と考えていませんか?
FXのエンベロープとは、アメリカのアナリストでボリンジャーバンドの開発者としても知られているジョン・ボリンジャーによって開発されたFXのテクニカル分析指標です。相場の過熱感を見ることができます。
そこでこの記事では以下の内容について詳しく解説します。
この記事でわかること
- エンベロープについて
- エンベロープを用いたトレード方法
- エンベロープをMT5に設定する方法
記事の後半では注意点も解説しているので、どのような相場でトレードを控えた方が良いのか知ることができます。
ぜひ、最後まで読んでみてください。
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Contents
FXのエンベロープとは?
FXのエンベロープは、アメリカのアナリストでボリンジャーバンドの開発者としても知られているジョン・ボリンジャーによって開発されたFXのテクニカル分析指標です。相場の過熱感を見ることができます。
日本語では、移動平均乖離率バンドとも呼ばれています。
移動平均線から上下に2本ずつ乖離させたラインを5本表示して、現在の価格とどのくらい離れているのかを見るために使います。
エンベロープの移動平均線から上下平行に伸びている線の上側をアッパーバンド、下側の線をロワーバンドといいます。
移動平均線からの乖離が大きい場合、相場は過熱しているので移動平均線のある価格まで戻ってくる傾向があるでしょう。
FXのトレードでは、エンベロープの線をトレンドの反転ポイントや支持抵抗の目安として使います。
一般的に為替市場では、25日移動平均線から2~3%上下の乖離が目安とされます。
エンベロープの計算式
エンベロープのアッパーバンドとロワーバンドの計算式は以下の通りです。
アッパーバンド:移動平均線+移動平均線×n%
ロワーバンド:移動平均線-移動平均線×n%
例えば、移動平均線の価格が150円で乖離が5の場合は以下の通りになります。
アッパーバンド:150+150×5%=157.5
ロワーバンド:150-150×5%=142.5
FXのエンベロープがボリンジャーバンドと違う点
移動平均線からの乖離を表す指標として、エンベロープ以上に知名度の高いテクニカル指標がボリンジャーバンドです。
▶ボリンジャーバンドについてはこちらで詳しく解説!
ボリンジャーバンドは、移動平均線と標準偏差で構成されたテクニカル指標で、価格の変動に応じてバンドの幅が変わります。一方、エンベロープは常にバンドの幅が一定で、価格の変動によって乖離が変化する違いがあります。
FXの相場においてはレンジ相場が多いため、値動きが発生してもバンド幅が固定されているエンベロープの方が相性は良いとされています。
FXのエンベロープでトレードする方法
エンベロープでトレードする場合、順張りと逆張りの両方の使い方があります。
- 逆張りでトレードする場合
- 順張りでトレードする場合
両方の使い方について順番に見ていきましょう。
1. 逆張りでトレードする場合
逆張りでトレードする場合、以下のような使い方が一般的です。
- 価格が上側のバンドに近づいたら買われすぎと判断して売る
- 価格が下側のバンドに近づいたら売られすぎと判断して買う
実際のチャートで見ると、赤い丸では売り、青い丸では買います。
次に売る場合を例に解説すると、以下のように赤い丸で売ります。そして、利確をする箇所は、エントリーしたバンドの位置、移動平均線の向きを見て判断してみましょう。
移動平均線が上向きの場合は、上昇している勢いがある分、逆に下落方向へ戻される可能性があります。
よって、エントリーしたバンドの1つ下側のバンドで利確します。
移動平均線が横ばいの場合はレンジ相場のため、エントリーしたバンドの2つ下側のバンドまで引っ張ってみましょう。
損切りはバンドの少し上あたりに置きます。
2. 順張りでトレードする場合
トレンド相場になると、エンベロープのバンドの下へ価格が抜けていきながら進むことがあります。
そのため、逆張りではなく順張りでトレードします。以下のチャートの場合、ローソク足がエンベロープの一番下側のバンドを抜けているので売りエントリーしてみましょう。
そして、バンドを抜けたローソク足が一番下側のバンドかあるいは移動平均線にタッチしたタイミングで利確してみましょう。
なお、損切りは1つ上側のバンドを上抜けたタイミングです。
FXのエンベロープをMT5に設定する方法
エンベロープはMT4やMT5に標準搭載されています。
この章では、MT5を例にエンベロープを設定する方法を解説します。
- 挿入からEnvelopesを選ぶ
- パラメータの設定をする
- 移動平均線を追加する
- チャートにエンベロープが表示される
エンベロープの設定方法がわからない人は、ぜひ参考にしてみてください。
1. 挿入からEnvelopesを選ぶ
エンベロープをMT5に表示したい場合は、「挿入」を押して「インジケーター」「トレンド系」「Envelopes」の順番で選択してみましょう。
2. パラメータの設定をする
続いてエンベロープのパラメータが表示されるので設定をします。
期間 | 移動平均の期間を設定できる |
シフト | バンドの位置を左右にずらせる |
偏差 | バンドの上下幅の設定ができる |
種別 | 移動平均線の種類を選択できる(初期設定はExponential) |
適用価格 | エンベロープの移動平均線の計算に使う値を選択できる(Closeなら終値、Openなら始値といったように9種類ある) |
上バンド | 上側のバンドの色、線の種類、線の太さを設定できる |
下バンド | 下側のバンドの色、線の種類、線の太さを設定できる |
「期間」はデフォルトでは14となっていますが、25など違う数値に変更しても問題ありません。
また「偏差」の数値はデフォルトで0.100%です。数値を大きくすると上下のバンドが離れていき、小さくするとそれぞれのバンドが近づきます。
最後に「OK」を押します。
なお、この時点では、まだ2本のラインしか表示されていません。そのため、もう一度エンベロープを挿入するか(僅差は変更する)、レベル設定から数値を入力して追加しましょう。
3. 移動平均線を追加する
次に移動平均線を追加します。「挿入」「インジケーター」「トレンド系」「Moving Average」の順番で選択してみましょう。
パラメータの設定をします。エンベロープと期間は同じにします。
最後にOKを押して画面を閉じましょう。
4. チャートにエンベロープが表示される
チャートにエンベロープが表示されます。
MT5にエンベロープを表示されました。チャートの青いラインと赤いラインがエンベロープ、中央の黄色いラインは移動平均線です。
FXのエンベロープでトレードする際の注意点
エンベロープでトレードする際にはいくつか注意点があります。
- 逆張り狙いで価格がバンドの外側に出たらすぐに損切りする
- 重要なイベントや経済指標の発表時はトレードを控える
- 流動性が低い場合は多くの利益を狙うのが難しい
- 乖離率の設定は柔軟に変える
それぞれの注意点を詳しく見ていきましょう。
1. 逆張り狙いで価格がバンドの外側に出たらすぐに損切りする
FXの相場は7割がレンジ相場のため、逆張り狙いでトレードする機会が多くなります。
バンドの外側にタッチしたタイミングで逆張りをした後、バンドの外側へ抜けていった場合や重要なサポートライン・レジスタンスラインを超えると、トレンド相場になる可能性があります。
その場合、含み損が拡大し続けることになるので、すぐに損切りするのをおすすめします。
2. 要人の発言や経済指標の発表時はトレードを控える
要人の発言や経済指標の発表時は値動きが大きくなりやすいので、エンベロープのルール通りに動かなくなる可能性があります。
そのため、要人の発言や経済指標の発表時の取引はおすすめできません。ある程度方向がはっきりしてから、順張り・逆張りのどちらでエントリーするのか判断してみましょう。
3. 流動性が低い場合は多くの利益を狙うのが難しい
エンベロープで多くの利益を狙う場合、流動性の低い相場はエントリーを見送ることをおすすめします。
その理由は、流動性が低くなるとエンベロープの外側にタッチしなくなるので、エントリーする機会が少なくなるからです。
値動きが乏しい場合は、無理にエントリーをせずに流動性が高くなるのを待ちましょう。
4. 乖離率の設定は柔軟に変える
エンベロープの乖離率は、取引する通貨ペア、時間足、値動きの大きさによって変わります。そのため、過去のチャートを見つつ、エンベロープの上側および下側と価格の反転が一致する場所に合うように乖離率の設定値を調整してみましょう。
FXのエンベロープに関する疑問に回答
ここからはエンベロープに関する疑問に回答します。エンベロープを使いたい人はぜひ、参考にしてみてください。
エンベロープの設定値はいくらがおすすめですか?
エンベロープの設定値は、20や25がおすすめです。20をおすすめする理由は、為替相場の1ヶ月あたりの営業日数は概ね20日から22日だからです。
また、25に設定すれば、だましを避けやすくなります。
エンベロープは5分足や1分足などのスキャルピングでも使えますか?
エンベロープは、時間足を問わず5分足や1分足などのスキャルピングにも活用できます。
ただし、短い時間足はだましが多いため、長期足を見たり、他のインジケーターと併用するなどして判断してみましょう。
エンベロープはFXの通貨ペア以外でも使えますか?
エンベロープはFXの通貨ペアだけでなく、個別株、ゴールド、原油、暗号資産などでも問題なく活用できます。
そのため、CFDの取引でも利用してみましょう。
エンベロープと併用するのにおすすめのインジケーターは何ですか?
エンベロープと併用するのにおすすめのインジケーターはRCI(Rank Correlation Index)・RSI(Relative Strength Index)・ボリンジャーバンドなどがあります。
まとめ:エンベロープは順張り・逆張りの両方で使える
エンベロープは、逆張りで使う方法が一般的ですが、順張りでも使えるテクニカル指標です。
上側のバンドに近づいたら買われすぎと判断して売り、下側のバンドに近づいたら売られすぎの状態なので買ってみましょう。
ただし、バンドの外側へ価格が抜けると、そのままトレンドについていく形になるため注意が必要です。
エンベロープでトレードする場合は、標準搭載されているMT4・MT5が利用でき高いレバレッジで取引できるFX業者がおすすめです。
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