海外FX基礎

FXの夏時間と冬時間はいつ始まる?変更時期やトレードに影響ある変更を解説

FXの夏時間と冬時間はいつ始まる?

トレーダー
トレード時間が変わる時期があるって本当?
トレーダー
夏時間と冬時間っていつ変わるのかな・・・?

と疑問に思ったことはありませんか?

FXでは欧米諸国のサマータイム制度に伴い、時期によってFXでもトレード可能時間が変更されます。

夏時間と冬時間の取引時間変更によってFXでは様々な影響が出る恐れがあり、事前に取引時間変更によって出る影響を把握しておかなければなりません。

そこでこの記事では、以下の内容について詳しく解説します。

この記事でわかること

  • 夏時間と冬時間が始まる時期
  • 夏時間と冬時間がトレードに与える影響
  • トレーダーが取引時間変更で注意すべきポイント

サマータイム(夏時間)が無い日本ではどのような影響が出るのかイメージしづらいため、しっかりと夏時間と冬時間が始まる時期とその影響について覚えておきましょう。

夏時間と冬時間の始まりを知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

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FXの夏時間と冬時間が始まる時期

夏時間と冬時間が始まる時期

欧米諸国では夏頃に日照時間が長くなる影響でサマータイムが導入されており、FXでもサマータイムによって1時間の時間差が発生します。

夏時間と冬時間は始まる時期がそれぞれ決まっており、取引可能時間も異なるため、FXトレーダーは事前に時期や時間を把握しておかなければなりません。

夏時間と冬時間が始まる時期と取引可能時間を紹介します。

夏時間が始まる時期

夏時間が始まる時期(冬時間の終わり)は、例年3月の第2日曜日です。

2025年の場合は3月9日より夏時間(月曜日6時~金曜日翌6時)

夏時間の始まり時期は各FX業者ごとに若干遅れることもありますが、基本的に多くのFX業者において3月の第2日曜日より例年スタートしています。

夏時間スタートにより取引可能時間も変更され、月曜日6時頃より取引が開始され金曜日の翌6時(土曜日6時)まで取引が可能となります。

例えば、海外FXのBigBossでは月曜日の6:05より取引がスタートし、土曜日の5:55まで取引可能です。

FX業者ごとに若干時間の差異があるため、事前に取引可能時間を確認しておきましょう。

冬時間が始まる時期

冬時間が始まる時期(夏時間の終わり)は、例年11月の第1日曜日からです。

2025年の場合は11月2日より冬時間(月曜日の7時~金曜日の翌7時)

冬時間の始まりも各FX業者ごとに若干遅れることがありますが、基本的に多くのFX業者において11月の第1日曜日からスタートします。

冬時間は夏時間から1時間遅れのタイムスケジュールとなり、月曜日7時頃より取引が開始され金曜日の翌7時(土曜日7時)まで取引が可能となります。

例えば、海外FXのBigBossでは月曜日の7:05より取引がスタートし、土曜日の6:55まで取引可能です。

冬時間と夏時間には約1時間の差があることを覚えておきましょう。

夏時間の変更は地域によって異なる

夏時間の変更は欧米諸国の地域によって異なることもあります。

多くのFX業者はアメリカの夏時間を採用していますが、株式指数や商品CFDを扱っている関係で、複数の夏時間を導入しているFX業者もあるので注意が必要です。

複数の夏時間を導入しているFX業者では、以下のように地域によって変更時期が変わります。(2024年の変更時期)

地域 夏時間(サマータイム)の変更時期
アメリカ 3月10日(日)の2:00に1時間進めて3:00に変更する
イギリス 3月31日(日)の1:00に1時間進めて2:00に変更する
オーストラリア 4月7日(日)の3:00に1時間戻して2:00に変更する

オーストラリアが夏時間になった時に時計の針を1時間巻き戻す理由は、北半球の国と季節が逆転する南半球に位置しているためです。

夏時間と冬時間の切り替わりは各FX業者から、事前にメールや公式サイトで告知されるため、しっかりと確認しておきましょう。

FXで夏時間と冬時間が始まるトレード関連の影響について

夏時間と冬時間が始まるトレードに関連する影響

FXで夏時間と冬時間が始まることによって、単純にトレード可能時間が変更になるだけではなく、相場の値動きなどにも影響が出てきます。

特に米国の経済指標発表時間なども変わるため、深夜帯にトレードを行う人は時間変更を意識しておかなければなりません。

実際にFXで夏時間と冬時間が始まることで、トレード関連で出てくる影響について紹介します。

値動きが活発化し始める時間が変わる

夏時間と冬時間では相場の値動きが活発化し始める時間が異なります。

例えば、夏時間においてニューヨーク市場が開場するのは21時からのため、ニューヨーク市場とロンドン市場が重なる21時~26時の間は相場の値動きが活発化しやすい時間帯です。

冬時間に変わるとニューヨーク市場とロンドン市場の時間が1時間ズレるため、22時~27時の間で値動きが活発になりやすいです。

このように、FXで値動きが活発となる時間帯が変わるため、トレーダーは夏時間と冬時間の変化を事前に把握しておかなければならないのです。

ニューヨーク、ロンドン、東京市場の開場時間について

経済指標などの発表時間が変わる

世界各国が発表する経済指標や金融政策においても、夏時間と冬時間の変更によって発表時間が異なります。

経済指標 夏時間 冬時間
米国雇用統計 21:30 22:30
消費者物価指数 21:30 22:30
小売売上高 21:30 22:30
FOMC 03:15 04:15

経済指標の発表は為替相場を大きく動かす要因となりやすく、発表時にポジションを持つ場合は注意しなければなりません。

ポジションを持つ最中に、経済指標の発表が1時間早まったことに気づかず発表された後、チャートが大きく動きポジションがロスカットされてしまう可能性も十分にあり得ます。

夏時間から冬時間に移行することで発表時間が1時間遅れ、冬時間から夏時間に移行することで発表時間が1時間早くなることを覚えておきましょう。

FXで重要度の高い経済指標について

FXだけではなくCFDの取引時間も変更される

冬時間から夏時間になると、CFDの取引時間も変わります。

下表は、海外FX4社と国内FX業者のGMOクリック証券のCFDの取引時間をまとめたものです。

ゴールド 日経225 天然ガス 暗号通貨
BigBoss 7:00~翌6:00(月〜木)

7:00~翌5:55(金)

7:00~翌6:00(月〜木)

7:00~翌5:55(金)

7:00~翌6:00(月〜木)

7:00~翌5:55(金)

6:05~翌6:00 (月〜土)

6:10〜翌6:00 (日〜月)

XM 7:00~翌5:55(月〜木)

7:00~翌5:50(金)

7:00~翌5:55(月〜木)

7:00~翌5:50(金)

7:00~翌5:55(月〜木)

7:00~翌5:10(金)

24時間取引可能(土曜日のみ16:05〜16:35閉場)
AXIORY 7:00~翌6:00(月〜金) 7:00~翌6:00(月〜金) 7:00~翌6:00(月〜金) 取り扱いなし
Exness 7:05~翌5:57(月〜金) 7:05~翌4:59(月〜金) 7:10~翌5:44(月〜金) 24時間年中無休(サーバーメンテナンス時間を除く)※
GMOクリック証券 7:00~翌6:00(月~金) 8:30~翌6:00(月~金) 7:00~翌6:00(月~金) 取り扱いなし

※Exnessは一部商品について取引できない時間があります。

BigBossは、冬時間であれば8:00〜翌7:00(金曜日のみ翌6:55閉場)に全てのCFD商品が取引できますが、夏時間に移行すると、取引時間が1時間前にずれます。

他社も同じ傾向があるといえるでしょう。

一方、国内FX業者のGMOクリック証券は、閉場時間のみが早くなります。

海外FXでCFD取引をするメリットはこちらで詳しく解説!

夏時間と冬時間の始まりでトレーダーが意識すべきポイント

夏時間と冬時間の始まりでトレーダーが意識すべきポイント

FXで夏時間と冬時間が始まることで、相場の変化にトレーダーも対応していく必要があります。

相場の変化だけを覚えても上手くトレードに活かせないこともあるため、以下に夏時間と冬時間の始まりで意識しておくべきポイントをまとめました。

  • 夏時間と冬時間でトレードに集中する時間が変わる
  • トレードスタイルによって影響力は異なる
  • 経済指標発表の時間は必ず確認する
  • ライフスタイルとトレードの調整をしっかりと計画する

一つずつ紹介していきます。

夏時間と冬時間でトレードに集中する時間が変わる

FXでは効率よくトレードを行うために、値動きが大きく動きやすい時間帯でのトレードに集中することが多いです。

値動きが大きくなりやすい時間帯としては、ニューヨーク市場とロンドン市場が重なる日本時間の22時前後があります。

このニューヨーク市場とロンドン市場が重なる時間帯は、夏時間と冬時間で1時間変動するため、一番値動きが大きくなる時間帯もズレることになります。

そのため、夏時間に対して冬時間は1時間トレードに集中する時間が遅くなることを意識しましょう。

もちろんその他、東京市場が終わりロンドン市場が開場する時間も1時間ズレるため、日本時間の夕方からトレードに集中する場合も同様です。

トレードスタイルによって影響力は異なる

夏時間と冬時間で市場が活発となる時間が変化しますが、これはトレードスタイルによって影響力が異なります。

・短期トレード:夏時間と冬時間の変更がトレードに大きな影響を与える・中期と長期トレード:夏時間と冬時間の変更はそこまでの影響は与えない

数分や毎時間の値動きでトレードを繰り返すスキャルピングやデイトレードといった短期トレードの場合、夏時間と冬時間の変更がトレードに大きな影響を与えます。

トレードに集中すべき時間や値動きが発生しやすい時間帯が変わるため、しっかりと意識しておかなければなりません。

対してスイングトレードやポジショントレードは、数分や1時間の値動きはトレードに大きな影響を与えることは少ないため、そこまで意識する必要はありません。

しかし、経済指標の発表は大きな影響を与えるため、中期や長期トレードを行う方もしっかりと把握しておく必要があります。

スイングトレードと他のトレードスタイルの違いについて

経済指標発表の時間は必ず確認する

夏時間と冬時間が切り替わった時期においては、時間のズレを忘れていることもあるため、毎回事前に経済指標の発表時間は確認しておくようにしましょう。

米国雇用統計など相場を大きく動かす経済指標の発表を1時間見逃すだけで、大きな損失を抱えてしまう恐れがあるためです。

特に冬時間は1時間発表が夏時間に比べると遅れるため、深夜帯の時間にもなりやすく集中力が切れて見逃しやすいです。

見逃しを防ぐためにもパソコンやスマートフォンのアプリで、スケジュールやタイマーをセットしておくと良いでしょう。

ライフスタイルとトレードの調整をしっかりと計画する

夏時間から冬時間に切り替わると、トレードを行う時間の多くが1時間遅れることになります。

1時間の遅れが生活すべてを狂わす原因となる恐れがあります。

トレードに合わせて寝る時間や起きる時間、仕事から帰宅した後の生活にも影響がでるため、ライフスタイルとトレードの調整はしっかりと計画するようにしましょう。

例えば、冬時間の間は翌朝行う家事などを全て前日に行っておいたりすることで、少し起床が遅れても仕事に間に合わせることができます。

睡眠時間を削ってしまうと、翌日のトレードや仕事に影響が出てしまう恐れがあるため、できるだけ睡眠時間は確保しなければなりません。

しっかりと夏時間と冬時間における、トレード時間と生活リズムを計画した上でトレードに取り組めば、安定したトレードの結果や健康に繋がります。

FX業者ごとの夏時間と冬時間の取引可能時間

FX業者ごとの夏時間と冬時間の取引可能時間をまとめました。

FX業者 夏時間 冬時間
BigBoss 6:05~翌6:00(月〜木)
6:05〜翌5:55(金)
7:05〜翌7:00(月〜木)
7:05〜翌6:55(金)
XM 6:05~翌5:50(月〜金)
16:05~23:55(ルーブル関連の通貨ペア)
月7:05~翌6:50(月〜金)
17:05~翌0:55(ルーブル関連の通貨ペア)
AXIORY 6:04〜翌5:59(月〜木)
6:04〜翌5:58(金)
7:04〜翌6:59(月〜木)
7:04〜翌6:58(金)
Titan FX 6:01~翌5:55(月〜金) 7:01~翌6:55(月〜金)
FBS 6:00~翌6:00(月〜金) 7:00~翌7:00(月〜金)
Exness 6:05~翌5:59(月〜金) 7:05~翌6:59(月〜金)
LAND-Prime 6:05~翌6:00(月〜金) 7:05~翌7:00(月〜金)
Threetrader 6:05〜翌5:59(月〜木)
6:05〜翌5:55(金)
7:04〜翌6:59(月〜木)
7:04〜翌6:55(金)
IS6FX 6:10〜翌5:55(月〜木)
6:10〜翌5:50(金)
7:10〜翌6:55(月〜木)
7:10〜翌6:50(金)
FXGT 6:00~翌5:59(月〜金) 7:00~翌6:59(月〜金)
easyMarkets 6:10~翌6:00(月〜金) 7:10~翌7:00(月〜金)
iFOREX 6:05~翌5:00(月〜金) 7:05~翌6:00(月〜金)
HFM 6:05~翌5:59(月〜金) 7:05~翌6:59(月〜金)
SBI FX 7:00~翌5:30(月〜金) 7:00~翌6:30(月〜金)
GMOクリック証券 7:00~翌6:00(月〜金) 7:00~翌7:00(月〜金)
ヒロセ通商 6:30~翌5:30(月〜金) 月7:00~翌6:30(月〜金)
DMM FX 7:00〜翌5:59(月)
6:00〜翌5:59(火〜木)
6:00〜翌5:50(金)
7:00〜翌6:59(月)
7:00〜翌6:59(火〜木)
6:00〜翌6:50(金)
みんなのFX 7:00~翌5:50(月〜金) 7:00~翌6:50(月〜金)
アイネット証券 7:00~翌6:00(月〜金) 7:00~翌7:00(月〜金)
IG証券 5:00~翌6:00(月〜金) 6:00~翌7:00(月〜金)
サクソバンク証券 3:00~翌5:59(月〜金)
3:00~翌6:59(月〜金)
注:オーストラリア夏時間・アメリカ冬時間の場合
4:00~翌5:59(月〜金)
注:オーストラリア標準時間・アメリカ夏時間の場合

※Titan FXは、火~金曜日の早朝6:59~07:01(夏時間の場合5:59~6:01)は取引できません。
※easyMarketsの一部通貨ペアは、取引時間が異なります。

海外FX業者では、夏時間になると市場がオープン・クローズする時間が冬時間よりも1時間早くなります。

また、金曜日のクローズする時間が月〜木曜日よりも早いので注意が必要です。

一方、国内のFX業者は、夏時間と冬時間で取引時間が同じであることも珍しくありません。

まとめ:冬時間と夏時間の切り替わりはしっかりと意識しよう

FXでは夏時間と冬時間で取引可能時間や相場の値動きが大きくなりやすい時間が変わります。

夏時間は3月の第2日曜日から始まり、冬時間は11月の第1日曜日から始まるため、切り替わりの時期をしっかりと覚えておきましょう。

ちなみに、日本時間だと夏時間が早く冬時間が遅れる傾向にあるため、夏時間に対して冬時間は1時間遅れるという認識が覚えやすいです。

海外FXBigBossではしっかりと、夏時間は3月の第2日曜日から対応し冬時間は11月の第1日曜日より対応しているため、世界基準の時間帯に対応する業者を使いたい場合におすすめです。

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