カップウィズハンドルとは?成立条件や実際のチャートを紹介

カップウィズハンドルとは?

トレーダー
カップウィズハンドルってなに?

トレーダー
どうしてカップウィズハンドルは形成されるの?

トレーダー
カップウィズハンドルのトレード方法がわからない…

と考えていませんか?

まずは、以下の問題にチャレンジしてみてください。

カップウィズハンドルに関する問題

問題
上のチャートはゴールドの週足です。今後どういった動きを見せるでしょうか?

カップウィズハンドルとは、最初に価格が上昇した後下落し、しばらく停滞した後再び上昇、一旦は下落しますが高値を超えると急騰しやすくなるチャートパターンです。

先ほどの設問で不正解だった方は、記事をよく読んでカップウィズハンドルについて理解を深めましょう。

この記事では以下の内容について詳しく解説します。

この記事でわかること

  • カップウィズハンドルの成立条件
  • カップウィズハンドルが形成される理由
  • エントリーおよび利確や損切りの方法

この記事を読めば、カップウィズハンドルのだましを避ける方法も知ることができます。

ぜひ、最後まで読んでみてください。

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カップウィズハンドルとは?

カップウィズハンドルとは?

カップウィズハンドル(Cup with handle)とは、テクニカル分析におけるチャートパターンの一つです。
最初に価格が上昇した後に下落してしばらく停滞し、その後上昇に転じた後、再度下落しますが高値を超えると急騰しやすくなります。

取っ手のついたコーヒーカップのような形をしていることから、カップウィズハンドルと呼ばれています。

形状を見ればわかるように、上昇する場合のみ出現します。

カップウィズハンドルは、アメリカの投資家であるウィリアム・J・オニールが提唱しているチャートパターンです。
もともと株式投資の分析で使われていましたが、FXのトレードでも活用できます。

カップウィズハンドルの成立条件

カップウィズハンドルの成立には様々な条件があります。

カップウィズハンドルの成立条件

この章ではそれぞれの条件について詳しく説明していきます。

1. カップ形成前の条件

カップが形成される前の条件として次のようなものがあります。

上昇率が30%以上

カップウィズハンドルはサポートラインからカップが形成されるレジスタンスラインへの上昇率が30%以上であることがカップ形成前の条件になります。

サポートラインからの上昇率が30%に満たない場合はそもそもカップウィズハンドルの形成条件からは外れてしまいます。

2. カップの形成条件

続いてはカップが形成される条件についてです。

カップの調整幅は10%~30%程度

カップ形成前の上昇から一度調整が入り、調整幅10%~30%で下落します。

カップの形状はVではなくU字

また、調整時の一時的な下落は比較的緩やかな特徴があります。

よって、カップの形状はV字ではなく緩やかな円を描いたU字になります。

調整幅10~30%で下落した後、再びカップの半円を描くよう緩やかに上昇します。

カップは3~6か月の間に形成

カップウィズハンドルは長期的なトレンドを見据えたチャートパターンになります。

そのため、カップ部分は日足で3~6か月かけて形成されます。

より長期的なものになると数年~数十年かけてカップを形成する場合もあります。

3. ハンドルの形成条件

最後はハンドルの形成条件について詳しく解説します。

ハンドルの調整幅は10%前後

カップを形成した後、再び調整に入ります。この際の調整幅は小さく10%前後になります。

ハンドルからの上昇時に出来高が増加

ハンドル形成時、出来高が急増する特徴があります

この特徴は株価の相場では見られないFXのチャートのみに現れる特徴になります。

ハンドルの上昇時に出来高が増加している理由は、大口の投資家が買い増ししている可能性が高いからです。

大口の投資家の心理によってカップウィズハンドルが完成するので、出来高をともなった上昇でなければ、だましの可能性があります。

なお、FXの取引で出来高を確認する場合「ボリューム」「オン・バランス・ボリューム」などのインジケーターを使ってみましょう。

以上がカップウィズハンドルの形成条件にはなりますが、全てが当てはまらない場合でもカップウィズハンドルを形成する場合があります。

実際にカップウィズハンドルを形成したチャート

ここでは、実際にカップウィズハンドルを形成したチャートを見ていきましょう。

下記の画像はGOLDの週足になります。

GOLDのカップウィズハンドル
「TradingViewで見るGOLDの週足チャート(2025年3月3日時点)」

週足のGOLDは典型的な「カップウィズハンドル」を形成しています。

現在(2025年3月時点)はカップウィズハンドルのハンドル部分にあたる調整を終え、再び上昇している最中です。

さらにこのカップウィズハンドは、カップとハンドルの部分を細分化すると、いずれもトリプルボトムを形成しています。

「上昇トレンドの範疇且つ、上昇を示唆するチャートパターンを形成」といった強い根拠に買いをいれてくる投資家も増加するとされます。

また、このチャートは約10年単位で作られた超長期のカップウィズハンドルとなっています。
つまり、短期~長期足全ての時間足でこのチャートパターンを認識でき、短期だけでなく長期の大口投資家も買いを入れてくると想定されるため、今後の上昇もそのスケールでの長期に及ぶような上昇トレンドにりやすい傾向があります。

このGOLDにおけるカップウィズハンドルは超長期的なものになるため、一般的なカップウィズハンドルの形成条件とは一部異なります。

カップウィズハンドルが形成される原理

カップウィズハンドルが形成される原理として、投資家の心理に沿って解説します。

カップウィズハンドルが形成される原理

カップウィズハンドルは以下の順番で完成されていきます。

  1. 上昇する
  2. 下落する
  3. 緩やかにU字を描くように下落から上昇へ転換する
  4. 直近高値付近まで大きく上昇する
  5. 少し下落する
  6. 再度直近高値付近まで上昇してそのまま急騰する

最初の下落は、その前の上昇(①)で利益を得た投資家による利益確定売り(②)です。その後調整が入りますが、価格が安くなったことで、機関投資家など大口投資家による買い集め(③)が始まります。

そして上昇に転じ始めると、今度は乗り遅れまいとする個人投資家が参入してくるため、さらに上昇方向への動きが加速していきます(④)。

しかし、相場は一方向に動き続けるわけではありません。
直近の高値に近づいてくると、一旦利益を確定する個人投資家が増えて一時的に下落(⑤)に転じます。

ただ、大口の投資家は買いの姿勢を崩しているとは限りません。むしろ新たに買う投資家が増えることがあると、再度高値更新に挑戦します。

そして、直近高値更新に成功したのを見て、さらに買い増しをする大口の投資家もいるでしょう。

その結果、最終的には大きく上昇していきます(⑥)。

一方で、既に利益確定売りをしてしまった多くの個人投資家は、後悔しながらも飛びつく勇気を持てなくなるでしょう。

このように、カップウィズハンドルは大口投資家の心理が反映された結果完成するチャートパターンです。

カップウィズハンドルでだましを避ける方法

カップウィズハンドルではだましとなるケースもあるため注意が必要です。
だましとは、テクニカル分析などで導いた売買サインと異なる方向に価格が動くことです。
だましをできるだけ避けるには、以下の方法があります。

  1. 完成期間が長い場合にエントリーする
  2. 上位足が買い方向の場合のみエントリーする
  3. ハンドルの底がカップの上半分で完成されている
  4. カップの底が綺麗な形をしているか
  5. ハンドルの上昇時に出来高も増加している

順番にそれぞれの方法について見ていきましょう。

1. 完成期間が長い場合にエントリーする

カップウィズハンドルでは、長い期間をかけてアーチの形を完成するほど相場の底堅さがあるといわれています。

そのため、カップウィズハンドルの完成期間が短い場合はだましとなる可能性が高くなります。

2. 上位足が買い方向の場合のみエントリーする

相場では、下位足が上位足の方向に従う習性があります。

よって、環境認識を行って、上位足が買い方向の場合のみエントリーした方が良いでしょう。

例えば、エントリーする時間足が1時間足であれば日足、5分足であれば1時間足の相場がどちらへ動いているのか確認します。

エントリーする機会は少なくなりますが、だましに遭う回数も減るのでトレードの精度が上がりやすくなるでしょう。

3. ハンドルの底がカップの上半分で完成されている

カップウィズハンドルにより上昇していくためには、大口の投資家がハンドル部分で多くのロングポジションを抱える必要があります。

よって、以下の条件を満たしているか確認してみましょう。

  • ハンドルの底がカップの上半分にある
  • ハンドルの底が10週移動平均線よりも上側にある

図に表すと以下のような状況です。

これらの条件を満たしていれば、今後上昇する可能性が高くなります。

4. カップの底が綺麗な形をしているか

カップウィズハンドルを見つける際は、カップの底が綺麗なU字の形になっているか確認してみましょう。

カップの底がV字になっている場合は、急速に上昇していることになります。つまり、カップウィズハンドルの底が完成する時の「徐々に買い注文が集まる」パターンではない可能性があるので、エントリーを控えた方が良いでしょう。

5. ハンドルの上昇時に出来高も増加している

カップウィズハンドルが完成する背景には、大口の投資家による買い注文の増加があります。

したがって、ハンドルの部分で上昇に転じているのに出来高が増えていない場合は、だましを警戒しなければなりません。

また、価格が上昇しているのにインジケーター(出来高系)が下がっている場合は、ダイバージェンスの可能性があります。

ダイバージェンスが出現すると、それまでのトレンドが反転して下落しやすくなるので注意が必要です。

▶ダイバージェンスについてはこちらで詳しく解説!

カップウィズハンドルのトレード方法

この章では、カップウィズハンドルのトレード方法を解説します。

カップウィズハンドルでトレードしたい人は、必ずエントリーや決済のポイントを把握しておきましょう。

カップウィズハンドルのエントリーポイント

カップウィズハンドルでトレードする場合、カップの起点である高値を超えたタイミングがエントリーするポイントとなります。

そのため、カップの起点から水平方向にラインを引っ張っておきましょう。

そして、ローソク足の終値が水平方向に引いたラインを超えたタイミングでようやくエントリーが可能となります。

なお、水平方向に引いたラインを超えなかった場合は、カップウィズハンドルではなくダブルトップが完成する可能性があります。

▶ダブルトップの形についてはこちらで詳しく解説!

カップウィズハンドルの決済ポイント

カップウィズハンドルの利確するポイントは、以下のいずれかです。

  • 次の抵抗帯がある箇所
  • カップの底値から高値と同じ値幅

カップウィズハンドルの高値を抜けた後は大きく上昇しやすいため、次の抵抗帯(何度も反転している価格)までは伸びやすいでしょう。

もう少し慎重にいくのであれば、カップの底値から高値の値幅をそのまま上方向に適用した位置で利確します。

一方で直近安値(ハンドルの部分)を割れた場合は、カップウィズハンドルは未完成となるので損切りしなければなりません。

また、一度カップウィズハンドルの高値同士を結んだラインを超えて再度割ってしまった場合も失敗の可能性が高くなるので、損切りするのをおすすめします。

まとめ:
カップウィズハンドルは大口の投資家の心理の理解が重要

カップウィズハンドルは大口の投資家の心理の理解が重要
カップウィズハンドルは、大口の投資家が買いたい場合に完成するチャートパターンです。

よって、大口の投資家の動きを想像しながらトレードしてみましょう。

だましもあるので、カップの底がU字になっているか、ハンドルの上昇時に出来高も増えているかといった点を確認してからエントリーするのをおすすめします。

なお、カップウィズハンドルで多くの利益を狙いたい場合は、レバレッジの高い海外FX業者がおすすめです。

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▼この記事を書いた人

BigBossコラム編集部

BigBossコラムは、Prime Point LLCが運営・管理するインターネットメディアです。Prime Point LLCは2024年にベストFXブローカーにも選ばれた海外FX業者のBigBossも運営しています。BigBoss編集部はFXや株、仮想通貨などの金融知識が豊富なメンバーで構成されています。記事の作成は、編集部の実際の経験や知識をもとに執筆しています。掲載内容についても、定期的に記事をリライトし、最新の情報への更新を行うなど、ユーザーファーストで情報を発信していきます。

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