と考えていませんか?
包み足は株式相場でよく使われるチャートパターンですが、FXの取引でも使うことができます。
ただトレンドが転換する理由や含み足とはらみ足との違いがわからない人もいるでしょう。
そこでこの記事では以下の内容について詳しく解説します。
この記事でわかること
- FXにおける包み足やはらみ足の意味
- 包み足、はらみ足出現時のトレード方法
- 包み足、はらみ足が出現する理由
記事の後半では、だましを避けるポイントも解説します。ぜひ、参考にしてみてください。
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Contents
包み足とは?
包み足とは、2本のローソク足が以下の条件を満たしたチャートパターンです。
- 1本目のローソク足の高値と安値を2本目のローソク足が包み込んでいる
- 1本目のローソク足の始値を2本目のローソク足の終値が超えている
2本目のローソク足が1本目のローソク足を包み込む形となっているため、このようなローソク足の組み合わせを包み足と呼んでいます。
高値圏や安値圏で出現した場合、それまでのトレンドが転換しやすくなるでしょう。
包み足のパターン
包み足には、陰の包み足と陽の包み足の2種類があります。
陰の包み足とは、基本的に1本目が陽線、2本目が陰線の組み合わせとなります。高値圏で出現した場合、上昇トレンドが転換する可能性が高くなります。
一方、陽の包み足は1本目が陰線、2本目が陽線の組み合わせとなります。安値圏で出現すると、下降トレンドが転換する可能性が高くなるでしょう。
包み足が出現する時の投資家心理
包み足が出現する時の投資家心理について、陰の包み足を例に解説します。
陰の包み足が出現している場合、1本目のローソク足の時点では買い方の勢いは強いと考えることができます。
しかし、2本目に大きめの陰線が出現したことで、これまでの買い方の勢いは大きく否定されたと考えるべきです。
陰の包み足をわかりやすく1本のローソク足に表現した場合、以下のように上ひげの長いローソク足となります。
つまり、ヒゲのある部分では買い方の勢いが衰え、売り方の勢いが強くなっていることを示唆します。
陰の包み足の場合は「買い方の利益確定売り」「ネガティブなニュースによる買い控え」などがあると、出現しやすくなるでしょう。
はらみ足とは?
包み足と一緒に語られることが多いローソク足の組み合わせとして、はらみ足があります。
はらみ足とは、2本のローソク足が以下の条件を満たしたチャートパターンです。
- 1本目のローソク足の高値と安値の中に2本目のローソク足が収まっている
- 1本目のローソク足の実体の中に2本目のローソク足が収まっている
包み足とはローソク足のパターンが逆となりますが、トレンド転換のシグナルとして出現するケースがあります。
ただし、包み足のように明確なトレンド転換のシグナルとなるとは限りません。そのままトレンドが継続するケースも多くあります。
はらみ足のパターン
はらみ足については、以下の4種類のパターンがあります。
- 陰の陽はらみ
- 陽の陰はらみ
- 陽の陽はらみ
- 陰の陰はらみ
図に表すと以下の通りです。
陰の陽はらみとは、安値圏で1本目が陰線、2本目に陽線が出現するチャートパターンです。安値圏で出現すると上昇トレンドが転換する可能性があります。
他方、陽の陰はらみは、高値圏で1本目が陽線、2本目に陰線が出現するチャートパターンです。
高値圏で出現すると下降トレンドが転換する可能性があるので注意が必要です。
また、陽の陽はらみ(安値圏から上昇しやすくなる)と陰の陰はらみ(高値圏から下落しやすくなる)もありますが、あまり出現する形ではありません。
はらみ足が出現する時の投資家心理
はらみ足が出現する時の投資家心理について、陽の陰はらみを例に見ていきましょう。
はらみ足の2本目で出現する短い陰線や陽線は、それまでのトレンドが弱くなっていることを指します。さらに、大きな利益を狙うトレーダーが、トレンド方向とは逆方向へブレイクアウトするのを待っています。
よって、はらみ足の出現後は、これまでのトレンドが転換しやすくなるでしょう。
包み足のエントリー・決済方法
包み足の見方がわかっても、エントリーや決済条件がわからなければ、トレードで利益を得るのは難しくなります。
そこでトレード方法について、解説します。
- 高値圏で包み足が出現した場合
- 安値圏で包み足が出現した場合
それぞれのトレード方法について見ていきましょう。
1. 高値圏で包み足が出現した場合
高値圏で陰の包み足が出現した場合は、トレンド転換の可能性が高くなるので、次のローソク足で売ってみましょう。
損切りをする箇所は2本目のローソク足の高値やや上におきます。
利確をする箇所については、サポートラインやレジスタンスラインがある箇所、あるいはエントリーした価格から損切りをする価格の値幅をそのまま下落方向にあてはめます。
2. 安値圏で包み足が出現した場合
安値圏で包み足が出現した場合、下降トレンドから上昇方向へ転換する可能性が高くなるため、次のローソク足で買ってみましょう。
損切りをする箇所は2本目のローソク足の安値やや下におきます。
利確をする箇所については、サポートラインやレジスタンスラインがある箇所、あるいはエントリーした価格から損切りをする価格の値幅をそのまま上昇方向にあてはめます。
包み足でだましを避けるポイント
包み足でエントリーしても、いつも想定通りに動くとは限りません。できるだけだましを避けるには、以下のポイントを踏まえてトレードする必要があります。
- レンジ相場の時はエントリーしない
- 長期足で出現した時にエントリーする
- 他のテクニカル指標でも同じ方向にシグナルが出現しているか確認する
- レジスタンスラインやサポートラインのブレイクに失敗した時を狙う
それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。
1. レンジ相場の時はエントリーしない
包み足は、上昇トレンドや下降トレンド中の転換シグナルとして利用できるチャートパターンです。
一方、方向性がはっきりしないレンジ相場では、効果を発揮しないことが多くなります。
チャートを長期間表示して、出現した位置が高値なのか安値なのか、どちらでもないのか確認する必要があります。
2. 長期足で出現した時にエントリーする
包み足は短期足ではたびたび出現しますが、長期足と比べるとだましに遭う可能性は高くなります。
その理由は、不規則な動きが多く、経済指標の結果や要人発言などのきっかけで想定通りに動かないケースが多いからです。
よって、1分足や5分足での使用は控えて、1時間足以上で使うようにしましょう。
3. 他のテクニカル指標でも同じ方向にシグナルが出現しているか確認する
他のテクニカル指標でも同じ方向のシグナルが出現しているか確認してみましょう。
例えば、高値圏で陰の包み足が出現した際に以下のようなシグナルが出現していると仮定します。
- RSIやMACDなどのオシレーター系指標が買われすぎを示している
- ボリンジャーバンドの+2σ付近で包み足が出現した
どちらのケースも下落を示唆しているため、シグナル通りに動きやすくなるでしょう。他のインジケーターでもシグナルが出現している場合のみエントリーした方が精度が上がりやすくなります。
4. レジスタンスラインやサポートラインのブレイクに失敗した時を狙う
レジスタンスラインやサポートラインの付近で包み足が出現して、さらにブレイクに失敗した場合は、シグナル通りに動く可能性が高くなります。
以下のチャートを見ると、サポートライン付近で一旦下方向にブレイクするように見せて、陽の包み足の出現により押し戻されています。
サポートライン付近では、買いの勢いが強いことを示唆しているので、そのまま上昇していく可能性があります。
サポートラインやレジスタンスラインで出現した場合は、押し戻された方向へついていってみましょう。
まとめ:包み足は強い転換を示唆するチャートパターン
包み足は2本目のローソク足が1本目の動きを否定する形となります。高値圏や安値圏で出現した場合は、強い転換を示唆するので、積極的に逆張りを狙ってみましょう。
ただし、包み足単体よりもボリンジャーバンド・RCI・サポートラインやレジスタンスラインなども併用しながら使った方が、だましを避けやすくなります。
なお、トレンドの天井から底を狙う場合は、レバレッジの高いFX業者を利用すれば大きな利益を狙うことができます。
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