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FXのワイコフ理論とは?相場分析の法則やサイクルを分かりやすく解説!

FXのワイコフ理論とは?

トレーダー
「ワイコフ理論ってなに?」

トレーダー
「理論って聞くと難しそうだけど・・・」

と悩んだことはありませんか?

相場の値動きが需要と供給によって成り立つことを提唱したのがワイコフ理論です。

FXの値動きの基本を学ぶことができると同時に、相場のサイクルやトレードにも活かせる有用的な知識として使えます。

そこでこの記事では、以下の内容について詳しく解説します。

この記事でわかること

  • ワイコフ理論とは
  • ワイコフ理論を使ったトレード方法
  • FXにおけるワイコフ理論の注意点

相場の値動きの基本を学べる理論として、FX初心者の方なら覚えておくべき理論の一つとなります。

ざひワイコフ理論に興味がある方は、参考にしてみてください。

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ワイコフ理論とは

ワイコフ理論とは、リチャード・D・ワイコフ氏によって考案された、株式相場における需要や供給と大衆心理をまとめた理論です。

3つの法則と4つの相場サイクルから構成される理論として、相場における値動きを分析でき、チャートパターンとしてトレードに使うこともできます。

株式相場を分析するために考案された理論ですが、現在はFXや仮想通貨の相場でも使われています。

ワイコフ理論の3つの法則・ルール

ワイコフ理論では相場の値動きを3つの法則で説明しています。

  • 需要と供給の法則
  • 原因と結果の法則
  • 価格と結果の法則

それぞれどのような法則で動いているのか紹介していきましょう。

需要と供給の法則

需要と供給の法則とは、為替の値動きは需要と供給によって動く法則です。

為替相場では需要を供給が上回る時に価格は上昇し、供給が需要を上回る時に価格が下落します。

もし需要と供給が同量の時には上昇と下落が拮抗し、横ばいとなるレンジ相場が形成されます。

FXの値動きの基礎となる法則であり、なぜFXのチャートは上昇・下落するのかを理解するために必要な知識です。

原因と結果の法則

原因と結果の法則とは、その名の通り結果に対して原因が必ずあることを示す法則です。

例えば、FXのドル円チャートが上昇する時はドルが買われて円が売られる状態であり、ドルの供給よりも需要が高い状態と言えます。

このドル高円安の上昇チャートの結果に対しては、偶然ドルの需要が増えたのではなく、必ず原因があるということになります。

その原因は複数あるかもしれませんが、因果関係の強さからいけば日本の金利よりも米国の金利が高い状態であり、金利の高さから米ドルが買われて需要が増加したと考えらえます。

このように、値動きの結果に対しては必ず原因があり、その原因を考えることがトレードを行う根拠となっていくのです。

日本の政策金利とFXの関係性について

価格と結果の法則

価格と結果の法則とは、為替相場における出来高(価格)と価格変動(結果)が一致することについての法則です。

出来高が多く、価格変動が大きい場合は値動きの方向にトレンドが伸び続けることが確認できます。

例えば、上昇方向の値動きに対して出来高が高い状態であれば、強い上昇トレンドが継続していると確認できます。

しかし、出来高が増加しているのに値動きに方向性が無く大きく動かない場合、相場は不調な状態に陥っている可能性が考えられます。

例えば、方向性の無いレンジ相場、大口投資家のポジション整理などがあります。

出来高と価格変動を確認することで、今後どのように相場が動いていくのかを予測することが可能です。

ワイコフ理論の4つの相場サイクル

ワイコフ理論では主に4つの主要サイクルが相場では繰り返されると考えます。

  • 買い溜め相場(Accumulation)
  • 値上げ相場(Mark Up)
  • 売り捌き相場(Distribution)
  • 値下げ相場(Mark Down)

一つずつ相場の特徴を解説していきます。

買い溜め相場(Accumulation)

買い溜め相場は、投資家などの市場参加者がこれから値上がりが起こることを予測して「買い」を集める段階です。

上昇トレンドに入る前の相場が静かな状態です。

値動きと出来高も少なく、価格変動があまり起きないレンジ相場に近い状態が続きます。

買い溜め相場は終盤を迎えると価格の上昇が始まり、次に値上げ相場へ移行します。

値上げ相場(Mark Up)

値上げ相場は、価格上昇が継続し上昇トレンドが続く段階です。

買い溜め相場で買いを集めた投資家に続く形で一般投資家が買いを集め、需要が伸びていくことから上昇トレンドが形成されます。

出来高と値動きが増加し、次の売り捌き相場まで上昇が続きます。

売り捌き相場(Distribution)

売り捌き相場は、先行して買いを集めていた投資家達が高値で売り抜ける段階です。

底値付近で買い集めていた投資家が抜けるため上昇の勢いが弱まり、一時的にレンジ相場のように横ばいでチャートは推移していきます。

売りの増加に気づいた投資家たちがポジションを売ることで価格が下がり始めることで、次の値下げ相場へ移行します。

値下げ相場(Mark Down)

値下げ相場は、多くの投資家などが持っていたポジションを売り続け、チャートが下がり続ける段階です。

買いよりも売りが強く、需要よりも供給が多いため、価格はいつまでも下がり続ける状態となります。

売りが収まるまで下降トレンドが続き、チャートが下がりきると次はレンジ相場もしくは上昇トレンドへ移行します。

この買い溜め相場から値下げ相場までの相場サイクルが、ワイコフ理論における4つの相場サイクルとなります。

ワイコフ理論を使ったトレード方法

ワイコフ理論はトレードで使うこともできます。

  • 値上げ相場(Mark Up)でのエントリー
  • 値下げ相場(Mark Down)でのエントリー

各相場でのエントリーポイントと利確ポイントをそれぞれ紹介します。

値上げ相場(Mark Up)でのエントリー

ワイコフ理論では、値上げ相場でエントリーを狙うことができます。

上昇トレンドで買いポジションを仕込み、利益を伸ばすことが可能です。

一言に値上げ相場と言っても様々なタイミングがあり、主に以下の5つのポイントでエントリーを狙えます。

・SPRING:大きく利益を狙う投資家がエントリー

・BREAKOUT:レンジをブレイクしたタイミングでエントリー

・THROWBACK:レンジブレイク後の戻し反発でエントリー

・RE-ACCUMULATION:上昇トレンド中の調整レンジでエントリー

・CORRECTION:調整レンジブレイク後の戻し反発でエントリー

自分がトレードを行いやすいタイミングを覚えて、実際のトレードでエントリーポイントとして使ってみましょう。

売り捌き相場(Distribution)で利確

値上げ相場でエントリーしたポジションは、売り捌き相場で利確します。

値上げ相場から売り捌き相場への移行は、意外と気づかないものだったり、売り捌き相場が極端に短いこともあります。

そのため、他のテクニカル分析を用いて相場の移行などを判断しましょう。

トレンドの移行はトレンド系テクニカル分析で判断が行えるため、移動平均線などのテクニカル分析を組み合わせて使ってみると良いです。

移動平均線についての解説はこちら

値下げ相場(Mark Down)でのエントリー

ワイコフ理論では、値下げ相場でもエントリーを狙うことができます。

下降トレンドで売りポジションを仕込み、利益を伸ばしていけます。

値上げ相場同様にいくつかのタイミングがあり、以下5つのポイントがエントリーとして狙えます。

・LOWER PEAK:大きく利益を狙う投資家がエントリー

・BREAKOUT:レンジをブレイクしたタイミングでエントリー

・THROWBACK:レンジブレイク後の戻し反発でエントリー

・RE-ACCUMULATION:下降トレンド中の調整レンジでエントリー

・CORRECTION:調整レンジブレイク後の戻し反発でエントリー

値下げ相場は値上げ相場よりも値動きが強くなりやすいため、エントリーは慎重に行いましょう。

難易度としても値上げ相場より高くなるため、トレードに慣れていないなら見送ることも賢い選択となります。

値下げ相場のポジションは次の相場移行で利確

値下げ相場が終わると、次のレンジ相場もしくはすぐに上昇トレンドへ移行します。

値下げ相場の終わりと共に利確を行いましょう。

こちらでもトレンドの移行が見分けにくい場合は、テクニカル分析を使うと判断しやすくなります。

FXでのワイコフ理論の注意点

ワイコフ理論をFXで使う際にはいくつかの注意すべきポイントがあります。

  • FXでは出来高を確認できない
  • FXの需給の予測は難しい
  • 損切りによるリスク管理を覚える

実際のどのようなポイントに注意してトレードに使っていけばいいのかを紹介します。

FXでは出来高を確認できない

ワイコフ理論では出来高を用いて相場を分析しますが、FXでは出来高を確認することができません。

取引ツールによっては出来高(Volume)を表示できるものもありますが、それは提供業者内での出来高であるため、世界中で取引されるFXにおいては機能しない恐れがあります。

そのため、出来高はある程度無視して値動きに着目してワイコフ理論を使うようにしましょう。

FXの需給の予測は難しい

需要が高まれば価格が上がり、供給が高まると価格が下がるとワイコフ理論では紹介してきましたが、FXの需給を予測することは簡単ではありません。

為替市場の取引参加者は数が多く、取引量も多いため需給の予測を行うことは非常に難しく、トレードに活かせないことがほとんどです。

ただし、長期的な需給については世界各国の政策金利に影響されるため、長期的な投資を行うのであれば金利について学ぶようにしましょう。

金利が高い国の通貨が買われやすく、金利が低い国の通貨が売られやすい傾向がチャートにも出現します。

損切りによるリスク管理を覚える

ワイコフ理論では、エントリーと利確については使い方が解説されますが、損切りについては触れられないことが多いです。

FXのトレードでは常に利益が出るわけではなく含み損を抱えてしまうこともあるため、ワイコフ理論とリスク管理についてはセットで覚えるようにしましょう。

確実にリスク管理を行う手段としては含み損の損切りが有効的です。

為替相場では思わぬ突発的な動きによってワイコフ理論を無視したチャートが形成されることもあるため、損切りは必ず覚えておくべきスキルとなります。

含み損の損切りルールの解説はこちら

まとめ:ワイコフ理論から需給を確認してトレードをしてみよう

ワイコフ理論とは、相場における需要や供給と大衆心理をまとめた理論で、3つの法則と4つの相場サイクルから構成されます。

相場のサイクルからエントリーポイントと利確ポイントを把握することができ、理想的なトレードとして使うこともできます。

ただし、相場のサイクルの移行やリスク管理については把握できないため、しっかりとテクニカル分析やリスク管理のスキルも身に付けて使っていくようにしましょう。

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