海外FX基礎

円高になるとどうなる?FXの取引で意識すべき円高と円安


トレーダー
「円高になるとどうなの?」

トレーダー
「FXの円高時のトレードってどうすればいいのかな?」

と疑問に思ったことはありませんか?

円の価値が上がる円高、円の価値が下がる円安、FXにおいて重要な用語の1つです。

しかし、外国の通貨との関係から変化する要因であるため、円高や円安をイメージしづらいという人も多いでしょう。

そこでこの記事では、以下の内容について詳しく解説します。

  • 円高と円安について
  • 円高に傾く時の特徴
  • 円高時のトレードのポイント

今回は特に相場が荒れやすい円高時に注目して、FXや社会での円高の影響を解説します。

FXにおける円高を知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

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円高と円安とは

円高と円安は、外国の通貨と日本円を比較した際に、日本円で見た価値が「高いのか」「安いのか」をあらわす言葉です。

ニュースなどでよく円高や円安と聞く機会がありますが、これは世界共通通貨の米ドルと日本円の価値の状態として使われます。

そのため「円高」と言われた場合、米ドルに対して円の価値が高い状態を示すのです。

ではもう少し詳しく、円高と円安について見ていきましょう。

円高とは

円高とは、米ドルもしくは海外の通貨に対して、日本円の価値が高い状態のことです。

FXのチャートで見ると、日本円が買われ続け、米ドルが売られ続ける状態で、下落傾向にあります。

例えば、現在の米ドル円価格が1ドル100円だった場合、1ドル80円まで下がり続ける状態なら円高となります。

チャートで見ると下落傾向、日本円が買われて米ドルが売られる状態を、円高と覚えましょう。

円安とは

円安とは、米ドルもしくは海外の通貨に対して、日本円の価値が安い状態のことです。

FXのチャートで見ると、日本円が売られ続け、米ドルが買われ続ける状態で、上昇傾向にあります。

例えば、現在の米ドル円価格が1ドル100円だった場合、1ドル160円まで上がり続ける状態なら円安となります。

チャートで見ると上昇傾向、日本円が売られて米ドルが買われる状態を、円安と覚えましょう。

FXで円高になるとどうなる?

ここ数年円安の状況が続いていますが、円安の次は必ず円高がやってきます。

実際にFXにおいて円高に傾くと、どのようなことが起こるのかを紹介していきます。

日本円を含む通貨ペアで下落が起こる

FXで円高になると、日本円を含む通貨ペアで下落が起こります。

例えば、米ドル円、ユーロ円、ポンド円、豪ドル円などの通貨ペアにおいて、チャートが右肩下がりに動いて行くでしょう。

もちろん全ての日本円が含む通貨ペアで下落が起こるわけでは無く「日本円>外国の通貨」の需給が発生した場合です。

ただし、日本円が急激に買われる場面においては問答無用で下落が起こります。

売りを中心としたトレードが活発になる

円高に傾くと下落トレンドが発生するため、売りを中心としたトレードが活発化します。

買いによるトレードはトレンドと逆行するため不利となるためです。

特に外国の通貨を売って日本円を買う状況が続くため、さらに円高を助長させる状況にもなります。

スワップポイントが変わる

FXにはポジションを持ち続けるだけで金利差による利息が発生するスワップポイントがあります。

例えば、米ドル円の場合だと米国の金利が高く、日本円の金利が低いことから、買いポジションを持つことでスワップポイントが発生し続け、利益を得られます。

円高に傾くと売りによるポジションを持つため、逆にスワップポイントを支払う状況になり、損失が発生し続けます。

しかし、これはあくまでも米国の金利が高く日本円の金利が低い状態の場合です。

仮に円高に傾くときに米国よりも日本の金利が高くなれば、スワップポイントが逆転して日本円を買う売りによるトレードでも、スワップポイントによる利益が発生します。

スワップポイントについての詳しい説明はこちら

円高時のトレードポイント

FXで円高傾向にチャートが動く時、いくつかの意識しておくべきトレードポイントがあります。

  • 売りからのトレードをメインに
  • 円安時よりも値動きが激しくなる
  • レバレッジとロットの調整を行う
  • テクニカル分析でトレンドの動きを把握する

それぞれのポイントを1つずつ紹介していきます。

売りからのトレードをメインに

日本円を含む通貨ペアにおいて円高傾向になると、下降トレンドが発生します。

下降トレンドを上手く利用するために、円高時は売りによるトレードをメインとしましょう。

売りトレードで上手くトレンドに乗ることができれば、しっかりと利益を増やすことができます。

ただ、近年円安が続くため売りによるトレードをあまり行ったことがない初心者の方も多いはずです。

買い中心のトレードだと売りによるトレードに慣れないため、はじめはデモトレードや少額トレードで経験を積んでから始めると上手くトレードが行えるでしょう。

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円安時よりも値動きが激しくなる

円高に傾く時は米ドルが売られる時でもあるため、円安時よりも値動きが激しくなりやすい特徴を持ちます。

分かりやすいのがFXにおける暴落で、リーマンショックやコロナショックなどでは米ドル円は大きく下落しています。

米ドルを資産として持つ人から見ると円高米ドル安は資産が減少する状況でもあり、相場全体が悲観的な状況にもなりやすいです。

悲観的な状況はさらなる売りを呼ぶこともあるため値動きが激しくなりやすく、トレードを行う際には急激な下落を常に想定しておかなければなりません。

レバレッジとロットの調整を行う

円高時の売りトレードや、急激な値動きが起こる相場に不安を感じる場合、レバレッジとロットの調整を行いましょう。

基本的に多くのFX業者では、レバレッジは固定でロットを変えることでリスクを調整できます。

慣れない相場でのトレードは損失が発生しやすい状況でもあるため、普段のロット数よりも抑えたロット数でトレードを行うと良いでしょう。

もしくは、逆指値などを用いて損切りラインを予め設定しておくことも有効的です。

FXのロットについての解説はこちら

テクニカル分析でトレンドの動きを把握する

円高や円安によるチャートの動きは、後からチャートを見ると円高だったと把握できますが、リアルタイムだと変化に気づきづらいです。

そこですぐに、円高や円安の変化に気づけるようテクニカル分析を使ってチャートを分析しましょう。

トレンド系のテクニカル分析を使うことで、現在の相場が上昇トレンド(円安)なのか下降トレンド(円高)なのかを把握しやすくなります。

さらにテクニカル分析の使い方次第で、今後のトレンド転換も予測できるようになるため、上手く円高への変化から下降トレンドに乗るトレードも行えます。

トレンドの動きを上手く把握したいという場合には、移動平均線などのトレンドを分析できるテクニカル分析を使ってみましょう。

移動平均線の特徴や使い方はこちら

社会での円高の影響

円高や円安は私たちの生活や他の投資にも大きな影響を与えます。

実際に円安から円高に傾くとどのような変化が起こるのかを紹介していきます。

輸入品の価格が下がる

円安から円高に傾くと輸入品の価格が下がり、海外製品や海外のサービスを安く買うことができます。

例えば、1個1ドル150円のリンゴがあります。

円高になり1個1ドル100円になると、リンゴを買うために必要な日本円が150円から100円となり、リンゴを安く買えるようになるのです。

他にも発電に必要なエネルギーなども輸入を行っているため、光熱費の価格も下がるでしょう。

輸出企業の業績が悪化

輸出企業に関しては、1ドル150円で売れていたものが1ドル100円で売れるようになるため、業績が悪化しやすくなります。

輸出で売られたものは現地のドルなどで取引されるため、最終的にはドルから日本円への交換が行われます。

円高になると1ドルで交換できる日本円の金額が下がってしまうのです。

それと、日本円への交換時のレートが下がる分を商品に上乗せするため、日本製品は割高になり現地でも売れにくくなります。

自動車産業など日本国内で大きく稼いでいる企業は輸出企業が多いため、円高は結果的に経済に悪影響を与えやすいのです。

海外投資の評価額が下がる

円高になると海外の投資について評価額が下がることがあります。

現在NISAでも人気のS&P500やオルカン(オールカントリー)は、海外の商品を日本円で買っている形となります。

例えば、S&P500の価格が100ドルから変わらずに、1ドル150円から1ドル100円の円高になると、100ドル=15,000円が100ドル=10,000円と価格が下がってしまうのです。

これは投資信託の価格が変動しなかった場合の例えのため、円高とS&P500の下落が同時に起こると、大幅に評価額を下げてしまう恐れがあるのです。

そのため、海外の商品だけで資産形成を行っていると、円高時に大きく損をしてしまう形となるでしょう。

デフレになる

日本では円高になると物価が下がり始め、デフレ(デフレーション)が起こりやすくなります。

デフレが起こると日本経済が停滞し不景気になり始めます。

物価が下がるため安く買い物ができますが、給料が上がらず、減給が起こる企業も出てきます。

さらに企業の業績悪化により、リストラから失業者が増えたり、倒産してしまう企業も増え、景気の悪循環が起こりやすくなるのです。

円高は一見、物価が安くなり海外旅行へ安く行けるようになりますが、国内の状況を見ると不景気となることも覚えておかなければなりません。

まとめ:次の円高に備えてトレードの準備をしよう

円高とは、外国の通貨と日本円を比較した際に、日本円で見た価値が高い状況を表す言葉です。

FXでは日本円を含む通貨ペアにおいて、下落傾向、下降トレンドが発生します。

チャートの下落が続くことから売りによるトレードが優位的となるため、売りをメインにした手法が活躍するでしょう。

ちなみに、円高による下落時には値動きが激しくなり一瞬で価格が下がることもあります。

リスクある状況ですが上手くトレードを行えば大きく値幅を取れるため、レバレッジを活用することで資金を多く増やせるチャンスでもあります。

もし、円高時に上手くレバレッジを活用したトレードを行うのであれば、最大2,222倍のレバレッジが設定できるBigBossを使ってみましょう。

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