A)をクリックし、高値(B)までドラッグすると線を引けます。
下降トレンドの場合
下降トレンドの場合は、100%ラインが高値、0%ラインが安値になるように引きましょう。
上昇トレンド時と同様に、MT4を起動したら「挿入」「フィボナッチ」「フィボナッチリトレースメント」の順番でクリックします。
高値(A)をクリックし、クリックしたまま安値(B)までマウスを動かして離すと下図のように自動で引けます。
フィボナッチリトレースメントの使い方
フィボナッチリトレースメントの主な使い方には、以下の2つがあります。
- 上昇トレンド時の押し目を予測して買いエントリーする
- 下降トレンド時の戻り目を予測して売りエントリーする
それぞれ詳しく紹介します。
上昇トレンド時の押し目を予測して買いエントリーする
上昇トレンド発生中は、以下のラインで押し目が発生することを想定してトレードするのが有効です。
- 23.6%
- 38.2%
- 50%
- 61.8%
下図では、38.2%のラインで反発したタイミングに買いエントリーをすると利益を狙えます。
下降トレンド時の戻り目を予測して売りエントリーする
下落トレンド発生中は、以下のラインで押し目が発生することを想定してトレードすると利益を狙えます。
- 23.6%
- 38.2%
- 50%
- 61.8%
下図では、50%のラインで反発したタイミングに売りエントリーをするのが効果的です。
フィボナッチリトレースメントを活用するときの注意点
フィボナッチリトレースメントを活用するときは、以下の点に注意が必要です。
- だましが発生することがある
- 機能しづらい相場がある
- レンジ相場では使えない
- 値動きにあわせてラインを引き直す必要がある
それぞれ詳しく紹介します。
1.だましが発生することがある
だましとは、テクニカル指標で導いた売買サインと異なる方向に値動きすることをいいます。
フィボナッチリトレースメントを使ったとしても、売買サイン通りに値動きするとは限りません。
だましを回避するためには、他のテクニカル指標と併用して相場を総合的に見ることが大切です。
加えて、過去の価格推移やトレンドラインとも照らし合わせて、直近の高値・安値の設定が適切かを確認するようにしましょう。
2.機能しづらい相場がある
以下のようなタイミングは、価格の急変が起こりやすく、値動きの予測が困難になります。
- 市場参加者の少ない早朝
- 経済指標の発表前後
- 要人発言や戦争、災害などがあったあと
このような相場では、フィボナッチリトレースメントが機能しづらくなるので、トレードを避けるのがおすすめです。
取引のタイミングを見極めるためにも、世界の経済や政治に関する情報を集めるようにしましょう。
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配信した内容は、ブログでも確認できるので、ぜひ活用してみてください。
3.レンジ相場では使えない
フィボナッチリトレースメントは、発生したトレンドに対して次にどのように値動きするのかを予測するテクニカル指標です。
そのため、トレンドが発生しないレンジ相場の分析には向きません。
トレンドが発生しているのかを判断するときは、移動平均線や一目均衡表といったトレンド系のテクニカル指標を活用しましょう。
4.値動きにあわせてラインを引き直す必要がある
相場状況に応じて基準となる高値や安値が更新されたときは、フィボナッチリトレースメントを引き直す必要があります。
フィボナッチリトレースメントを引いた後も、定期的に相場分析をして引き直すようにしましょう。
フィボナッチリトレースメントを活用するときのポイント
フィボナッチリトレースメントを活用するときは、以下のポイントを押さえておきましょう。
- トレンド発生が確認できたときに使う
- 他のテクニカル指標と併用する
- 損切りラインを設定する
それぞれ詳しく紹介します。
1.トレンド発生が確認できたときに使う
フィボナッチリトレースメントは、基本的に大きなトレンドが発生したときに使うのが有効です。
小さなトレンドやレンジ相場が発生しているときに使用すると、ラインを無視した位置で反発したり、だましが発生したりしやすくなります。
トレンドの発生を適切に判断するためにも、日足や週足といった長い時間軸で相場を分析するようにしましょう。
2.他のテクニカル指標と併用する
フィボナッチリトレースメントは、他のテクニカル指標と組み合わせることで、相場分析の精度を高められます。
ここでは、RSI・移動平均線と併用する場合のトレード手法を紹介します。
RSI
RSI(Relative Strength Index、相対力指数)は、相場の過熱感を判断できるテクニカル指標です。
RSIが70%以上の場合は買われ過ぎ、逆に30%以下のときは売られ過ぎの相場と判断できます。
下図のように、フィボナッチリトレースメントの38.2%付近での反発、RSIで70%を超える買われ過ぎのサインが出たときは、売りエントリーをするのが効果的です。
フィボナッチリトレースメント単体では把握できない買いと売りの圧力をRSIで認識できれば、より安定したトレード成績を出せるようになるでしょう。
RSIの使い方やおすすめのトレード手法はこちらで詳しく解説!
移動平均線
移動平均線とは、一定期間の価格の平均値を折れ線グラフとして表したテクニカル指標です。
代表的な手法は、設定期間の異なる2本の線(短期線・長期線)の動きから売買サインを導く「ゴールデンクロス」と「デッドクロス」です。
手法 | シグナルサイン | 売買方向 |
ゴールデンクロス | 短期線が長期線を下から上に向かって抜ける | 買いのシグナル |
デッドクロス | 短期線が長期線を上から下に向かって抜ける | 売りのシグナル |
例えば、下図のように38.2%のラインでの反発、短期線が長期線を上から下に抜けるデッドクロスが出現している場面では、売りエントリーを入れるのが効果的です。
3.損切りラインを設定する
相場は常に予測通りに動くとは限らず、フィボナッチリトレースメントが機能しないこともあります。
予期せぬ損失を避けるためには、明確な損切りラインを決めておくことが大切です。
損切りラインの設定方法には、フィボナッチリトレースメントを基準にする方法があります。
例えば、上昇トレンド中に38.2%や50.0%、61.8%のラインで反発を期待して押し目買いをした場面では、その水準を明確に下回ったときに損切りを実行するのがおすすめです。
また、直近の安値や高値を損切りの基準にするのも効果的です。
損切りラインを適切に設定しておけば、感情的な判断を避けることができるので、安定した利益を狙えるようになるでしょう。
まとめ:フィボナッチリトレースメントを活用してFXトレードで利益を狙おう
フィボナッチリトレースメントを活用すると、トレンド相場での反発ポイントを予測しやすくなります。
ただし、直前に発生したトレンドのみに対応する指標であり、相場状況によっては機能しないこともあります。
相場分析の精度を高めるためにも、他のテクニカル指標と併用するようにしましょう。
フィボナッチリトレースメントと他のテクニカル指標を使ってトレードをしたい方は、30種類以上のインジケーターを搭載したMT4やMT5が使えるFX業者を選びましょう。
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