「FXの期待値ってそもそも何?」
「期待値の計算方法と活用方法がわからない」
と悩んでいませんか?
FXを始めるうえで「期待値」という言葉を聞いたことがある方もいるでしょう。
中には期待値が表すものを知っていても、計算方法やトレードへの活用方法がわからない方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、以下の内容について詳しく解説します。
この記事でわかること
- FXの期待値の意味や重要性
- 期待値の計算方法
- 期待値の活用方法
FXの期待値の基礎知識を身に付ければ、現状のトレード手法や取引ルールの改善点を見つけたり、トレード計画を立てたりするときに役立つでしょう。
FXで利益を狙いたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
FXの期待値とは?
FXの期待値とは「1回のトレードで発生する利益の平均値」を表したものです。
例えば、FXトレードを20回行い、合計で20万円の利益を出した場合は、1トレードあたりの利益が平均1万円となります。
一方、20回のトレードを通して20万円の損失を出した場合は平均マイナス1万円となります。
まずは、FXで期待値を求める重要性と計算方法を見ていきましょう。
FXの期待値を出す重要性
FXの期待値を出すことで、長期的に利益を狙える取引ができるのかを判断できます。
FX取引において、1回のトレードで大きな利益を得たとしても、その状態が長く続くとは限りません。
小さな損失を何度も重ねると、得られた利益を相殺してしまうことも考えられます。
期待値を出さなければ、そのトレード手法を続けても利益を得られないことに気付けずに、長い時間をかけて投資資金を失ってしまうリスクもあるでしょう。
このような事態を避けるためにも、FXの期待値を計算し、現状のトレード手法や取引ルールの改善点を見つけていくことが大切です。
もし、期待値が0を下回っている場合は、そのトレード手法や取引ルールを続けても利益を狙えない可能性が高いので、改善が必要となるでしょう。
FXの期待値の計算方法
FXで期待値は、以下の計算式で求められます。
期待値=勝率×平均利益-負率×平均損失
実際に以下の条件での期待値を求めましょう。
- 勝率:60%
- 平均利益:50pips
- 負率:40%
- 平均損失:40pips
期待値を求める式は以下の通りです。
60%×50pips-40%×40pips=14pips
この条件では、1回のトレードあたり平均14pipsの利益を得られ、期待値が0を上回っているため、有効的なトレード手法であると判断できます。
次に別のパターンでの計算例を見ていきましょう。
- 勝率:80%
- 平均利益:10pips
- 負率:20%
- 平均損失:60pips
期待値を求める式は以下の通りです。
80%×10pips-20%×60pips=-4pips
このパターンでは、1回のトレードあたり平均4pipsの損失が出ているので、長く続けていくと損失が大きくなることがわかります。
勝率が80%と高いので、良いトレード成績と勘違いしてしまいそうになりますが、トータルで損失が出てしまうケースもあるので注意しましょう。
FXの期待値とリスクリワードの違い
期待値と同様にトレード手法が適切であるか判断する指標に「リスクリワード」があります。
期待値はトレード1回あたりの損益の平均値を表すのに対し、リスクリワードはトレードにおける「リスク=損失」と「リワード=利益」の比率を指す指標です。
リスクリワードでは、「1回のトレードで取るリスクに対してどのくらいの利益が見込めるか」を分析でき、「利益(期待利益)÷損失(期待損失)」の計算式で求められます。
リスクリワードが大きい値を示すほど、最終的に利益を出せる可能性が高いと判断できます。
FXの期待値を用いたトレード計画の立て方
FXの期待値は、以下のようなトレード計画を立てる際にも役立ちます。
- トレード目標を決める
- トレードの期待値を算出する
- 期待値からトレード計画を立てる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.トレード目標を決める
まずは、FXで達成したい利益額や達成までの期間、FXに充てられる資産を明確にします。
高過ぎる目標を立てると、無理なトレードが増えたり資金が不足したりする原因になるので注意しましょう。
「家族で旅行に行く資金を稼ぎたい」など、FXで収入を得る目的を明確にすると、叶えるための必要金額から目標を設定できます。
2.トレードの期待値を算出する
目標が決まったら、トレードの期待値を求めます。
FXの経験者であれば今までのトレード実績、初心者であればデモトレードの結果をもとに計算すると良いでしょう。
期待値を算出するときに、同じ通貨ペアや同じ手法のトレード実績のみに絞ると、信頼度の高い数値が求められます。
3.期待値からトレード計画を立てる
次に求めた期待値からトレード計画を立てます。
期待値や準備資金をもとに、最初に立てた目標を達成するために必要なレバレッジや取引回数を算出します。
事前に目標達成に必要なレバレッジや取引回数を明確にしておくと、大きな損失を抑えながら利益を狙いやすくなるでしょう。
FXトレードの期待値を高める方法
FXで利益を狙うには、以下の3つのポイントを押さえて、FXトレードの期待値を高めることが大切です。
- トレードルールを作る
- 根拠に基づいたトレードをする
- 相場変動が大きいときのエントリーは避ける
一つずつ詳しく解説します。
1.トレードルールを作る
取引する通貨ペアやトレード手法を頻繁に変えると、信頼度の高い期待値が出せず、改善点も見つけにくくなってしまいます。
信頼性のある期待値を出し、改善点の分析に役立てるためには、事前にトレードルールを作って通貨ペアやトレード手法などを決めておくことが大切です。
また、トレードルールがあると感情や勘に頼ったトレードを避けられ、大きな損失を抑えることにもつながります。
▶初心者におすすめのトレードルールや決め方はこちらで詳しく解説!
2.根拠に基づいたトレードをする
FXの期待値を高めるには、無理な取引を避け、利益を積み重ねていく必要があります。
そのためには、感情や勘に頼ることなく、根拠に基づいたトレードをすることが大切です。
インジケーターやローソク足を活用しながら相場分析し、利益が狙えるエントリーポイントを探しましょう。
3.相場変動が大きいときのエントリーは避ける
経済指標の発表直後や突発的な価格変動が起きているときは、プロのトレーダーでも相場を予測するのは困難といわれています。
また、急激な値動きに巻き込まれると、大きな損失を受ける可能性があるので、初心者のうちはトレードを避けた方が良いでしょう。
相場が落ち着くまで待つことで、勝率の低いエントリーを回避でき、期待値の向上につながります。
FXで利益を狙うには、経済指標や貿易収支などの値動きに影響する要因を把握しておくことが大切です。
▶︎FXの値動きに影響を与える要因はこちらの記事で詳しく解説!
FXの期待値における注意点
FXの期待値をトレードに活用する際には、以下の注意点があります。
- 期待値は変化する可能性がある
- 期待値が高いトレード手法でもリスク管理は徹底する
- 期待値がマイナスになったときはトレードしない
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.期待値は変化する可能性がある
FXの期待値は相場や自身のスキルによって変化します。
当初は期待値の高いトレード手法だとしても、時間の経過とともに期待値が下がってしまうこともあるでしょう。
期待値が高いからといって相場分析を怠ったり、トレード成績をつけなかったりすると、大きな損失につながる可能性があります。
期待値の高いトレード手法を見つけたとしても、FXの知識やトレードスキルをアップデートし続ける意識を忘れないようにしましょう。
2.期待値が高いトレード手法でもリスク管理は徹底する
期待値が高いトレード手法だとしても、損失が出ないわけではありません。
リスク管理を怠ると、大きな損失につながり、期待値も下がってしまうでしょう。
どのようなトレード手法でも、エントリー前に損切りラインを決めるなどのリスク管理を徹底することが大切です。
3.期待値がマイナスになったときはトレードしない
期待値がマイナスになったときは、一度トレードを中止しましょう。
そのまま取引を続けると、損失が広がり続けてしまう可能性があります。
そのような事態にならないためにも、自分のトレード手法を分析し、損失の原因や改善点を見つけていきましょう。
期待値がマイナスとなった際はトレード手法だけでなく、取引に使える資金やレバレッジもあわせて見直すのがおすすめです。
まとめ:FXトレードは期待値を計算したうえで始めてみよう
FXの期待値とは、1回のトレードで発生する利益の平均値を表したものです。
期待値を求めれば、現状のトレード手法や取引ルールの良し悪しを客観的に判断でき、取引の改善に役立てられます。
また、目標達成のために必要なレバレッジや取引回数を設定する際にも活用できます。
ただし、期待値は相場や自身のスキルによって変化するため、期待値の高いトレード手法を見つけたとしても、FXの知識やトレードスキルをアップデートさせることが大切です。
FXの目標・期待値に対して、適切なレバレッジを選択するためにも、レバレッジの高いFX業者を選ぶことが欠かせません。
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